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『天使の翼』第13章~吟遊詩人デイテの冒険~

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マウンテンデビルの背にまたがって『空白地帯』の村や町に降り立つ『風のデイテ』となったデイテの次の一手とは?
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記事一覧

『天使の翼』第13章(12)~吟遊詩人デイテのネバーエンディング・アドベンチャー~

 自慢のギターで長めの前奏をかなで、いつもより少し高めの音域で歌い始める。  

武田敦
12日前

『天使の翼』第13章(11)~吟遊詩人デイテのネバーエンディング・アドベンチャー~

 エリザの利き足である左前脚の爪先まで戻ったわたしは、ギターをケースから取り出し、エリザ…

武田敦
2週間前
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『天使の翼』第13章(10)~吟遊詩人デイテのネバーエンディング・アドベンチャー~

 公園まではアッという間だった。ビルとビルの間をすり抜け、最後に大きく羽ばたいて、わたし…

武田敦
1か月前

『天使の翼』第13章(9)~吟遊詩人デイテのネバーエンディング・アドベンチャー~

 マウンテンデビルは生来の飛行生物ではない。羽ばたいたってあの巨体が空に浮かび上がる訳で…

武田敦
1か月前

『天使の翼』第13章(8)~吟遊詩人デイテのネバーエンディング・アドベンチャー~

 急降下の風圧に耐えて、エリザの鱗の隙間から何とか前方を確認したわたしは、エリザが盆地中…

武田敦
1か月前

『天使の翼』第13章(7)~吟遊詩人デイテのネバーエンディング・アドベンチャー~

 『そうね、遥か昔この盆地に私たちデビルが住んでいたとは、私も聞いたことがあるわ』   …

武田敦
2か月前
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『天使の翼』第13章(6)~吟遊詩人デイテのネバーエンディング・アドベンチャー~

 下ばかり見ていたわたしは、エリザの急激な方向転換、その急な遠心力にハッと我に返った。金属的な悲鳴にも似た音とともに黒々とした影がすれ違った。  「エアカー!」  どうやら、わたし達は、盆地の中央部に進むにつれ、エアカーやエアバスの誘導路に侵入してしまっていたようだ。  その後、立て続けに何台かのエアカー、エアバス、エアトラックとの正面衝突を回避して、エリザは、誘導路のある空域よりも高度の高い空間へと避難した。眼下を行き交うエアカーの乗客乗員らが、ルーフウインドウからあんぐり

『天使の翼』第13章(5)~吟遊詩人デイテのネバーエンディング・アドベンチャー~

 盆地の中に、盆地の上空に入った瞬間、エリザの巨体がフッと軽くなり、わたし達は、風のない…

武田敦
2か月前
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『天使の翼』第13章(4)~吟遊詩人デイテのネバーエンディング・アドベンチャー~

 わたしが、ゴーグルを上げて、顔に張り付いた無数の雨滴を手の甲でぬぐおうとした時だった。…

武田敦
2か月前

『天使の翼』第13章(3)~吟遊詩人デイテのネバーエンディング・アドベンチャー~

 エリザによれば、ハイアンコーナへの飛行は気流の状態にもよるが標準時で2時間ほどの行程だ…

武田敦
2か月前
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『天使の翼』第13章(2)~吟遊詩人デイテのネバーエンディング・アドベンチャー~

 わたしは、高原地帯の村々をエリザの背に乗って旅しながら――エリザとのチャーター契約は、…

武田敦
2か月前

『天使の翼』第13章(1)~吟遊詩人デイテのネバーエンディング・アドベンチャー~

 チャンスとは、偶然の中から、偶然という名の様々な出来事の中から、自分との関りを見付けだ…

武田敦
2か月前