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妹が、家に居ないでと言ったから。

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まじか、から始まる初心者ライダーのあちこちお出かけ日記。
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妹が、家に居ないでと言ったから⑧

妹が、家に居ないでと言ったから⑧

さてさて、長雨が続いてバイクに乗れず悶々とした日々が終わりを告げた。と思いきやまた夏の暑さが帰ってきて溶ける心配をしながら長袖長ズボンでバイクに乗る日々である。

今日は嵐山に用事があったのだが、少し早く着いてしまいそうなのでしばしその辺を走ってみることにした。

というときに頭に浮かぶのは清滝である。
その辺随一という心霊スポットの清滝トンネルを越えた向こうの一帯を指し、愛宕山への登り口があるこ

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妹が、家に居ないでと言ったから⑦

妹が、家に居ないでと言ったから⑦

バイクと車でツーリングをしようと目論んでいたのだった。
でもやめた。なぜか。暑すぎるからである。
 
なんだ38℃って。殺す気か。
いやわりと冗談じゃなくて、その気温でバイクはほんと拷問である。

灼熱地獄の真っ昼間に乗れば溶けてしまう。

帰ってきたら足しかないかもしれない。

最悪、バイクしか残ってないかもしれない。

そんなこんなで、車で行く予定だった友人に「やっぱ無理、隣に乗せて」と相成っ

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妹が、家に居ないでと言ったから⑥

妹が、家に居ないでと言ったから⑥

最近バイクに乗るたびに雨に降られている遊布野である。

まあ季節だ。梅雨だもの。覚悟すべしというやつ。
一度ゲリラ豪雨に降られてからというもの、少し免疫ができたみたいだが、油断は禁物なのはしっかりと理解している。

理解しているのに、また油を差すのをうっかり忘れた遊布野である。

最近ハマった京北は美山へのツーリングに一週間ぶりに向かう。天気予報は昼から雨。昼までには帰ってくる朝ツーのつもりだった

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妹が、家に居ないでと言ったから⑤

妹が、家に居ないでと言ったから⑤

5週目は友人を巻き込んで。前日突然の誘いに乗ってくれたベテランバイカーの友人が、京都のちょっと北の方の美山の辺りまでいっしょに行ってくれた。

彼がいなければ私は公道に出る勇気を持てなかったと思うので、恩人である。

市街地を抜けるだけでこんな解放感なのかと思うくらい、緑、緑、緑。
癒されるし何より風が心地良い。故郷の香り。

「ソースカツ丼!!」の看板に惹かれて立ち寄った定食屋さんも、なんだか懐

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妹が、家に居ないでと言ったから④

妹が、家に居ないでと言ったから④

誕生日のプレゼントをお届けに行こうと思い立ったのだ。送料かけて贈るより、本人が届けに行った方が有意義なお金の使い方ではないか。

そんなことを言っていた先輩がいたことを思い出したからだ。
そういうわけで今回は隣県の友人、カタさん宅に遊びに行ったお話。

驚いたのが、以前隣県まで2時間かけてペットボトルのお茶を買いに行ったそのコンビニから2つ目の交差点を右折したところがおうちだったのだそう。

お茶

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妹が、家に居ないでと言ったから③

妹が、家に居ないでと言ったから③

さて、そろそろ運転も発進くらいは慣れてきた遊布野!

今回は兼ねてから行きたかった、というか閉まっていたから諦めていた、京都府立植物園を目指します。 

前に歩いても行けるほど近くに住んでいたのに一度も来たことがなかったのだ。

府立植物園の園内には花壇、はす池、ばら園など20ほどのエリアがある。広大な敷地にテーマ別に約12000種類、約12万本の植物が植えられていて、日本の四季の花が見られる花壇

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妹が、家に居ないでと言ったから②

妹が、家に居ないでと言ったから②

さて家を休日に追い出されてバイクで町を巡る休日紀行、第2回である。

といってもはっきり言ってまだ道に慣れない私に行ける場所というのは限りがある。京都で暮らした9年の記憶を掘り起こし、行けそうな場所を模索する。

タイヤも替えたばかりなので、あまり山の近くは行けないな。
人の多い観光地を経由するコースも怖い。

そんな思考を巡らしたのちに、住んでいた下鴨の町からたまに自転車を走らせていた宝ヶ池とい

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妹が、家に居ないでと言ったから①

妹が、家に居ないでと言ったから①

「バイク貸してあげるから、代わりに土日のどっちかは家に居ないでほしい」

妹のバイクを借りるにあたって提示された条件がこれである。

待って、姉の休みも基本土日だけなんだけど。 

恐る恐るの提言も虚しく「休みの日までずっと姉といっしょはしんどい」と突っ返された。 

とはいえあまりプライベートのない平屋の作りでホヤホヤの新入社員生活。平日の積もるストレスもあろうし、なんなら姉もストレッサーであろ

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