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芸術一般

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芸術について、なんでも書きます。はじめはヨーロッパ絵画をかなり題材にしていましたが、現在は映画評論・芸術論・文学論などが多くなっています。
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2023年1月の記事一覧

<閑話休題>自由律俳句をやってみた(その2)

<閑話休題>自由律俳句をやってみた(その2)

 朝ドラの登場人物が短歌の文学賞を受賞したので、私もそれにあやかって、前回に続く山頭火を真似た自由律俳句です。今回は、作った背景も併せて記載しました(〇以下の短文)。

〇雨が降り、夜には雪になる模様。

 小雨降る 白き花咲き 春近し

〇我が家の包丁とハサミを研ぐ。

 包丁と 研ぐのは同じ こころかな

〇隔週の母独り暮らしの実家訪問。

 カラス鳴いて アンテナに立つ 我も一人

 お出迎

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<閑話休題>自由律俳句をやってみた(気分は山頭火)

<閑話休題>自由律俳句をやってみた(気分は山頭火)

 朝ドラの登場人物が短歌を作って、新聞に掲載されていた。私は短歌を作らないが、種田山頭火が好きなので、自由律俳句を作ることがある。

 今回、noteで「自由律俳句」というお題コンテストをやっているので、最近書いたものを投稿してみた。

エレベーター 子供走りきて ボタン押す

店員が ずっとつきそって セルフレジ

北風が こころをあらう 秋の空

空青く 肌に冷気が 心地よく

気がつけば 鳥

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<書評>『なぜベケットか』

<書評>『なぜベケットか』

『なぜベケットか』 イノック・ブレイター著 安達まみ訳 1990年白水社 原書は、1989年にロンドンのThames and Hudson社より出版。

 ベケットは1906年にダブリンのプロテスタントの上流階級に生まれ、1989年にパリで亡くなった、『ゴドーを待ちながら』で著名な劇作家・映像作家・小説家・詩人であり、1969年にノーベル文学賞を受賞したが、授賞式への出席やインタビューは断っている

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<ラグビー>2022~23シーズン、大学準決勝及び花園準々決勝の結果から

<ラグビー>2022~23シーズン、大学準決勝及び花園準々決勝の結果から

(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)
 
 録画しておいたウィーンフィルのニューイヤーコンサートを少しだけ見た。昔は、コンサートそのままの映像だったが、最近はかなりの曲にバレエの映像をつけている他、振り付けや映像(そして舞台になった、ドイツのバロック建築の修道院も!)が、実に素晴らしい(こういうときに「ブラボー!」と舞台に掛け声をするのが、クラシックの古き良き伝統)

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<閑話休題>2022年のまとめと2023年の抱負

<閑話休題>2022年のまとめと2023年の抱負

 明けましておめでとうございます。旧年中のご愛顧を感謝申し上げますとともに、引き続き本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

 2022年4月以降は、定年退職して時間ができたこともあり、読書及び創作活動に勤しむことができた。そこで、2022年のまとめと2023年の抱負を書きたい。

1.読書

(1)2022年のまとめ

 なんといっても、ダンテ『神曲』を邦訳ながら読了できたこと。翻訳しているせいも

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