よはし

アラフィフのビジネスマン。東大卒業後に、SE、官僚、経営企画をやってきました。現在は東…

よはし

アラフィフのビジネスマン。東大卒業後に、SE、官僚、経営企画をやってきました。現在は東京在住で、メーカー系IT企業に勤務してます。中小企業診断士の資格は持ってますが、いわゆる社内診断士です。日々の仕事や生活で感じたことについて、テーマ不定で書いています。

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  • 受験データの統計分析

    ネットで話題に出る「東大は簡単になった」、「国公立と私大の偏差値の差は5」などの命題に対して、データを集めて簡易な統計分析で検証を行っています。

  • 新卒採用の面接官の経験談

    20数年の間に何度か新卒採用の面接官をやってきました。1次面接、2次面接、最終面接の面接官を経験してます。面接官が学生をどうみているかの私見を書いたものです。

  • 仕事に役立った学問

    20年くらい仕事をする中で、大学で勉強したことが役に立っていると実感してます。私が大学で学んだ学問が、どのように仕事に役立っているかを書いてみました。

記事一覧

駿台全国模試の母集団はどれくらいハイレベルなのか?(受験の統計分析いろいろ②)

趣味の統計分析で、模試の判定を用いた合格者推定モデルを作成しています。基準としている模試は駿台全国模試です。駿台全国模試は、大学受験の模試の中で、母集団が最もハ…

よはし
3日前
4

全国に東大理三合格レベルは何人いるのか?(大学の合格最下位学力の統計分析⑧ )

共通テストリサーチを用いて大学の最下位合格者の分析を行っています。東大理三は共通テストリサーチだけでは評価しきれないため、前回は他の推定方法も組み合わせて、理三…

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6日前
11

理三に合格できる東大生は何人か?(大学の合格最下位学力の統計分析⑦)

以前に、共通テストリサーチを使って、主要大学の学部・学科別に最下位合格の全体順位を推定しました。東大の中では文三に最下位合格のラインがあり、12,455位でした。他は…

よはし
13日前
11

30数年前の愛知県の中学生・成績トップ層のその後(受験の統計分析いろいろ①)

趣味の統計分析のシリーズです。閑話休題で、連載している大学の合格最下位の分析と少し違う分析を記事にしてみます。 私の記事にしばしばコメントを投稿していただいてい…

よはし
2週間前
7

地方帝国大の合格者の偏差値分布(大学の合格最下位学力の統計分析⑥)

趣味の統計分析シリーズです。少し前に模試判定から合格者を推定するモデルを作りました。 今回はそのモデルを使って、地方帝国大(地帝)の合格者の偏差値分布を推定して…

よはし
2週間前
7

医学部のボーダー偏差値はなぜ高いのか?(大学の合格最下位学力の統計分析⑤)

趣味の統計分析シリーズです。共通テストリサーチを使った合格最下位の分析をしていますが、東大の分析精度を上げるために、模試判定を用いた合格者推定モデルを追加してい…

よはし
2週間前
12

東大入試をもう一度やったら半数が入れ替わるのか?(大学の合格最下位学力の統計分析④)

趣味の統計分析で、最近は共通テストリサーチのデータを使って、大学の合格最下位学力の推定を行っています。 これまでの分析結果を見ると、理三の合格最下位の推定は、共…

よはし
3週間前
17

知り合いに「休日に趣味で統計分析して何が楽しいの?」と聞かれた。「コツコツとデータを入力して、散布図にしてみたら、分布がカーブしているから、試しに片対数にしたら直線の分布になった瞬間とか感動するよね」と答えた。知り合いは怪訝そうな顔をしていた。

よはし
3週間前
8

地帝のトップ層は東大に余裕で合格できるのか?(大学の合格最下位学力の統計分析③)

趣味の統計分析シリーズです。ここ2回ほどは難関国公立大の最下位合格者についての推定と分析を行なっています。用いているデータは駿台・ベネッセの共通テストリサーチの…

