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七色のポエジー(書きとめておきたい古今東西の詩句)
第315回 酔いどれ船(ランボー)
Je sais le cieux crevant en éclairs, et les trombes
Et les ressacs et les courants : Je sais le soir,
L’aube exaltée ainsi qu’un peuple de colombes,
Et J’ai vu quelque fois ce que l
七色のポエジー(書きとめておきたい古今東西の詩句)
第313回 ひとの悲しみ(ブレイク)
Can I see a falling tear,
And not feel my sorrow’s share ?
Can a father see his child
‘Weep, nor be with sorrow fill’d ?
(ひとの涙を見て、悲しみを分かたずにいられようか。
わが子の泣くのを見て、父親は平気でいられようか)
英国の詩
七色のポエジー(書きとめておきたい古今東西の詩句)
第310回 森の生活(ソロー)
If we do not get our sleepers, and forge rails, and devote days and nights to the work, but go to tinkering upon our lives to improve them, who will build railroads ?
(もしも私たちが枕木を並べたり
七色のポエジー(書きとめておきたい古今東西の詩句)
第309回 フランスからの別れ(メアリー・ステュアート)
Je vais là-bas, là-bas !
Adieu, mon beau pays de France,
tu fus pour moi l’asile sûr,
où s’ écoulaient mes jeunes ans !
(私はここから去って行く。さらば、わが歓びのフランスよ。わが最愛の古里は、幼年時代の乳母だった)
七色のポエジー(書きとめておきたい古今東西の詩句)
第308回 生のよろこび 生のかなしみ(田村隆一)
生のよろこび 生のかなしみ
死のかなしみ 死のよろこび
ぼくらはその世界で漂流している
神あらば
大爆笑になるだろう
戦後を体現した詩人、田村隆一(たむら りゅういち、1923~1998)の「生きる歓び」の冒頭。飼っていた猫と尾長鳥を追悼する。死が生を生み、死を通って生がよみがえる。
田村は東京府巣鴨村で生まれた。生家は祖父の代から鳥料
七色のポエジー(書きとめておきたい古今東西の詩句)
第306回 世界の秘密(ホーフマンスタール)
Der tiefe Brunnen weiß es wohl,
Einst waren alle tief und stumm,
Und alle wußten drum.
(深い泉はよく知っている。かつては誰もが深く押し黙り、
皆がそれを知っていた)
ドイツの詩人、ホーフマンスタール(Hugo von Hofmannsthal, 1874~
七色のポエジー(書きとめておきたい古今東西の詩句)
第301回 洛に赴く(陸機)
清露墜素輝 明月一何朗 撫枕不能寝 振衣独長想
(清露には素輝の墜ち 明月は一に何ぞ朗かなる
枕を撫して寝(い)ぬる能わず 衣を振いて独り長く想ふ)
※ 素輝は白い光
六朝時代の詩人、陸機(りくき、字は士衡、261~303)の「赴洛(洛に赴(おもむ)く)道中作二首」の最後の4句。陸は江南出身、晋の武帝の時代に仕官して洛陽に入った。長い道中の間、眠れない夜は遠