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閑話休題

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いわばエッセー。雑談。ブレイクタイムの茶飲み話です。ということで始まったのですが、他のマガジンで扱えない話題・内容をこのマガジンで扱うようになりました。またそういう経緯で、最近は…
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2022年1月の記事一覧

<書評>「西洋語源物語」,「東洋語源物語」

<書評>「西洋語源物語」,「東洋語源物語」



「西洋語源物語」 渡辺紳一郎著 旺文社文庫 1974年
「東洋語源物語」 渡辺紳一郎著 旺文社文庫 1973年

1.西洋語源物語 昭和49(1974)年に,私は15歳だった。高校1年生になった私は,生まれてすぐの消化不良と小学3年の冬に罹った肺炎もあって,身体は小さく,運動は苦手だった。だから,運動会は,大嫌いな学校行事の1つだった。また,いつも「PTAの醜悪な連中を喜ばせるために,なんで我

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<芸術>世界の美術館巡り(は,ちょっと大げさですが)

<芸術>世界の美術館巡り(は,ちょっと大げさですが)

長く海外勤務していたおかげで,いろいろな美術館(博物館)を訪問できた。その中で,その幾つかを,思い出の一部として紹介したい。

ところで,時間が経つ毎に,また多くの作品を見る毎に,「受胎告知」,「聖母子像」,「ピエタ」の3種類の作品に大きく感情移入するようになってきた。「聖母子像」と「ピエタ」は,自分が年を取ったことがその最大の理由だと思う。男に取って「母(妻)」と「子(自分)」は,永遠に癒やされ

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<閑話休題>老人はなぜ昔話しかしないのか?

<閑話休題>老人はなぜ昔話しかしないのか?

答えは簡単だ。老人が未来のことを話すとすれば,いつ死ぬか,どうやって死ぬかしないからだ。

一方,若者は未来について沢山語るべき夢や希望がある。しかし,老人ほど長生きしているわけではないから,語れるような「昔」を持っていない。

歴史は,国とか民族とか大きな全体だけのものではなくて,こうした老人一人一人の昔話の集合だとも言える。もちろん一人一人の記憶は違っている他,中には間違って記憶している場合も

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年始の挨拶

年始の挨拶

 皆様,新年明けましておめでとうございます。今上陛下,皇后陛下の下,我が日本の優れた伝統や文化を益々輝かせ,日本と日本人に対する世界中から寄せられる名声に恥じない一年となり,皆様がより多く幸福と思えるようになることを,祈念いたします。

 私はといえば,遠く日本から離れてはいますが,年末年始の最大の楽しみは高校ラグビーであり,今はインターネットという文明の利器によって,ライブ鑑賞すら可能という環境

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