橋本千光年

麻雀についてのブログを10年くらい細々と続けてきました。現在は、細々とnoteの毎月更…

橋本千光年

麻雀についてのブログを10年くらい細々と続けてきました。現在は、細々とnoteの毎月更新をめざしています。Mリーグでは、多井隆晴プロと渋谷ABEMASのファンです。優勝おめでとう!😭😭😭

マガジン

  • Mリーグ チーム戦略

    ドリブンズ戦略をはじめとするMリーグのチーム戦略について書いた記事をまとめました。

  • その他

    既存のマガジンに入らない記事をまとめました。いましがた壺をこわしたもの。

  • 麻雀マンガ研究

    麻雀マンガ特有のハッタリや、さまざまな時代を描いた印象的な麻雀マンガについて書いた記事をまとめました。

  • 麻雀小説・麻雀映画をみる

    麻雀小説・麻雀映画のレビュー記事をまとめました。

  • 麻雀の市場規模データ

    主に『レジャー白書』を情報源に、毎年の麻雀の参加人口や市場規模について書いた記事をまとめました。

最近の記事

  • 固定された記事

麻雀の市場規模データを更新しました(2022)

先月末に出版された『レジャー白書2023』がようやく届いたので、早速(でもないけど)、麻雀をはじめとする各種レジャーの2022年のデータをまとめました。 0.ファストまとめ2022年の麻雀の参加人口・市場規模は前年同様に増加。コロナ前の500万人―500億円ラインに戻りつつある 参加人口の内訳は、20代が最多年代となり老人の麻雀離れが進む。女性は全年代で増加 2022年のレジャーの首位は国内観光旅行。男女別では、男性は動画鑑賞、女性は旅行が首位 囲碁・将棋では、コロナ

    • 2023-24シーズンのチーム戦略

      Mリーグ2023-24のレギュラーシーズンが終わったので、チーム戦略について考えたことを書いていきます。 もはやドリブンズ戦略は存在しないMリーグのチーム戦略についての一連の記事は、「特定の選手を最低限の試合数しか出さない」というドリブンズが取った戦略について考えたことが発端となっていました。 結局、ドリブンズにおいてはドリブンズ戦略は有効ではなく、2019〜2022年の4年間で、3回のレギュラーシーズン敗退という結果に終わっています。そして、ドリブンズは今シーズンからチ

      • 生命力の起源を考える

        今回の記事では、Mリーグの実況・解説でもよく使われている「生命力」という用語について考えたいと思います。 もちろん、麻雀の実況で言っているのは、「真空状態でもネムリユスリカは死なない」みたいな文字どおりの生命力の話ではありません。あくまで「麻雀における生命力」「プロ雀士としての生命力」であり、簡単に言えば、「運が強い」という意味になります。 上に貼った画像について説明すると、これは今シーズンのMリーグで佐々木寿人プロがカン5索のリーチをかけていた局面です。最大でも4枚しかな

        • 三大麻雀映画を観てみた

          前回までの記事で麻雀小説をいくつか読んでみて、今度はそれぞれの作品を映画化したものも観たくなったので、それらの映画のレビューを書いていきます。 タイトルに「三大」とつけているのは、有名な以下3人の雀豪作家の作品を対象としているからです。といっても、麻雀とはあまり関係のない作品が入っていたり、映画じゃなくてドラマだったりと、例によって「三大」とは名ばかりになっています。 阿佐田哲也『麻雀放浪記』(1969) 白川道『病葉流れて』(1998) 伊集院静『いねむり先生』(2

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        麻雀の市場規模データを更新しました(2022)

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        記事

          『ガッツン!』と『砂漠』を読んでみた

          前回の記事で、伊集院静作『ピンの一』は、福地誠先生のnoteでは箸にも棒にもかかんねーという扱いだと書きました。 しかし、福地先生のリプライによると、「オレが言ってたのは『ガッツン!』のことで、『ピンの一』のことは忘れてた」と。 なお、『ピンの一』はやっぱりつまらないし、『ガッツン!』はあまりの評判の悪さに積ん読状態だそうです😭 というわけで、今月の課題図書として、その箸にも棒にもかからない『ガッツン!』と、今を時めくベストセラー作家・伊坂幸太郎も麻雀小説を書いていると

