花天月地 (かてんげっち)
月夜に心彷徨う時は
肌色の石柱に
ぴったりと右手を添わせ
赤の奇跡の導きに
秘密の呪文を充てがってみる
規則正しい脈拍のごと
なんということもない今日が
また一日降り積もる
サボテンの傾く方向に
朝日の訪れは約束されている
君の歌声が朗らかに
棘の先を震わせる夜半
緑の中身に空洞の有無を思う
物事の始まりは
幾度と昇る新しい月の
ある日の君と
その日の私と
未来があるから過去はある
君だけに届けばいいこの指先
確かな感触
奇跡はもう
ここにある
…»»❨~🌸~❩««…
朗読バージョンです。
…»»❨~🌸~❩««…
あたたかなご支援をありがとうございます❤ みなさんのお心に寄り添えるような詩を形にしてゆきたいと思っています。