見出し画像

天橋立!元伊勢「籠神社/真名井神社」伊勢神宮外宮の故郷!磐座信仰【京都】【丹後王国】

※ご注意※磐座あたりは禁足地になっています。
丹後王国中心の地で、元伊勢籠神社は、平安時代の家系図があり、国宝である。家系図を見ると尾張氏の祖なども記されているなど、色々と興味深いところである。
日本書紀には元伊勢「吉佐宮(よさのみや)」は丹後の国(厳密には丹波)と記されており、伊勢神宮外宮元宮、浦島太郎、羽衣伝承、上賀茂神社と同一神・葵祭、天皇の皇后などを輩出、聖徳太子の母など、気になるものがてんこ盛りの神社である。

長いので、箇条書きにします・・。

  • 2019年で天照大神御鎮座2074年!!

  • 2019年で豊受大神御鎮座1541年!!

  • 2019年で本宮1300年記念!!!!!

  • 元々は現在は奥宮とする真名井神社が始まり

  • 伊勢神宮とここだけに許された社殿であり、一般人が見られるのはここだけ!!

  • 古代ではガラス細工は突出しており、出雲などとは別の大陸とのルートがあった

  • 出雲からの勾玉、越(古志)からの翡翠もあることから、国内でも貿易していた

  • 日本書紀より伊勢神宮・外宮の祭神「トヨウケ」の元宮

  • 日本書紀に唯一明示的に記載されている元伊勢『吉佐宮』

  • 本殿には「五色の座玉」という内宮とここ限定の装飾あり

  • 天皇家よりも古い平安時代の家系図@国宝あり

  • 今でも海部氏が宮司を務めている

  • 海部氏は籠神社の社家で、「海部氏系図」の成立は平安時代初期の9世紀終わりころとみられ、同じく国宝である「円珍俗姓系図」に次いで古いとされる

  • 神武天皇に大和を譲ったニギハヤヒから4代目が祭神

  • 尾張氏の祖「高倉下命」もしっかり記されている。

  • 賀茂社とも繋がりがあり、毎年4月24日は「葵祭」がある

  • 神武天皇の「神武東征」で道案内した

  • 延喜式では山陰道八か国(但馬・丹波・丹後・因幡・伯耆・隠岐・出雲・石見)で唯一の官幣大社

  • 崇神天皇時代、アマテラスは現大神神社摂社・桧原神社からここに遷座し、4年間祀られた

  • はじめに祀られたのは眞名井神社であることから、この時すでにアマテラスとトヨウケの2柱は一緒にいたことになる

  • 垂仁天皇時代、海部氏を母にするヤマトヒメが、アマテラスを現伊勢神宮内宮(皇大神宮)に遷座させる

  • ちなみにヤマトヒメの母は垂仁天皇の皇后・ヒバスヒメノミコトである

  • 雄略天皇時代、アマテラスが独りでは寂しいとトヨウケを伊勢神宮外宮に呼ぶ

  • このとき、眞名井の水を伊勢神宮に持っていったようで、それが外宮にある上御井神社の井戸である

  • 淳和天皇の第4妃「真名井御前」はここの神官である海部氏の娘

  • 『伊勢へ詣(まい)らば 元伊勢詣れ 元伊勢お伊勢の故郷(ふるさと)じゃ 伊勢の神風 海山越えて 天橋立 吹き渡る』(民謡)

 あと、この丹後王国は、聖徳太子の母の出身地でもあり皇族に妃もおり、ヤマトとつながりが強い。

 個人的には、日本海側は鉄と製鉄に必要な大木(燃料)で貿易をしていた。出雲が中心で、東はオオクニヌシの次男坊を祀る諏訪大社までがそうだったのかなと。その中で、大和側についたのが丹後王国と思っている。(完全に妄想ですが。。。(;´・ω・))

