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学生向けワークショップ
先日、学生向けのワークショップに講師として参加してきた。採用活動の一環で、国家公務員の政策立案プロセスを追体験し、実際の仕事に近い経験をしてもらうのが目的である。
自分も学生時代に参加したことがあるが、その手の採用イベントでは必ずと言っていいほど「若い皆さんの柔軟な発想力に期待しています」と言われたものである。当時は、「知識も経験もある現役職員のほうがよっぽど優れた政策を思いつくはずなのに」
アメリカの大学、日本の大学
学生時代に家庭教師のアルバイトをしていた時、教えていた小学生から「東大とハーバードってどっちが難しいの?」と聞かれたことがある。
その瞬間、ある時飛行機に乗っていて、隣とその向こうに座っていた親子のことを思い出してしまった。
その時は、子供が父親に、窓を指さして、「どうして空は青いの?」と尋ねていた。正確な内容は覚えていないが、父親は困ったような雰囲気を出しながらも、何かしら答えていたと思
政策立案とマーケティング
政策の立案、見直しをする上では、マーケティングの考え方が重要である。
例えば、創設した制度の利用実績が芳しくない場合において、利用実績の向上のための施策を検討することとする。この場合において、まず組織内で起こる典型的な議論が、「もっと周知徹底を図ればよいのではないか」「ではHPや自治体の窓口などでわかりやすくPRしよう」というものである。
問題は、利用実績が伸び悩んでいる原因を特定しない
縦割りと論理的思考力
民間企業から役所に出向で来ている人曰く、公務員の業務ではかなり論理的思考力が鍛えられるらしい。
もちろんどんな職業でも、論理的思考力は必要になるだろうし、特にバックオフィスで勤める方なら、むしろそれがメインスキルになるかもしれない。
ただ、ここで彼が言っていたのは、役所間の業務分担(ポジティブな言い方をすれば。ネガティブな言い方をすると縄張り争い、縦割り)の際の話のようだ。
以前言及