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元伊勢・飯野高宮②「神山神社/神戸神館神明社/神山一乗寺/伊勢庭神社」参道を電車突っ切る【松阪シリーズ】【三重北シリーズ】

元伊勢伝承&候補地の参考とする『倭姫命世記』には「遂に五十鈴宮に向かうことを得たまへり」と書かれている通り、飯野高宮へ遷座したことを機に、最終目的地である五十鈴宮の場所を定める準備が一気に進むことになった。そして飯野高宮に4年滞在した後、6か所の元伊勢を短期間に渡り巡り、五十鈴宮の皇大神宮に到達することになる。

ということで第二巻です。そのほかの候補地は次のNOTE(1巻)参照で。

変更履歴
2024/06/10 初版


▼HP、アクセス、祭神・本尊と脇時

※後述「▼見どころ」参照

▼見どころ

▽神山一乗寺:三重県松阪市中万町1717

 古墳時代以前、この山の山頂に第11代垂仁天皇の第4皇女・倭姫命が建てたお宮があったそうです。このお宮は1337年に、麓の神山神社に移されたそう。つまり、元伊勢伝承なのだが、その「神山神社」は後述する神社です。

 ここからは寺の紹介です。
 高さ約100mの高さの山上にあり、境内には本堂、庫裏、五智堂、経蔵、鐘楼、客寮、山門が配置されている。
 本尊は薬師如来で、脇侍に日光・月光菩薩と十二神将の「チーム薬師」が安置され、来迎弥陀三尊、釈迦如来、聖観音、普賢菩薩、地蔵菩薩、不動明王、五智如来等も安置されている。 寺には3カ所ほどのルートがあるので、事前に調べていくべし。

 私たちは挫折したw
 厳密にいえば、目的とスケジュールと車置き場所が不明だったので。あと、私たち好みの仏像があれば行ったのだろうが。。。

 聖徳太子が建てたそうです。聖徳太子が伊勢神宮に参拝の際にここで自ら6尺1寸の薬師如来坐像を刻み、お堂を建てたのが始まりとか。続きはググって出てきた他の方のブログを参照ください。

 では遷った神社に続きます。

▽神山神社(飯野高宮神山神社):三重県松阪市山添町4

 駐車場があるが、そこまでの道は狭い。駐車場から一の鳥居を見ると三重・花窟神社(私のNOTE)を思い出す鬱蒼とした杜。
 由緒を読むと祭神はサルタヒコとアメノウズメになっている。アマテラスじゃない・・。由緒によれば祭神の子孫により、倭姫命はアマテラスを遷す目的地へと案内されることになるとある。

→参道×線路

 そして、しばらく歩くと、線路がある!?線路といえば遮断機があるはずだが無い!!左右確認とサイドミラーがある・・。

→摂社・末社

 奈良・久米寺(私のNOTE)以来の参道に線路のあるところだなと思いつつ、線路奥側に行くと「安産乃神」と「まなこ乃神」とある。「まなこ乃神」は伊勢神宮内宮所管・別宮「瀧原宮(私のNOTE)」の摂社に祀られている神様でもある。

→拝殿・本殿

 元伊勢「飯野高宮(いいのたかみやこうやまじんじゃ)」と言われているが、祭神は猿田彦命、天鈿女命。名張市・伊賀市と同様に合祀が繰り返されており、土着のサルタヒコを優先させたような気がする。なお、元伊勢「飯野高宮」の候補地は他に、神戸神館神明社、牛庭神社、久尓都神社(現在、加世智神社に合祀されている)、滝野神明社(現在、水屋神社に合祀されている)、花岡神社(飯高町宮前)があるのだが、ここが一番しっくりくる気がする。

 拝殿はさておき本殿を右側から見ると神明造りで金も施された雰囲気を持つ神社。

 拝殿の右手には猿木神社跡と刻された石標が建っており、サルタヒコとアメノウズメは元々あって、そこに神山からアマテラスをここに遷したのかも。だから神明造なのかも。

→帰り

 参拝終了~!
 さて、帰るかと思うと電車がすごいスピードで通った。こんなところに人が居るって気づかないだろうな~

 駐車場に戻るところ、電車が通った。こわっ。。

 単線ですね。

 境内を振り返る。

 2000年記念祭がされたようだ。今でも大事にされている神社であることは間違いがないようだ。

→最後に「神山神社記」

 「垂仁天皇二十五年、天照大神が伊蘇宮に遷幸された後、猿田彦神霊と天鈿女命の苗裔猿女命を当宮(当社のこと)の仮主と定め田上石楯が奉仕した」とあり、そして「石楯が老齢の故を以てこれを辞した ために倭姫は猿田彦神裔大田命 佐奈県造彌志呂宿禰等を仕へしめられた 」と。
 「雄略天皇二十二年倭姫命は伊勢両宮(内宮・外宮)の末社を定むるにあたり猿田彦神霊 猿女命神霊を外に移し当宮の末社となし新たに豊受大神分身 気吹戸大神を奉斎せしめた」と。

 ということで、アマテラスを祀る伊勢神宮内宮(皇大神宮)近くにある猿田彦神社があるのは、この地で出会い、今の場所に鎮座したのかも。『皇太神宮儀式帳』にも記された元伊勢ですし。

 日本書紀の通り、トヨウケを伊勢神宮外宮に呼んだのだが、導きをしたのはこの神社とか。トヨウケの元宮と外宮をどうぞ!

▽神戸神館神明社:三重県松阪市下村町1791

 「かんべこうたちしんめいしゃ」と読み、祭神は「アマテラス」、「トヨウケ」、「ヤマトヒメ」と元伊勢らしい祭神たち。

 『皇太神宮儀式帳』に垂仁天皇の時代、アマテラスを奉じたヤマトヒメがここに来て、飯高の県造であった乙加豆知から神田と神戸を進まれて飯野高宮を造営したとある。

出雲や丹後王国でお馴染みの社日碑であるがちょっと違うか・・4面だな・・。

 主祭神が、天照皇大神宮御霊(アマテラス)、豊受大神宮御霊(トヨウケ)、御杖代大倭姫命(倭姫命)、乙加豆知命(オトカヅチノミコト)とあるので、神様だけで言えばこちらが元伊勢っぽい。「乙加豆知命」は飯高氏の祖で、この辺りの豪族とのこと。豪族の協力が必要だったということだろうか。

▽伊勢庭神社:三重県松阪市伊勢場町

 「いせば」と読み。写真右奥の通り公民館があるが、入口の鳥居は公民館と逆の位置になる。参道を右手に曲がって参拝することになる。境内には「山神」の磐座が多く、神武天皇を記されたものもある。

すみません。車置かせていただきます。

 徒歩で神社へ。周りは田んぼなので神社好きはどこに神社があるかすぐわかるはず。

 元伊勢で好きな神戸神社を思い出す。

 『延喜式神名帳』にある「牛庭神社(伊勢国・多気郡)」に比定される式内社。祭神は「天忍穂耳命」、「宗像三神」、「誉田別命」、「水波能女神」、「水分神」と合祀されていった神社と思われる。社が伊勢神宮の摂社・末社を思い出させる神明造り。

 元伊勢伝承もあるが、牛庭神社が元伊勢だから、ここもそうじゃない?というノリに感じる。

▼旅行記

▼セットで行くところ

▼仏像展

MieMu 三重県総合博物館『第25回企画展・開館5周年記念特別展 三重の仏像~白鳳仏から円空まで~』


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