 あと、元伊勢「吉佐宮」は「与佐宮」「匏宮」「与謝宮」とも。そう「与謝野晶子」の「与謝」はこの神社からかな(鴨長明=下鴨神社、吉田兼好=吉田神社)。
 蛇足として、天橋立手前は宮津市だが、天橋立の向こう側は与謝野町だと思っていた。宮津市と知り、籠神社って飛び地?ってある人に聞いたら、天橋立で繋がっているから違う!という答えが・・。あっ、そ、そだね・・。

画像6
2019年

 令和10年に特別参拝あるようだ。

2023年7月24日 令和10年に特別参拝
2023年7月24日 新しい御朱印帳

変更履歴

  • 2023年07月28日 写真追加

  • 2022年04月20日 動画追加

  • 2021年08月19日 初版


HP

アクセス

京都府宮津市字大垣430
 ※参拝なら神社の駐車場へ!30分無料です。
 ※真名井神社も車で行けますが、車幅が車1.5台分です。

▼祭神

▽籠神社
天照国照彦火明命(彦火明命(ひこほあかり)、彦火火出見命)

 別名「天火明命」、「天照御魂神」、「天照国照彦火明命」、「饒速日命(ニギハヤヒ)」で、社家海部氏の祖神。
 天照大神の孫にあたるお方。つまりは天孫降臨した邇邇藝命(ににぎのみこと)の兄神。
 ニニギは宮崎か鹿児島の日向に天孫降臨し、いずれイワレヒコ(神武天皇)に繋がり、神武東征でニギハヤヒから大和を譲る。
 神武天皇に大和を譲ったニギハヤヒでは?という人もいる。要はニギハヤヒも三種の神器を持っていたらしいので。尾張氏とつながりを前述で書いたが、尾張一之宮「真清田神社」は尾張の祖として「彦火明命」を祀り整合性は取れている。

画像14
2009年

初参拝は2009年ですね・・。

2023年7月24日

相殿に
 ・豊受大神(伊勢神宮外宮の神様)
 ・天照大神
 ・海神
 ・天水分神
を祀っている。

▽真名井神社
 ・磐座主座:豊受大神(天御中主神と同神)
 ・     罔象女命(みづはのめ)、彦火火出見尊、神代五代神
 ・磐座西座:アマテラス、イザナギ、イザナミ

画像15
2009年

▼見どころ

▽籠神社

画像12
2009年~2019年

→狛犬@重文

鎌倉時代の重要文化財です!籠神社型といわれ原型で、全国各社に広がりを見せる日本を代表する狛犬の一つ。阿形の狛犬の右前足は鉄輪が嵌められているが、昔この狛犬が橋立に現れて悪さをしたらしい。たまにこの手の狛犬がいるがここが発祥なのかな?
最後に、鎌倉時代作としつつ、近年は室町時代じゃないか説も飛び出している。

画像13
2009年
2023年7月24日
2023年7月24日

→拝殿、本殿

2023年7月24日
画像17
2009年~2019年
2023年7月24日
2023年7月24日
画像18
2009年~2019年

↑拝殿

 本殿は、伊勢神宮内宮と同じ唯一神明造で、鰹木は10本、千木は内削ぎである。
 本殿に桃の装飾がある。この装飾は「五色座玉(ごしきのすえだま)」と言われ青・黄・赤・白・黒色になっている。座玉は、伊勢神宮・内宮の御正殿とここしかないことから見られるのはここだけである。
本殿左側からよく見える。

画像8
2010年前半
画像16
2009年~2019年

→恵比須社

祭神は彦火火出見命・倭宿彌命。倭宿禰命は社家・海部氏の4代目で、神武東征の際に亀に乗って神武天皇の前に現れ、大和国へ先導したそうな。
祭神の彦火火出見命は、大化以前の本宮主祭神。

→猿田彦社・春日社・天照大神和魂社

本殿左手。導きの神サルタヒコ、春日大明神、アマテラスを祀る。あえて和魂と明示的にしているのが面白い。

画像9
2009年~2019年

→水琴窟

大神神社などと同じく水琴窟が、猿田彦社・春日社・天照大神和魂社の正面にある。

画像10
2009年~2019年
画像20
2009年~2019年

→真名井稲荷社

宇迦御魂・保食神・豊受比売を祀る。奥宮真名井神社に鎮座したが、1991年に本宮境内に遷座した。真名井がついているのは、そういうこと。

画像19
2010年後半

→オマケ:宮津市広報まとめ

 宮津市役所の広報に良い記事があるのでどうぞ!