          『ガッツン!』と『砂漠』を読んでみた

          三大麻雀小説を読んでみた

          先月、作家の伊集院静さんが亡くなりました。そこで、その著作のひとつである麻雀小説『ピンの一』を読んでみようと思ったのですが、下に貼った福地誠先生のnoteを読んでいたこともあり、著名な麻雀小説を読み比べてみようと思い立ちました。 読んだのは、以下の3作品になります。 阿佐田哲也『麻雀放浪記 青春編』(1969) 白川道『病葉流れて』(1998) 伊集院静『ピンの一』(1998) 上記は麻雀小説を書こうとしている福地先生の知り合いの言葉ですが、この記事を通して、麻雀小

          三大麻雀小説を読んでみた

          『レジャー白書』から見る麻雀の歴史⑥(2000年代後半)

          6.「2007年問題」以降のレジャーのシニア化(2000年代後半)2000年代後半の『レジャー白書』の特別レポートは、「2007年問題」を意識して、「シニア化」が大きなキーワードになっていました。 「2007年問題」というのは、1947年生まれが世代の中心となる「団塊の世代」の一斉退職によって、技術やノウハウが継承されず生産性の低下が懸念されたことを指します。 この「2007年問題」に対処するため、年金の受給年齢が60歳から65歳に引き上げられたり、定年後の再雇用が活発化し

          『レジャー白書』から見る麻雀の歴史⑥(2000年代後半)

          『レジャー白書』から見る麻雀の歴史⑤(2000年代前半)

          5.『レジャー白書』から麻雀が消えた日(2000年代前半)今回の記事では、今年の投票選抜戦の結果発表がつい最近行われたこともあり、2002年に稼働を開始するやいなやゲームセンターを席巻した大ヒットアーケード麻雀ゲーム「麻雀格闘倶楽部(マージャンファイトクラブ)」に焦点を当てたいと思います。なお、投票選抜戦というのは、麻雀格闘倶楽部のプレイヤーによる日本プロ麻雀連盟所属のプロ雀士への人気投票のことです。 「麻雀格闘倶楽部」が最後の輝きだった(2002)「麻雀格闘倶楽部」とは

          『レジャー白書』から見る麻雀の歴史⑤(2000年代前半)

          『レジャー白書』から見る麻雀の歴史④(1990年代後半 その2)

          4.麻雀のイメージの変遷(1990年代後半と現在)今回の記事では、1990年代後半の『レジャー白書』と、2019年に実施されたMリーグ機構によるアンケート調査から、麻雀に対するイメージの変遷を見ていきたいと思います。 1990年代のオタク化(1996)世界一のギャンブル大国 麻雀に対するイメージを表すデータとして、まず、『レジャー白書1997』の特別レポート「変わる日本人のギャンブル観とパチンコ」があります。 この堂々たる宣言から始まる特別レポートの序文は、次のように続

          『レジャー白書』から見る麻雀の歴史④(1990年代後半 その2)

          『レジャー白書』から見る麻雀の歴史③(1990年代後半)

          3.世界を変えたギャル雀(1990年代後半) 1995年のウマ娘1990年代には、さまざまなレジャーで女性ファンが増加していました。 そうしたレジャーには、前回の記事で紹介したゲームセンターのように、従来の男性ファンだけではやっていけず、ファン層の拡大を迫られたものもありました。また、1986年に施行された男女雇用機会均等法によって女性の社会進出が進んだことで、経済力を増した女性ファンを積極的に取り込もうとしたレジャーもありました。 ゲームセンター 午前0時以降の営業を禁

          『レジャー白書』から見る麻雀の歴史③(1990年代後半)

          『レジャー白書』から見る麻雀の歴史②(1980〜90年代前半)