よはし
3週間前
23

合格最下位の受験者順位(大学の合格最下位学力の統計分析②)

共通テストリサーチを用いた合格最下位学力の分析の第2回です。学力上位者の構成や合格判定偏差値ではなく、その大学・学部・学科の理論上の合格最下位に焦点を当てていま…

よはし
1か月前
15

大学の合格最下位学力の統計分析① イントロダクション

趣味の統計分析の新シリーズです。といっても、先日まで分析していた「共通テストリサーチを用いた学力上位○%の分析」の派生形です。 学力上位○%の分析は、「大学・学…

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1か月前
17

学年上位0.1%の進学先の統計分析⑧(総括)

趣味の統計分析シリーズです。共通テストリサーチのデータを用いて、学力上位層の進学先の定量分析を7回に渡って行ってきました。数字から色々と見えてきたことがあるので…

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1か月前
11

大学・学部の魅力度ランキング(学年上位0.1%の進学先の統計分析⑦)

趣味の統計分析シリーズです。共通テストリサーチのデータを用いた大学・学部の定量分析の7回目です。今回は大学・学部の魅力度の分析です。 大学・学部の魅力度は、今回…

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1か月前
9

東工大 vs 一橋大(学年上位0.1%の進学先の統計分析⑥)

趣味の統計シリーズです。共通テストリサーチのデータを用いて、大学・学部の学力レベルを統計分析しています。その第6回目です。今回は「東工大 vs 一橋大」です。 前回…

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1か月前
17

文系と理系の比較(学年上位0.1%の進学先の統計分析⑤)

趣味の統計分析シリーズです。共通テストリサーチのデータを使って、学力上位層の進学先の分析を行っています。その5回目です。今回は文系と理系の比較を行います。 統計…

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1か月前
12

京大の学力レベル比較(学年上位0.1%の進学先の統計分析④)

趣味の統計分析シリーズです。共通テストリサーチを使って、学年上位層がどの大学を受験しているか=進学しているかの分析をこれまで3回行ってきました。 同じ共通テスト…

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1か月前
27
駿台全国模試の母集団はどれくらいハイレベルなのか?(受験の統計分析いろいろ②)

駿台全国模試の母集団はどれくらいハイレベルなのか?(受験の統計分析いろいろ②)

趣味の統計分析で、模試の判定を用いた合格者推定モデルを作成しています。基準としている模試は駿台全国模試です。駿台全国模試は、大学受験の模試の中で、母集団が最もハイレベルと言われているようです。

ただ、ブログや各種記事のどれを見ても、「駿台全国模試の母集団がどのくらいハイレベルなのか」という定量分析はありません。「偏差値50でMARCHのB判定レベル」などの判定偏差値つまり、母集団の出口からレベル

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全国に東大理三合格レベルは何人いるのか?(大学の合格最下位学力の統計分析⑧ )

全国に東大理三合格レベルは何人いるのか?(大学の合格最下位学力の統計分析⑧ )

共通テストリサーチを用いて大学の最下位合格者の分析を行っています。東大理三は共通テストリサーチだけでは評価しきれないため、前回は他の推定方法も組み合わせて、理三に合格できる東大生が何人いるかの推定を行いました。

その推定結果も含めて、東大の科類ごとの主要指標を一覧にしたのがこの表です。理三の最下位合格は共通テスト偏差値で71.9(837点/900点)で、それを超える東大合格者は363名(理三除く

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理三に合格できる東大生は何人か?(大学の合格最下位学力の統計分析⑦)

理三に合格できる東大生は何人か?(大学の合格最下位学力の統計分析⑦)

以前に、共通テストリサーチを使って、主要大学の学部・学科別に最下位合格の全体順位を推定しました。東大の中では文三に最下位合格のラインがあり、12,455位でした。他は表を見てもらえればと思いますが、理三以外は悪くない感じです。

ただ、理三の最下位合格は全体で1,358位という推定結果でした。これは理三に入学できる受験生が1,000人以上いることになり、多すぎる印象です。

駿台全国模試B判定の偏

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30数年前の愛知県の中学生・成績トップ層のその後(受験の統計分析いろいろ①)

