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世界史欲

 最近世界史にはまっている。というか、世界史学びたい欲が高まっている。

 本屋に行けば世界史コーナーに必ず立ち寄って本をいくつか手に取ってしまうし、テレビ番組や動画配信サービスでそれっぽいものがあればついつい手に取ってしまう。職場の昼休みなんかでも電子書籍アプリで世界史の本を読んでいる。

 ただ、特に本屋で自分が興味を惹かれるジャンルの書籍を思い返してみると、ゴリゴリのハードカバーの深堀系専門書というよりは、広く浅く、初心者にも受け入れられやすそうなライトな本が好みなようだ。いわゆる教養としての世界史がちょうどいい。

 もともと学生時代には世界史を学んでいたし、受験でも世界史を使ったため、一般向け本を開けば「こんなのあったなぁ」くらいは思う。でもやはり、学生時代に身に付けていたであろう知識のほとんどは、すっかり忘れている。

 それは、学生時代には自分が歴史というものを面白いと思えなかったということも少なからず影響しているのだと思う。どうしても、暗記科目という考えから逃れられず、むしろ、物理や化学のほうが自分の関心分野だった。

 それが最近になってなぜ世界史に興味が振り向けられているのか、自分でもよくわからない。ただ、一つ思い当たるのは、自分が国の政策や政治・経済に触れる機会がどんどん増えてきたから、ということはあるかもしれない。
 
 今振り返ってみれば、世界史で学ぶこととは、各地域における政治体制の変化、時の統治者が実行した経済政策とそれに対する民衆の反応・結果、宗教の普及と統治機構の整備などなど、政策立案をしていれば、対比でとらえられるもの、もっと言えば参考になるようなものの宝庫であったと思う。

 しかも、世界史というのは人類共通の普遍的事実だから、海外の人と交流するときにも役に立つ(かもしれない)し、海外旅行で訪れる土地についての知識があったほうがより楽しめるというおまけつきだ。

 そういう意味では、学生の方が世界史に興味を持って勉強するのがなかなか気の進まないというのは当然なのかもしれない。将来、「そういえばこんなのあったなぁ」と思えるのを楽しみに、ちょっとずつでもいいから身に付けられればと思う。

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