Madness.
頭がはち切れそうに痛い。
頭が痛いと、大好きなものだって、この世の不条理だって、どうでもよくなってしまう。
好きな小説を並べて読んでいても、なにも面白くない。ただ無造作に並べられた文字の羅列を見ているみたいで、言葉は入ってくるけれど、自分の感覚の実態として、全く現れてこないの。
破った。やぶった。ヤブッタ。
B5サイズの真っ白い紙の四角の隅を、押しピンで1つずつ、ぐっ、ぐっ、と押し込むように留めていく。
わたしは、それを破り捨てたい衝動に駆られる。
ううん。破り捨てたいという言葉では、わたしのもつ狂気性を表すことはできないわ。
「…あは。かわいい。掻きむってしまいたい。」
さて。何処から破り捨てる?上から?下から?
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孤独感とは、自分がどれだけ満たされていても拭えない過去の恋愛のようなもののことだ。
宿酔した朝みたいに、どれだけ体を掻きむしっても、そのどろどろとした倦怠感と焦燥感は、私自身に嫌というほど付き纏う。
ただ、幸せな気持ちで満たされていたいだけなのにな。
わたしの気持ちはシーソーみたいに、「幸せ」と「孤独」がうまくバランスを取り合っている。
幸せが満たされると、孤独が重くなって。
孤独が満たされると、幸せが重くなって。
必ず、どんなときも、幸せと孤独がバランスを取り合って、2つの感情の狭間を、ゆらゆらと、ふらふらと、あっちにきたり、こっちにきたり。
楽しいときは、寂しそうな人が羨ましくなる。
寂しいときは、楽しそうな人が羨ましくなる。
ねえ、神さま。
なんでわたしは、幸せのままで生きれないの。
なんでわたしは、孤独なままで生きれないの。
ねえ。助けてよ。
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夜半過ぎ。
五畳半の部屋にひとり、待ちぼうけ。
わたしはそっと瞼を閉じ、耳を澄ませる。
窓から漏れて聴こえてくる、鈴虫の鳴声
隣の部屋から流れる、誰かの笑い声
明るく闇夜を照らす、溶けてしまいそうな水面月
そのすべてが、ワタシのイチブだ。
そのすべてが、ワタシのゼンブだ。
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ずるい。
あなたは、いつもそうやって、わたしの心を見透かすのね。
『優しく強く在る君は、とても綺麗だ。でも、
ほんとうの君は何がしたいのさ?』
やがてわたしの首は秋の稲穂みたいに、頭の重さに耐えられなくなって、自然と垂れ下がる。
髪の毛が、わたしの顔を隠すように覆い被さる。
そして
わたしは、ただ静かに、音も立てず、泣いた。
誰にも聞こえないように、こっそりと、泣いた。
君がプレゼントしてくれた、君の匂いと、君との思い出が沢山詰まったぬいぐるみを、めいいっぱいに抱きしめて。
『あなたに会いたいな。』
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