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#想い

ふたつの魂、ひとつの愛

ふたつの魂、ひとつの愛

君は、愛おしい人の事だけを想っていればいい

愛することを感じ
愛おしさを味わい
恋する人を愛でる

君の瞳は、あの人だけを見ればいい

瞳の奥の心を感じ
その鼓動を感じ
その吐息に酔う

君の夕暮れは、いつも二人

伸びた夕日の影は
ふたつ

繋がれた手
繋がれた心

ひとつの愛

二つの雫

二つの雫

世界に落ちてきた一雫



声は、波のように広がる

想いは、波のように広がる

ある時

あなたと出会う

あなたの一雫

その波は

私に響く

私も一雫

その波は

あなたに響く

お互いに瞳を見る

また一雫

心に響く

そして

二つの雫

波は複雑に広がる

お互いに姿を見る

違っているけど

同じ思い

生まれた時

性別

性格

多くが違う

けれど

同じ

二人の波は

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そこに炎あり

そこに炎あり

炎は形を成し龍になる

それは名を持たず
自由に流れ
自由に炎を広げた

時に、人の情熱の種火となり
時に、浄化の炎となり
時に、愛の炎となり

名を持たず
形を持たず
気まぐれに燃える

永き時に
多くの人々ともいた

それの中には
燃える炎とともに
孤独があった

消えぬ孤独

その孤独は
自らを焼き
人さえも焼く

大切な人も焼いた

自らの炎を恐れ
闇に身をおく
闇を照らす
闇を焼く

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器と鍵

テレパシーで通じる相手がいる

ただ、お互いに器が有り
それが、自分の感情や思考でいっぱいになると通じない

だから言葉を贈る

目の前に居ればわかる事も
言葉と言うきっかけがなければ伝わらない。

だから言葉を贈る

では、目の前にいる場合はどうだろう?

器がいっぱいの場合
言葉も
身振りも
行動も
伝わらなくなる

テレパシーが
あっても
なくても

最後は
信頼があるかどうか

信頼と言う

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剣の女

右手には行動の剣
その刃は鋭く
どんなものでも傷つける

左手には約束の指輪
秘められしは心の力
人生を進む星の輝き

剣は己がために
人生を切り開く

指輪は己がために
人を繋ぐ

約束の時より始まり
終わりなき時を生き

その女は
今も道を進む

天を切り裂き
地を唸らせ
海を割る

風は剣と共に歌う
かの時に約束されし歌

炎は瞳に映る
熱き心は炎にまさる

水は彼女の足元を流れ
雲となる

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美しき人

美しき人は
そこにいた

僕は
ただ立ち止まり
見ることしか出来ない

美しき人は
そこにいた

僕は
言葉を失い
ただ、声を聴く

美しき人は
そこにいた

風に揺れる髪は
月の香り

その眼差しに映るは
星の煌めき

人は出会い

旅を続ける

立ち止まり
また進む

心が望むものは
言葉と微笑み

人生が探すもの

なぜ生きるのか

人生は苦悩
人生は快楽

なぜ生きるのか

人生は絶望
人生は明日

なぜ生きるのか

ただ、そこに生があり
ただ、そこに人がいる

なぜ生きるのか

愛を見つけるために

黒き瞳

その瞳は美しく輝く

世界が暗闇に包まれようと
人の声が途絶えようと

輝きはより美しく
一人そこにある

夕暮れ時

彼女の髪は風にゆれ

遠き日没に
紅い夕陽は
頬を照らす

鳥は、その瞳を

空は、その美しさを

水は、その清らかさを

たたえ
映し出す

生(セイ)

孤独は盲目の病
明日、日が昇ろうとも
彼の目に映る太陽はない

ふさいだ目には涙

ふさいだ心には苦渋

ふさいだ声には悲しみ

夕暮れに伸びる長い影は
彼の足元をに闇を広げる

紅き太陽は
彼の炎を見ようとする

彼は目をあけない

彼は耳をかさない

心にある悲しみを慈しむように
心にある怒りに身を委ねるように

いくばくかの日が流れる

彼は、まだ生きていた

目は閉じようとも
彼は、生きて

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闇は人の横にいる

闇は人の横にいる
いつも寄り添うように
いつも付き離れず
そこにいる

光を浴びれば
闇が生まれ

闇に沈めば
光は見えぬ

闇には静けさがある

闇にはいずれ起きる光がある

ふたつで
ヒトツ

切り離せぬ二人

見えるもの香るもの

人生の境界は崖の角にある
つま先で立つ

崖の下が見える
同時に青い空も見える

風に揺れようとも
美しい花に瞳は奪われる

闇夜にあれども

星のもと
花の香りは風にただよう

生きること

それを知るために
ここにいる

生きること

それを忘れるために
ここにいる

右の耳に聴こえる励まし
左の耳に聴こえる絶望

どれも私の心から聴こえる

希望が持てない時
花に涙し

闇夜を照らす月に

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