マガジンのカバー画像

自選note

91
自分のお気に入りの投稿・読み返したい投稿をまとめました。
運営しているクリエイター

#日記

遠くの人を想う

小さきものを観るということが減ってきてしまったな、と思う。もっと外に目を向けていきたい。

いま、恋人が海外旅行に行っている。恋人が遠くへ行っているときが、わりと好きだ。寂しさももちろんあるが、遠くの人を想うのは、とても美しいことだと思う。当たり前ではない相手の存在のありがたみ、あたたかさ、尊さを思い知ることができる大事な時間でもある。また、ひとりになることで、孤独に帰ってくることができる。自分自

もっとみる

ご自愛ください

ご自愛ください、という言葉が好きだ。
忘れかけていた自愛の大切さを、ふと思い出させてくれる。
ご自愛しましょう。ご自愛ください。

友人と、山の方にあるヨーロッパ風のカフェに行った。涼しかったので、テラス席に座った。テラス席からは田園風景が見渡せる。やや風が強かった。風が一層強くなったところで、解散した。

先月誕生日だったので、遅めの誕生日プレゼントをもらった。お手紙も添えられていた。とても嬉し

もっとみる

しるし

歌集よみお気に入りの詩鉛筆でしるし
ー、つけずに2回唱える

笹井宏之さんの歌集を買いました。
爽やかで夏にぴったりだと思いました。

希釈

あの頃とだいぶ変わったつもりでいたぼくはぼくのままでなにも変わってなくて、
たくさんの他者のレンズを搭載しただけで、
他者のレンズ越しでしか自分も世界も愛せないのかもしれない。

そしてたくさんの他者のレンズをインストールするために、ぼくはたくさんの本を読むのかもしれない、あなたと関わるのかもしれない、

己を限りなく希釈して、美しいものを見て美しく生きるために。

花とうつわ/空間を見る

花とうつわ/空間を見る

生け花

本格的に生け花を始めてみようと思い、まず試しに生けてみました。しかし右も左も分からず、教室で教わった方がずっと早かろうと思い、生け花教室の体験に行ってみました。

もっとみる

表現者として生きる

絵画論の本を何冊か図書館で借りて読みました。
うち2冊は、部分部分には共感したり腑に落ちる記述はあったものの、あまりピンと来ず、通読できませんでした。しかし、『絵画の表現』という本と出会って、目から鱗が落ちました。この本と出会うために、今まで色々な本を読んできたのだ、と思いました。その本で示された「絵とは何か」「なぜ描くのか」という問いに対する答えに、私は「これだ!」と直観しました。

先日のno

もっとみる
泡玉記念日

泡玉記念日

8連勤を終えて、29日から連休に突入しました。
日付が変わったので、30日の出来事はもはや昨日になってしまいましたが、それを「今日」のこととして書きます。とっても濃密な1日でした。

もっとみる

これまでの人生でいろんな物事や人を通して蓄積された「真善美」の体験や概念のかたまりが私の「神」なんだろうな

美しい人間は、人を美しい人間にする

嬉しいこと

とても嬉しいことがありました。

かねてから一緒にお話したいなぁ、と思っていた人たちと、折良く3人でお話しすることができ、なおかつ3人で遊ぶ約束ができました。いまからとっても楽しみです。

私は自分が人に嫌われていると思いこみがちなのですが、自分で思っているよりもずっと、好いていただけているらしいことが、人伝てに肯定的な評価を聞いたりしたことで、だんだんわかってきました。そのためこの

もっとみる

自らの内に入る

手紙読んだことを引き金に、『夏の前日』を無性に読み返したくなり、全巻一気読みした。気づいたら外が明るくなっていた。

印象に残ったフレーズ。"孤独を失わないで"。

思い出した。芸術は孤独から生まれるものだ。どうして孤独を恐れたりすることがあろうか。己と語らい、作品と語らう。そして神と語らう唯一の方法だ。

リルケは言った。「自らの内にお入りなさい」、と。

悪から救われるために悪を救う

昨夜、多崎つくる(以下略)の考察を読みながら眠りに落ちた。自分は考えもしなかった考察が展開されており、目から鱗が落ちた。なんとなく引っかかっていた違和感の、点と点が結びついていった。衝撃を受けた。ゾッとした。気味の悪さを覚えた。

特に心を抉ったのは、シロに関する考察。詳細は割愛するが、彼女の人生が自分の人生と重なり、封印していた記憶、過去の心的外傷が生々しく蘇った。理不尽な悪に蹂躙された怒りと憎

もっとみる

不毛

詳細は伏せるが、あるわからないことを考え込んだ結果、「理解しようと努めるだけ不毛」という結論に至った。

思考や想像などでは到底及ばない、もっと根深いものがあるのかもしれない。論理の違いであれば、視点や視座の違いなどで納得のいく解決ができることも多い。しかしある種の事は、生理的な欲求、遺伝的な性質の違いのような、もはやどう足掻いても割り切れない根深さがある。

それは理解する/しないの問題として扱

もっとみる

リカバリー

今日読んだ小説に、「良い職人は失敗を正せる職人だ」という台詞がありました。

これを読んで、かつてスランプになっていた頃、絵の先生に「一度盛大に失敗してみて、そこからリカバリーしてみたらどう?」と言われたことを思い出しました。

失敗せず、「上手く」描くことを自分に求めてプレッシャーを感じていたのかもしれません。今でも、上手くいかないと落ち込みそうになることがしばしばあります。失敗を恐れると緊張し

もっとみる

芸術と身体

こんな文章を読みました。

ラスコー、アルタミラの洞窟壁画にはじまる絵画は、成立当初から既に高度なものであったが、動物画に比べ人物画は稚拙だった。その理由は「解剖」にあるんじゃないか。旧石器時代の人は狩りをし、食べるために動物を解剖したから動物画はリアルだった。人物画が発展したのは古代エジプトでミイラが作られるようになってからで、そのとき人間を解剖したために、肉体の内側を意識するようになり、人物画

もっとみる