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新しいこと記録帳

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40代に向けてほそぼそと、少しずつやりたいことをやってみる。そんな自分を勝手に応援、ときに反省。覚書のようなnoteです。
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#この経験に学べ

智の障壁に囲まれて

智の障壁に囲まれて

図書館。それは私にとって、楽園であり、学び舎であり、そして最大の障壁だったりする。障壁内にいる時は、昔やった遊びみたいに、「はい、バーリア!」と鬼から逃れるような気がする。それ故かどうかは分からないが、逼迫すると図書館へ籠る癖がある。

図書館という存在は私にとってなくてはならないものであり、図書館のなかに泊まるような体験というのは至極贅沢な行為なのである(最近ブックホテルみたいなお宿が増えてきて

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眠っていた記憶

眠っていた記憶

近頃はプレゼンテーションと思考の文字起こしばかりしている。かつてはインプットが無いアウトプットを繰り返すなんて、そんな時間があったら他の事をやりたい!なんて思っていた。
ところが、どうだろう。アウトプットを突き詰めていくと自分が分かっていたと思うことが実は朧げであることに気付くのだ。そして、私はあの日のプレゼンでの質疑応答を思い出す。

プレゼンを終えるとクラスメイトが、「それはどれくらいの誤差が

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目指すのは、区切り。

目指すのは、区切り。

やっと、トンネルの出口が見えてきた。

来月、私は私にとって大きな課題に挑む。博士課程のプレゼンテーション試験だ。審査官の前で約1時間のプレゼンをして、30分の口頭試問を受ける。

自らの研究を審査官の口頭試問(いわば口撃)から守る、他国で言うところの「ディフェンス」と呼ばれるものだ。

その日程が決まった。残された時間は1ヶ月。(この記事は熟成させていたので残り3週間を切った。)
この間にまだ書

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わたしの「負けへんで」宣言

わたしの「負けへんで」宣言

「負けへんで」はポッドキャストOver the Sunのパワーワード。ナビゲーターはジェーン・スーさんと堀井美香さん。noterさんから教えていただいたこの番組を聴き始めたのは休職中だった数年前。今でもちょくちょく聴く。(ヘビーリスナーでなくて、互助会員の方々、すみません。)今は元気をもらいたい時や、金曜日の配信後に声から力をもらっている。

私は彼女たちのように精力的に何かに取り組んでいるわけで

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どっちでもいいのだけれど

どっちでもいいのだけれど

久々に実母と連絡を取った。
あまりにも連絡不精だったが為に、泣かせてしまうという親不孝者、それが私だ。なんならいつもの事なのではないかとすら思えてしまう。(ひどく嫌なやつだな、と書いていて実感)

ただ、確かに母と私の間には目に見えない心理的な溝があったが為に、このような事態になっている。

どちらかが謝るまでは、という意識が互いの意識の中に存在するのだろう。論点をそこに持っていった時にはやはりま

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まとまらない気持ち

まとまらない気持ち

私の気持ちは、なんだか最近まとまらない。
悲しくないのに涙が出てきたり、身体が軋むように痛かったり、疲れたなという言葉が自動的に出てくるようになったからだろうか。
やじろべぇのように、どうしよう、このままでいいのかな、とふわふわとしつつ、心の中はとってもざわざわしているのだ。

ざわざわを収める方法は、原因の排除だけれども、それが簡単にできるのならばここまでの状態にならないだろう。
だから、違う方

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休み方に惑う

休み方に惑う

「計画的に休む」という行為が苦手だ。何かをしていないと不安で仕方がない。だから「休む」という行為は、何かの行動の途中や終わった後に必要に迫られて行うことが多い(力尽きるように‥)。
もしかしたら、メリハリをつけて取り組むことが苦手なのかもしれない。

故に、一人住まいの何の予定もない週末はとても不安だ。制約は「休日の時間」だけだからだ。その時間の中で何をするのも自由、しないのも自由。

これがお子

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夜の街での過ごし方

夜の街での過ごし方

何とも言葉にしづらい気持ちになった。
怒り、失望、悲しみ、安堵、どれも違うようで、足し算してそれを割って、それから希釈したような薄ーい気持ち。
その時私はこの薄い気持ちの内訳も、核心部分も分からなかったから、ただただ気持ちを抱えてぼーっとしていた。出張先の街は夜も明るく、土地勘もある。そんな街の風景を、スーツのまま倒れ込んだ、ベッドの上から見ていた。

仮眠から起きても、あの気持ちがどこかに残って

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そう、私は「足掻き族」

そう、私は「足掻き族」

先日、徒然なるままに溢れた気持ちを書いた。Shihoさんが素敵なコメントを沢山ぎゅぎゅっとくれた。

会社から支援される社会人学生という立ち位置は、人に対する投資そのものだ、と言われた過去をなんとなくずっと引き摺っている。私の「費用対効果」なんて殆どないのに、と思ってしまう時がある。

じゃあどうしようか→頑張ろう→思ったほど頑張れない(成果がでない、思ったように上手くはいかない)→疲れる、自分に

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私と料理と包丁と

私と料理と包丁と

キャベツ半玉、にんじん1本、ぶなしめじ1パック、ソーセージ2袋、コンソメキューブ等々調味料を、圧力鍋に放り込んだ。量産的ポトフである。40分放置すれば、多分出来る。自動メニューから選択しているのでその間ゴロゴロしたり出来る。圧力鍋を買ったのは、もう何年も前であり、旦那さんチョイスである。

当時の私は、料理ができなかった。正確に言えば、今も包丁を扱う料理は、ほとんど出来ない。何故なら精神的に張り詰

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