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自分史

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昔の私から今の私を紐解く出来事を綴ります。昔の私を知る人は、「何かあったの?」と聞くことでしょう。そして、今の私を知る人は「何があったの?」と聞くことでしょう。自分で自分をもっと…
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#コミュニケーション

桜の中で

桜の中で

 桜を見ると思い出す。荒川の水門を越えたところに咲いていた桜。何本も植えられていたように思うが、そんなことはどうでも良い。私の中に今でも咲き続けているのは、1本の大きな桜の木だけなのだから。

バイクの後ろに乗せられて 父は深い緑色の自動車の他にも、オレンジ色のバイクを所有していた。車種などは分からない。それほど大きなものではなかった。

 天気の良い日は、よくバイクの後ろに乗せられたものだ。向か

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「後悔先に立たず」で生きている人にこそ読んでもらいたい。行動する前に考えるのは「後悔」ではなく、「逃げ」!思考を変えて、自分の人生を楽しもうよ!

「後悔先に立たず」で生きている人にこそ読んでもらいたい。行動する前に考えるのは「後悔」ではなく、「逃げ」!思考を変えて、自分の人生を楽しもうよ!

 先日、「出る杭はどこまでも出続けろ」という話を書いたが、伝えたいことが何も伝えられていないことに気付き······猛省。そこで、何回かに渡り、自分の経験を通して感じたことや得たもの、変化したことなどを、具体的に書いてみることにした。

夫の教え「やりたいことはとことんやれ!」 父からの教えについては、前回の話の中に書いたので省略する。代わりに夫からの教えを伝えたい。

 我が家の子ども達への教育

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泣くことを止めて人を見ることを覚えた幼少期……本当はありのままの自分を受け止めてくれる人を求めていたのだと。

泣くことを止めて人を見ることを覚えた幼少期……本当はありのままの自分を受け止めてくれる人を求めていたのだと。

 小学1年生の時の記憶。入学式翌日だったと思う。私の後ろの席にいた女の子に、「あなた○○君の妹でしょ?」と言われた。○○君とはもちろん兄の名前で間違いない。が、私はその女の子のことを知らなかった。

 「私、△△の妹。お兄ちゃんのこと、知ってるでしょ?」と、その女の子はお兄さんの名前を教えてくれた。申し訳ないが、何も知らない。

 私は、物心ついた時から人見知りが激しく、自分から話しかけることもな

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オオカミなんか怖くない

オオカミなんか怖くない

 地獄のひよこクラブには、どの程度の頻度で通っていたのかは覚えていない。しかし、マット運動のみならず、ボール遊びやお絵かきなど、体も手先も使った遊びを何度もさせられていたのを覚えている。そして、一番覚えているのは、「オオカミさん、今何時?」(確かこんな感じの名前)というゲームだ。

アブラハム体操 その日、準備運動としてやらされたのは「アブラハム体操」だった。

 私はこの体操が大嫌いだった。何が

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地獄のひよこクラブ~3歳頃~

地獄のひよこクラブ~3歳頃~

 あれは確か、満3歳になったくらいかそのちょっと前のことだったと思う。私は、母に連れられて、児童館に連れていかれた。その児童館では、「ひよこクラブ」というサークルが保育活動を行っていた。先生と呼ばれる大人が3人ほどいたし、10名以上の母子もいたことを覚えている。

 その日、私は何も知らされていなかった。自転車の前の椅子に乗せられ、どこに行くかも告げられず、ただ自転車で運ばれていた。風を切って走る

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