30数年前の愛知県の中学生・成績トップ層のその後(受験の統計分析いろいろ①)

趣味の統計分析のシリーズです。閑話休題で、連載している大学の合格最下位の分析と少し違う分析を記事にしてみます。

私の記事にしばしばコメントを投稿していただいているイブリースさんが、東大卒と医学部卒の比較の記事を連続で投稿されていました。

この記事の中で、首都圏のエリサラと医師の比較がありました。主旨としては、「首都圏はエリサラも多いので、医師とエリサラで収入やステータスの差はない(医師が低いこ

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地方帝国大の合格者の偏差値分布(大学の合格最下位学力の統計分析⑥)

地方帝国大の合格者の偏差値分布(大学の合格最下位学力の統計分析⑥)

趣味の統計分析シリーズです。少し前に模試判定から合格者を推定するモデルを作りました。

今回はそのモデルを使って、地方帝国大(地帝)の合格者の偏差値分布を推定してみます。これによって、共通テストリサーチから地帝の東大合格レベルの推定結果の検証も行います。

模試判定を使った合格者推定モデルの詳細、地帝の東大合格レベルの推定(共通テストリサーチモデル)は過去の記事を参照ください。

なお、コメントで

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医学部のボーダー偏差値はなぜ高いのか?(大学の合格最下位学力の統計分析⑤)

医学部のボーダー偏差値はなぜ高いのか?(大学の合格最下位学力の統計分析⑤)

趣味の統計分析シリーズです。共通テストリサーチを使った合格最下位の分析をしていますが、東大の分析精度を上げるために、模試判定を用いた合格者推定モデルを追加しています。

せっかく別のモデルを作ったので、今回は模試判定を用いた合格者推定モデルを用いて、表題を含む次の3つの命題(仮説)の検証を行います。

筑波大駒場中学の合格は運なのか?

都立高校受験でA判定なら合格率100%なのか?

医学部のボ

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東大入試をもう一度やったら半数が入れ替わるのか?(大学の合格最下位学力の統計分析④)

東大入試をもう一度やったら半数が入れ替わるのか?(大学の合格最下位学力の統計分析④)

趣味の統計分析で、最近は共通テストリサーチのデータを使って、大学の合格最下位学力の推定を行っています。

これまでの分析結果を見ると、理三の合格最下位の推定は、共通テストリサーチのデータを用いた分析では精度があまり高くなさそうでした。今後、東大の科類の比較分析を行う予定ですが、その際には共通テストリサーチだけでなく、いくつかの合格者数の推定方法を組み合わせる必要がありそうです。

今回は、別の推定

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知り合いに「休日に趣味で統計分析して何が楽しいの?」と聞かれた。「コツコツとデータを入力して、散布図にしてみたら、分布がカーブしているから、試しに片対数にしたら直線の分布になった瞬間とか感動するよね」と答えた。知り合いは怪訝そうな顔をしていた。

地帝のトップ層は東大に余裕で合格できるのか?(大学の合格最下位学力の統計分析③)

地帝のトップ層は東大に余裕で合格できるのか?(大学の合格最下位学力の統計分析③)

趣味の統計分析シリーズです。ここ2回ほどは難関国公立大の最下位合格者についての推定と分析を行なっています。用いているデータは駿台・ベネッセの共通テストリサーチの公開情報です。

今回はネットで時々目にする「地方帝国大のトップ層には地元に残った優秀層がいて、その人達は東大に余裕で合格できる」という話(仮説)について、妥当性を検証してみたいと思います。ここで言う地方帝国大(地帝)は、北海道大、東北大、

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合格最下位の受験者順位(大学の合格最下位学力の統計分析②)

合格最下位の受験者順位(大学の合格最下位学力の統計分析②)

共通テストリサーチを用いた合格最下位学力の分析の第2回です。学力上位者の構成や合格判定偏差値ではなく、その大学・学部・学科の理論上の合格最下位に焦点を当てています。

