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#挫折
小説:中途半端が大嫌い。
どこにいても、何をしていても、いつもどこか息苦しい――こんな自分のことが大嫌いだ。
ねえ、本当の自分って、何なんだろう?
私は、最近、そればかりを考えるようになった。なんで、なのかな。よく、分からない。
けれど、時々、自分の胸をズキズキッと苦しめているのは、気の所為なのだろうか。
「君には、ピアノの才能はないよ」
そうはっきり言われたのは、中学3年生のことだった。
幼稚園の頃から習っている、
【創作大賞 高校生エッセイ】五月病と葉桜の狭間で
私の高校1年目は、淡くて脆い桜のようだった。
桜は必ず、満開になったら散ってしまい、ずっと咲き続けることはできない。
皆それを分かっているから、桜のシーズンにこぞってお花見に行き、散りゆく桜を見て楽しむのだ。
あくまで、桜が「咲いている」時だけ。
桜が全て葉になった途端、大体人々はそれを見ようとわざわざ足を運ばない。
桜は、前年の夏から約1年かけてやっと花を咲かせるのに、人々が関心を持つのは1ヶ