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《ハヤカワポケミス初版完全収集》への道 その1

 「0歳児の育て方」と「太極拳の話」との間に、私の趣味の「ミステリ読書」について時々書いていきます。「ポケミスファン」がいれば、喜ぶ話ではないかと思います。

 私は、古本屋や古本市に行くと必ず探すものが2つあります。地方に旅行に行ったときも、古本屋さんを訪れて必ず探します。それは、ハヤカワ・ポケットミステリ(通称ポケミス)と創元社世界推理小説全集です。今回は、そのうちのポケミスの収集の「初版完全収集への道」についての話を書きます。

ハヤカワポケミスについて

 その前に、ちょっとだけ、ハヤカワ・ポケットミステリについて知っていることを書いておきます。ポケミスは、小口と天地が黄色に染色されており(古いと剥げてますが)、アメリカやイギリスの「ポケット・ブック判」という独自サイズを採用して昭和28年から江戸川乱歩監修で発行されたシリーズです。知る人ぞ知るミステリのシリーズです(2024年現在2000巻を超え、世界最長のシリーズでギネスに載ったとか?本当?違うという話もある)。

こんな本です。天地が黄色です

1.ポケミス収集への道~ポケミスを集め出すまで~1️⃣

 暫くは、私の読書遍歴になります。

 私は、小学校3年(1965年)のときにポプラ社のシャーロック・ホームズの『悪魔の足』を小学校の図書館で借りて読んで、ミステリが好きになり、それ以来現在(2024年8月)まで、ずっとミステリを読んでいます。

当時買った『グリーン家殺人事件

 大人用のミステリを読み出したのは、中学2年生(1970年)のときで、1番最初に読んだのは、創元推理文庫の『グリーン家殺人事件』でした。『グリーン家殺人事件』は220円で、私の小遣いは月500円だったので半分近くを費やして買ったものでした。

これだったと思う…

 大人の本に目覚めたのはいいのですが、なかなか次の本が買えずどうしようかと考えた末、いい方法を思いつきました。当時、中学校はお弁当だったのですが、母が働いていたのをいいことに「お弁当は大変やろう。パンでも買うわ」と言って、お弁当の代わりにお昼ご飯代100円をもらうようになりました。
 そのお昼を40円の「レモンパン」で済ませて(牛乳は学校から出る)、60円を浮かし、それをためては本を買うようになりました。もちろん、バンダイン、クイーン、クリスティ、カー、ドイル、チェスタトン、クロフツの文庫本(創元推理文庫が多かった)を買ってました(その食事のせいかどうか分かりませんが、私の成長は160センチで止まってしまいました)。

この辺りの本が、当時のもの

 この習慣は、高校(1984年)まで続きました。高校のときは、お昼ご飯代が200円に上がったので、ラーメンライス定食を140円で食べて(高校は、バスケット部でお腹が空くので)、60円を浮かしてました。このときも、まだ、買っている本は創元やハヤカワの文庫本が中心でした(なかなか、ポケミスが登場しません)。

 続く…

本好きです。本を買います。余暇のための本ではなく、勉強のための本を買います。よろしくお願いします。