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「コーダ あいのうた」から考えたい当事者意識と想像力を高める方法

「コーダ あいのうた」から考えたい当事者意識と想像力を高める方法


*映画を観てる前提で書いている記事です。ネタバレになる部分もありますのでご了承ください。

IntroductionBSで「コーダ あいのうた」がやっていたので観ました。
一応なんとなくの概要は知っていましたが。今回が初視聴。

アカデミー作品賞を獲っている本作。聴覚障碍者の家族をもつ女の子 CODA(=Children of Deaf Adults)が、歌を唄うことの夢を追いかけるまでの葛藤と

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三大麻雀映画を観てみた

三大麻雀映画を観てみた

前回までの記事で麻雀小説をいくつか読んでみて、今度はそれぞれの作品を映画化したものも観たくなったので、それらの映画のレビューを書いていきます。

タイトルに「三大」とつけているのは、有名な以下3人の雀豪作家の作品を対象としているからです。といっても、麻雀とはあまり関係のない作品が入っていたり、映画じゃなくてドラマだったりと、例によって「三大」とは名ばかりになっています。

阿佐田哲也『麻雀放浪記』

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ジャンプ〜子が親を超えていく時〜「リトル・ダンサー」と「コーダ あいのうた」から考察する

ジャンプ〜子が親を超えていく時〜「リトル・ダンサー」と「コーダ あいのうた」から考察する

ドラマ・映画好きなキャリアコンサルタント xyzです。

今回は、ジャンプ〜子が親を超えていく時〜と題して、二つの映画を取り上げます。

「リトル・ダンサー」と「コーダ あいのうた」です。

ダンスに魅入られた少年と歌を愛する少女「リトル・ダンサー」原題は『Billy Elliot』
タイトルは、主人公の男の子の名前です。本当はウィリアムという名前ですが、周りも本人もずっとビリーで通しています。面

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『恋はデジャ•ブ』を観ると絵本『100万回生きたねこ』を思い出す

『恋はデジャ•ブ』を観ると絵本『100万回生きたねこ』を思い出す

ドラマ・映画好きなキャリアコンサルタントxyzです。

今回は、わたしの大好きな俳優さん、ビル・マーレー主演のラブコメディー『恋はデジャ・ブ』という映画をご紹介します。

ビル・マーレーは以前こちらでも取り上げた映画『おつむて・ん・て・んクリニック』(邦題のセンスな……)で精神科医泣かせのお騒がせ患者役を演じていた人です。
(ゴーストバスターズの人、と言った方が伝わるのかな。)

『恋はデジャ•ブ

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映画宣伝が慢性的に抱える問題“ジャンルウォッシュ”がいよいよ深刻な状態になっている話

映画宣伝が慢性的に抱える問題“ジャンルウォッシュ”がいよいよ深刻な状態になっている話

イギリス・香港の国際共同製作映画『モンスーン』の日本版ビジュアルが解禁されたのをきっかけにSNS上で大きな議論が巻き起こっていた。

『モンスーン』のオリジナルのビジュアルは主人公の男と同性の恋愛相手がふたり写ったものだった。しかし日本版ビジュアルでは相手の姿をわざわざ消してひとりのカットとして見せていることが発端となった議論である。

『summer of 85』の公開の際、ティザービジュアルに

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