夫婦関係を数値化する
3月になりました。
だんだんと暖かくなってきましたね。
駅のコンコースで袴姿の卒業生をちらほら見かけるようになりました。
私の好きな言葉をお届けします。
「自分に思いやりが足りない人ほど相手に思いやりを求める。
自分の言葉が相手を傷つけていないか、まず反省してみる事。」
(美輪明宏)
人間関係が長続きする条件とは?
夫婦関係だけではなく、友人、知人、ママ友、近所づきあい、趣味仲間などを振り返ってみましょう。
長続きする条件は人それぞれですが、私の場合は以下の通りです。
1. 同じ学校、出身地、趣味など共通事項が複数ある。
2.お互い一緒にした行動で、ポジティブ体験が多い。
3.リアルな付き合いやメールのやり取りなどが楽しい。
楽しい話題になりやすいのは、趣味の話ですね。
私は若年の時に、毎冬、スキーに行っていました。
友人もスキー経験者で、スキー好きになったいきさつやスキー場の話で盛り上がりました。
スキーの良さは、何といっても、一面の銀世界を滑降する爽快感です。
話していると、楽しい思い出がよみがえり、友達も私も笑顔になりました。
だから、共通の楽しい話題があるとポジティブになり関係が長続きしやすいのだと思います。
夫婦関係を数値化する
心理学者のジョン・ゴットマン率いる学際的研究チームは、カップルが互いに対して示すポジティブ/ネガティブの度合いを表すスコアの付け方を考え出しました。
数十年にわたり、ゴットマンたちは何百というカップルの会話を観察し、実際の会話内容に加えて、表情、心拍数、皮膚導電率から血圧まで、あらゆるものを測定しました。
<ポジティブ・カテゴリー>
喜び +4
ユーモア +4
愛情 +4
確認 +4
関心 +2
中立 0
<ネガティブ・カテゴリー>
侮辱 -4
嫌悪 -3
自己防衛 -2
けんか腰 -2
拒絶 -2
傲慢 -1
憤り -1
愚痴 -1
悲しみ -1
リスクの少ないカップルは、ゴッドマンの尺度において、ポジティブなスコアをネガティブなスコアよりもたくさん取りました。
一方、関係を保つのに苦労しているカップルは、負のスパイラルにはまっていく場合が多いことがわかったのです。
また、ネガティブの閾値がとても低い人たちの方が、人間関係がうまくいっていました。そのような人間関係では、カップルは互いに不満を出し合い、日頃から小さい問題を修復するよう、一緒に努力します。
末永く幸せに暮らすというのは、気兼ねなく不満を漏らせるだけではありません。
会話における言葉遣いは、不満を言うにしても寛容で理解あるものにすべきです。
参考文献:ハンナ・フライ「恋愛を数学する」TED Books
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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