今回は、大学・学部・学科の合格最下位の学生が、受験生の中で何位なのかを分析しています。あわせて、他の大学だとどれくらいのポジションになるのかも分析します。

分析の考え方などは、第1回のイントロダクションに書いた内容を踏襲しますので

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大学の合格最下位学力の統計分析① イントロダクション

大学の合格最下位学力の統計分析① イントロダクション

趣味の統計分析の新シリーズです。といっても、先日まで分析していた「共通テストリサーチを用いた学力上位○%の分析」の派生形です。

学力上位○%の分析は、「大学・学部・学科のボーダーラインの分析ではなく、学力トップレベルの優秀層がどこの大学にどれくらいいるのか」という学力構成=学力レベルの分析でした。さらに、学力レベルとボーダー偏差値の差を魅力度と定義して、魅力度の分析も行ったりしていました。

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学年上位0.1%の進学先の統計分析⑧(総括)

学年上位0.1%の進学先の統計分析⑧(総括)

趣味の統計分析シリーズです。共通テストリサーチのデータを用いて、学力上位層の進学先の定量分析を7回に渡って行ってきました。数字から色々と見えてきたことがあるので、最後のまとめとして、キーとなる分析を総括として整理します。

細かいところは、過去の記事に書いているので、適宜ご参照ください。

1. 分析の考え方・前提共通テストリサーチの5教科得点率を、学力の指標として採用しています。2次試験での上方

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大学・学部の魅力度ランキング(学年上位0.1%の進学先の統計分析⑦)

大学・学部の魅力度ランキング(学年上位0.1%の進学先の統計分析⑦)

趣味の統計分析シリーズです。共通テストリサーチのデータを用いた大学・学部の定量分析の7回目です。今回は大学・学部の魅力度の分析です。

大学・学部の魅力度は、今回の分析では「模試のボーダー偏差値を超えた学力上位者がどれだけ進学しているか」と定義します。

あらゆる要因(距離・学風など)を排除して、単純に学力順だけで進学先が決まるなら、全ての大学・学部はボーダー付近の学生だけが進学した輪切りになるは

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東工大 vs 一橋大(学年上位0.1%の進学先の統計分析⑥)

東工大 vs 一橋大(学年上位0.1%の進学先の統計分析⑥)

趣味の統計シリーズです。共通テストリサーチのデータを用いて、大学・学部の学力レベルを統計分析しています。その第6回目です。今回は「東工大 vs 一橋大」です。

前回の記事で、文系vs理系の分析をしたところ、東工大と一橋大の間に学力レベルの格差が出る結果となりました。そこで、今回は東工大と一橋大に焦点を当てて、学力レベルの差の詳細分析を行います。ただし、一橋大では、社会学部が共通テスト5教科の配点

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文系と理系の比較(学年上位0.1%の進学先の統計分析⑤)

文系と理系の比較(学年上位0.1%の進学先の統計分析⑤)

趣味の統計分析シリーズです。共通テストリサーチのデータを使って、学力上位層の進学先の分析を行っています。その5回目です。今回は文系と理系の比較を行います。

統計分析の前提の考え方、数字の集計対象などはこれまでの記事を参照ください(文末にリンク記載)。学力上位○%のランクは、イブリースさんの定義を活用させていただいています。

0. まとめ◆文系:理系の全体比較

大学進学者の全体(約60万人)で

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京大の学力レベル比較(学年上位0.1%の進学先の統計分析④)

京大の学力レベル比較(学年上位0.1%の進学先の統計分析④)

趣味の統計分析シリーズです。共通テストリサーチを使って、学年上位層がどの大学を受験しているか=進学しているかの分析をこれまで3回行ってきました。

同じ共通テストリサーチのデータから文系と理系の学力レベル比較を行っていたところ、京大に興味深い傾向が見つかりました。そこで、文系と理系の比較の前に、京大の学力レベル比較を行いましたので、今回はそれを記事にします。

なお、京大の総合人間学部は、共通テス

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