★マダガスカル原始生活で見つけた“幸せの法則”⑮先進国と後進国という区切りが消えた日

僕がボランティア参加した
NGOのミッションは
世界に一つしかない森を守ること。

そのために住民が森の伐採に
できるだけ頼らずに暮らせる
生活支援をしています。

それに活かすための村での基本的調査が
僕の仕事でした。

家族構成、保有家畜と放牧路、
食べさせている植物、などなど。

その過程で村人の生活実態を知れました。

家は、森から切り出した木から職人が
板にして、小屋を作る。
家族が6畳程度の一棟で寝る。

キッチンは外でしゃがんで。
トイレは森。

基本みんな外で過ごしている。
40度を超える直射日光で帽子も被らず
男たちは安酒に賭博（笑）

女達は井戸端会議もするが
バケツを頭に乗せて徒歩15分、
森の中に入り川で水汲み。

洗濯、枝を折って薪にして料理、
子供の世話とやることいっぱい。

男たちはぐーたらしてるだけ？

ぐーたらしつつも、
観光地への通り道にあることを活かし、

名物のワオキツネザルの
木彫りを彫って観光客向けに露店で
売る人たちもいます。

これは10代の若者が中心。
自分の感性で彫るから個性豊か！

それ以外の男たちは数日間森の中に入って
木を切り出し、板にしたり鳥など狩ったり
仕事するときはするスタイルらしい。

投石器やら、縄罠やらパチンコやら
あったからやってみせてもらったけど

ほんとに目の前で簡単に獲物ゲット！
めっちゃスキル高い！

小鳥を獲って
すぐその場で火を起こし
焼いてみんなで分けて
おやつだー、と食べてた（笑）

村人のすごさはまだまだあります。

薬を買うお金はないけど
薬草を見分けて使ってるし
先祖降霊の儀式をして病気を治してる！

たまたま立ち会えたので
シャーマンのとこに来てた人に
聴いてみたら「よくなったよ」
と言って帰って行った・・・

板を作る技術なんか度肝を抜かれる！
まっすぐな板を手作りで沢山作るため
丸太を空中に浮かせ、1人は丸太の上に乗り
大きな鋸を2人で上下に動かして切っている！！

科学技術はないかもだけど
人間の技術、感覚がすごすぎる！！

僕はこんな村人の生活を目の当たりにしてから
先進国と後進国なんて区切りは
できなくなりました。

表現がないからそう言うことはあるけど
総合的に優劣は全然なく、

お互いその暮らしに合ったスキルを身につけて
違う環境で生きてるだけなんだなと実感しました。

次回は村人でなく、現代都市生活者の僕が
電気ガス水道のない村で暮らすと
どうなったのか、実態をお届けします

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