          2.レジャーの多様化(1980〜90年代前半)盛り場レジャーの明暗 1980年代も半ばになると、バブル景気に沸く世間とは裏腹に、午前0時以降の営業や賞品を介した賭博を禁じた1985年施行の新風営法などによって、夜の街を彩った「盛り場レジャー」は冷え込みはじめました。 その格好の例となるのが、1978年に稼働した「スペースインベーダー」の大ヒットなどで、1980年代初頭には好調だったゲームセンターです。 こうしてゲームセンターの市場規模は、1987年には新風営法施行前の2/

          『レジャー白書』から見る麻雀の歴史②(1980〜90年代前半)

          2022-2023ファイナルのチーム戦略

          今シーズンのファイナルについて先々週をもって終了したMリーグ 2022-2023シーズンのファイナルについて、簡単に見ていきます。 そんなにDFDFしてなかった ここ2年のファイナルでは、「強い選手を余計に出し、弱い選手を引っ込める」DF戦略を徹底したチームが優勝していました。それでは、今シーズンはどうだったかというと、優勝したABEMASをはじめとして、それほどDF傾向の強いチームはありませんでした。 ABEMASは、日向藍子プロが2桁のマイナスとなった以外は、他の3

          2022-2023ファイナルのチーム戦略

          豪運を考える

          先日、NHK BSで放映された『ドキュメント20min.』の赤坂ドリブンズの園田賢プロを扱った回「運命との闘牌」を見ました。番組では、Mリーグで度重なる不運に翻弄されながらも、最善手を模索し続ける園田プロの姿を描いていました。 この番組を見て、11年前に書いた以下のブログをアップデートしたのがこの記事です。不運とは真逆の豪運について書いていましたが、Mリーグについての内容を追加しています。 1.豪運とは「豪運」というのは、要するに、「すごく運がいい」ということです。単に「

          豪運を考える

          麻雀マンガに見るチートとしての薬物

          最近のすっかりホワイト化した麻雀マンガでは、まずお目にかかることはありませんが、ひと昔前の麻雀マンガでは、薬物に耽溺する「ヤク中雀士」がけっこう登場していました。そういったマンガにおいて、薬物は、バクチ打ちの自堕落さを強調するだけでなく、ある種のパワーアップアイテムとしても描かれていました。 そこで、麻雀マンガにはどのような薬物が登場し、どのような効能があったのかを見ていきたいと思います。 サムネ画像は、下に貼った記事内の画像を使用しています。 1.元祖『麻雀放浪記』のこ

          麻雀マンガに見るチートとしての薬物

          2022-2023セミファイナルのチーム戦略

          セミファイナルはどうだったか?先週まで繰り広げられていたMリーグ 2022-2023シーズンのセミファイナルのチーム戦略を簡単に振り返ります。 雷電は初のファイナル進出、サクラナイツは初のSF落ち 1位の風林火山は、昨年の松ヶ瀬隆弥プロの体調不良のような問題もなく、二階堂瑠美プロの起用が少なめの従来どおりの采配となりました。 2位のABEMASは、例年は各選手を比較的均等に起用していましたが、今シーズンは好調だった白鳥翔プロを20戦中8戦と多用しています。 3位の雷電は、

          2022-2023セミファイナルのチーム戦略

          囲碁・将棋・麻雀のブームを考える

          先日、囲碁のメジャーなタイトル戦である「本因坊戦」の縮小が発表されました。 タイトルの由来となった本因坊家の一員である本因坊秀策(1829〜1862)は、史上名高い囲碁棋士のひとりであり、大ヒット囲碁マンガ『ヒカルの碁』ファンには、藤原佐為が取り憑いていたことでも知られています。 『レジャー白書2022』によれば、近年の囲碁人口は200万人前後を行ったり来たりしていましたが、一昨年の2021年には150万人にまで減っています。さらに、スポンサーである新聞メディア(本因坊戦

          囲碁・将棋・麻雀のブームを考える