▽奥宮・真名井神社---※2022/04/20動画追加


 駐車場はありますが道が細いです。かつ、団体客が歩いて来たら要注意で!さて、ナビですが「ユースホテル」があるのでそこで!
徒歩で来るときは、本殿右側の駐車場を奥に進み右に行けば鳥居が左手に現れます。
初参拝時は籠神社の社務所で場所を聞いた記憶があります。
帰りは神社に入らず突き進むと笠松公園のケーブル乗り場に着きます。

画像21
2009年~2019年

→天の眞名井の水

御神水がいただける。古社でおなじみ、地元の方が汲みに来るところですね。
ああ~最近「水みくじ」が開始されました。そう、京都・貴船神社、島根・八重垣神社などで有名なおみくじを水に浮かべて、わくわくする神社アトラクションですね。
そして、下鴨神社でもやり始めています。本殿右側のみたらし池のほうに進んでください。

画像11
2009年~2019年


公式HP動画

伊勢に遷ったアマテラスが「自分一人では食事が安らかにできないので、丹波国の真名井にいるトヨウケを近くに呼び寄せなさい」と天皇の夢枕に立ってお告げになり、外宮に祀られた。

→境内、拝殿、本殿、磐座

 古代信仰の場で、社殿後ろに磐座(磐座主座・磐座西座)がある。
前述のとおり、伊勢神宮外宮・トヨウケ、内宮・アマテラス、アマテラスの両親・イザナギとイザナミを祀り、古代祭祀であろう。

画像22
2009年~2019年
画像23
2009年~2019年

 ここも古代祭祀上があるのだが、パワスポブームや裏神紋から日ユ同祖論に火が付き、参拝者が激増したのが原因かはわからないが、数年前に見えなくされた。
本殿左右から各磐座を見られるようになったのだが、磐座周辺は御白石が敷かれ、ちょっと観光地化された気がする。昔は威厳があったのだけどなあ~・・。磐座の近くに行きたいな~。祈祷してもらうと入れるんだろうな~・・・。

今の状態

画像24
2010年代後半
画像25
2010年代後半
画像26
2010年代後半

↓過去

画像1
2010年代前半

真名井神社の右奥には「大錦津見神」の磐座、産盥(うぶたらい)と呼ばれる磐座もある。

画像2
2010年代前半
画像3
2010年代前半
画像4
2010年代前半

 帰りに一の鳥居の石標を見ると「別名を久志濱宮(くしはまのみや)」とあります。もしかしたら、伊勢神宮外宮の元宮は別にあるかも!?ということで、丹波・丹後には元伊勢、外宮元宮候補地があるので、またの機会に。

▽笠松公園からの降臨地「冠島」へ遥拝所

籠神社の宮司である海部氏の系図では、ヒコホアカリが九州ではなくタニハ(丹波&丹後)の「冠島」に降臨されたと記されている。その遥拝所が傘松公園にある。
ヒコホアカリの九世孫に「日女命」とあり、卑弥呼では?ともいわれたりしている。ちなみに、この「日女命」は眞名井姫とも言われている。

画像7
画像6

 そして・・「冠島 令和元年 雄島参り記録映像」です。

淳和天皇の第4妃「真名井御前」は籠神社の神官・海部氏の娘で、元伊勢の由緒書によると、『身も心も浄化された天性のやさしさと美しさと、ただならぬ気品をただよわせた、しなやかな女性であった』そうだ。今も昔も同じで!?そんな女性に周りが嫉妬し、逃げるように出家する。京都・六角堂、兵庫・西宮神社&廣田神社で修行を重ね、最終に日本三大如意輪観音を安置する「神呪寺(甲山大師)」を開山する。

ということで、宮津市さんを紹介します。

▽毎年4月24日:葵祭---※2022/04/20動画追加

 2019年は天照大神御鎮座2074年!豊受大神御鎮座1541年!本宮1300年記念の葵祭だった。
 毎年4月24日に「葵祭」が行われ、丹後では最古の祭礼で2,500年余という長い歴史があり、この「葵祭」は、京都の賀茂社と繋がりがある。ただ、賀茂社は「葵の葉」を付けるのに対し、籠神社では冠にトヨウケ所縁の「藤の花」を挿すのが古例だそうだ。祭礼は、宮司の祝詞奉上で始まり、御祭神の御霊をお遷しした「神幸祭」の儀、そして、供奉者による神輿の行列が地域を一巡する「御神幸」を行われる。その道中や祭礼の前後に繰り広げられる「太刀振り(たちふり)」や「神楽」の芸能の数々が大きな見どころ! 中でも、太刀を自在に操る「太刀振り」は、平安時代から始まったと伝わり「京都府無形文化財」にも指定されている由緒ある奉納神事。神の御生れを祝福すると共に神賑わいを盛り上げます。

●9:00⇒神楽:神輿の出発を前に獅子が舞う。地元では総じて神楽と呼び、神の道を先に進んで清めておく役割も果たしている。

画像27
2019年 葵祭
画像28
2019年 葵祭
画像29
2019年 葵祭
画像30
2019年 葵祭

●10:30⇒太刀振り・大獅子⇒神門の下では神が神輿に乗って出発することを祝う太刀振りが奉納される。神門を入った拝殿周辺では大獅子が暴れて神域を清める。
●11:30⇒御神幸:神を神輿にうつし旅に出る。担ぎ手不足などから大神輿は休眠していたが、鎮座1300年を機に神輿を修復。60年ぶりに2019年に復活した。

画像31
2019年 葵祭
画像32
2019年 葵祭
画像34
2019年 葵祭
画像33
2019年 葵祭

 私の旅行記です。

 宮津市も出しているので紹介します。

▼オマケ:祭祀など

→ライトアップ

→お正月

なんか一緒のような・・・。

→結婚式

▼セットで行くところ(旅行記)

丹後国分寺、笠松公園、天橋立などかな

▽真名井神社磐座まで行けた時

↓天橋立手前から自転車で天橋立制覇。

↓元伊勢伝承を巡って勝手に決める旅!?

▽真名井神社磐座まで行けなくなった時

#京都
#丹後
#宮津市
#天橋立
#神社仏閣
#神社
#二十二社
#国宝
#元伊勢
#磐座
#賀茂社
#アマテラス
#トヨウケ
#海部氏
#尾張
#丹後王国
#丹後王国
#元伊勢籠神社
#吉佐宮
#伊勢神宮外宮
#元宮
#浦島太郎
#羽衣伝承
#上賀茂神社
#葵祭
#天照大神
#豊受大神
#トヨウケ
#吉佐宮
#五色の座玉
#神武東征
#淳和天皇
#真名井御前
#与佐宮
#匏宮
#与謝宮
#与謝野晶子
#天照国照彦火明命
#彦火明命
#彦火火出見
#天照御魂神
#天照国照彦火明
#饒速日命
#ニギハヤヒ
#籠神社
#恵比須社
#倭宿彌命
#猿田彦社
#春日社
#天照大神和魂社
#サルタヒコ
#春日大明神
#水琴窟
#真名井稲荷社
#奥宮
#真名井神社
#天の眞名井
#水みくじ
#磐座
#イザナギ
#イザナミ
#大錦津見神
#産盥
#久志濱宮
#笠松公園
#冠島
#ヒコホアカリ
#日女命
#卑弥呼
#眞名井姫
#六角堂
#西宮神社
#廣田神社
#神呪寺
#甲山大師





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?