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個人的中国留学生への就活のススメ

你好我好大家好!どうもMuneです。
ようやく2023年6月にて大学を卒業し、卒業までの間に就活も無事終えることができました。2024年4月入社なので、しばしの間長めの夏休みを満喫したいと思います。

さて、僭越ながら今回は中国の大学に進学した私が日本国内での就職を目指すために取り組んだことや悩んだこと考えたことをシェアしたいと思います。
中国の大学に進学した方や交換留学中の方、これからの進学を考えてる方に何かしらの参考になれればと思います。個人的経験に基づくものですので悪しからず。

中国留学後日本国内就活にて直面する問題点

以前「中国の大学に行くと仕事に有利になるの?」という記事を書きましたが、私の経験上、少なくとも情報戦において、中国留学をして普通に過ごしている限りは絶対的に日本国内の学生と比べて不利になると感じます。この点を承知の上で活発に就職活動に臨むのが吉だと思います。就活はやはり情報戦。

そもそも日本国内の学生は一世一代の就活に対して、大学内に進路センターがあったり、先輩の知恵を借り面接練習ができたり、気軽に国内のOB訪問やインターンができる環境にいます。
対して、普通に中国留学をすると、環境上それらの恩恵はほとんど受けられません。
中国の大学内の進路センターはもちろん日本のことなんて知りませんし、先輩方はだいたい卒業後各々の道に進み、中国国内で働く人もいれば別の海外に行く方もいます。そして何よりも先輩の母数も少なく、参考にできるサンプルが足りないのも大きな問題です。もちろんインターンや説明会はオンライン形式のものしか参加できないですし、場合によってはVPNを使わないと参加すらできないものもあります。(実際に面接にてVPNの調子で参加できなかった事を経験しました。)

そして、もう一つのポイントが、学歴についてです。特に中国の大学に本科で入学した方に対してです。
こちらは企業によってまちまちですが、日本の就活はやはりある程度は学歴を見ると感じております。では何が問題か。
単に中国留学、中国進学とは言ったものの、きっと各々が大学入試にかけた労力は異なると思います。その結果たくさんの努力をして中国国内では有名な大学に進学された方も多いかと思います。なので日頃中国で過ごしていると、高学歴の肩書きを背負って生活している方も少なくありません。ただ、前もって知っていただきたいのはほとんどの企業はあなたが中国のどの大学を出ていても基本的に中国留学者或いは海外大卒という括りでしか見ません。これにより特別なにかの優劣が生まれるかとかの問題では無いですが、自分の置かれている立ち位置を十分に客観視して臨むのと自分を最大限発揮できると感じます。(勿論昨今の各大学の入試制度の難易度高低差異により、中国進学に対して怪訝そうな反応をとる人事にも遭遇しました。)選考においての自分のアピールポイントの切り口もそこの理解が大切です。

また、盲目になりがちなのが、中国留学をしているときっとみんな「日本人なのに中国語上手だね!」などと褒められることがあると思います。この甘い言葉の罠が「自分には語学力があるから余裕だろう」という油断を生みやすいです。正直なところ、少なくとも私は全就活課程を通して、私の語学力について言及してきた企業や前のめりにそれを評価する企業とは出会いませんでした。海外留学からの帰国でしたら、国際舞台に何かしら関われる仕事がいいと考える方が多いと思いますが、そこは皆語学力があって当たり前の世界線です。先日内定先の同期と顔合わせをしたところやはりみんなアメリカやイギリス、ドイツ等世界各地での経験がある方でした。企業はあなたがどこに行って何語が話せるよりももっと深いところを見てくるので、そこの立場の理解も自己分析上大事です。語学力を自分の一番の武器に考えないのが吉です。

CFN説明会より引用

問題点の個人的解決策

この解決策は主に前述した就活の情報戦において、私が実際に取り組んだことの中でおすすめしたいことと、できなかったけどきっとこうしてもよかったということについて言及させていただきます。

1.中国国内で社会人と関わる

こちらは就活初期、自分の考え方ややりたい事を模索する段階でおすすめの方法です。
確かに中国にいると日本にいる時のように企業インターンやワンデイセミナーなどに参加する機会を得にくいです。

ただ、中国国内に居るからこそのアドバンテージもあります。中国には多くに日本企業が駐在しております。それも北京や上海の主要都市であれば多くが名の知れている大手企業です。普通に大学の学園内で生活しているとなかなかその駐在員さん達と関われないですが、しっかり調べるときっとどの都市でも日本人のイベント、学生社会人交流会やスポーツ倶楽部などがあるかと思います。それらに参加することで、大手企業の海外最前線で仕事している方との関わるチャンスを得ることができます。実際に海外に出ている社会人に直接話を聞けるチャンスなんて日本国内に居たら全く叶わぬ願いでしょう。この機会を活用して先人の経験を基に自分の未来像を思い描くのがおすすめです。こちらの方法は交換留学生でしたらより有益かと思います。

個人的おすすめは大使館や領事館の関わるイベントに参加すること。企業の方はもちろん、その家族や領事館の外交官、大使にも会えるチャンスがあるので知見を増やすにはもってこい。

実際に私も北京日本人留学生社団(BJSA)という北京の日本人留学生組織に所属して様々なイベントを通して多くの社会人の方にお会いでき、貴重なお話を伺えたことで就活に本腰を入れる前段階で自分のイメージを広げることができたと感じております。
せっかくなので少し宣伝北京のBJSA、上海のSJSAはそれぞれ大使館領事館や駐在企業と長い間関わりを持っており、イベントへの協賛や共催、直接企業見学するイベントなどで社会人を関われるチャンスも多いです。学生社団のメンバーとして大使館や領事館でイベントを主催する側になれるチャンスもあるかもですので、これから中国留学する方は是非チェックしてみてください!


2.絶対キャリアフォーラムに行こう(CFN・HSK)

こちらは日本国内での就活を考えている全ての海外大学進学者に強くおすすめしたい手段ですので、詳しく話させていただきます。

前述学歴の際、中国の大学進学者は一律で「海外大卒」判定と話しましたが、企業によっては国内大学卒選考と海外大卒選考を分けていることがあります。やはり企業側も海外経験のある人を採用したいという考えを持っているので、海外大卒学生のために選考時期をずらしたり、選考の進む過程がその他選考と異なったりします。こういうものを是非有効活用したいところです。

その選考の内、最たる例が「海外留学経験者に向けたキャリアフォーラム」です。
ここで特筆するのは私や私の先輩が実際に参加した「CFN(https://careerforum.net/ja/)」です。
以下このツールの紹介と経験上より良く活用する方法を伝えたいと思います。

詳細は公式サイトにも記載されておりますが、このCFNは「説明会ではなく選考が進む面接会。海外の大学・大学院で学ぶ留学生をはじめとするバイリンガルの人財の就活のスタンダード」の位置付けです。
実際に会場に足を運び、「企業説明会を聞く、直接人事と話をする、直接人事もしくは幹部と面接をする、今後の相談をする、履歴書だけ提出する、インターンの相談や応募をする。」等とできることが沢山ありながら、他の就活の方法と違い進むスピードが速いのも特徴です。
実際、私は当日初めて説明会に参加し、その日の午後には面接を受け、2日目に二次面接を受けるということを経験しました。会場で知り合った方には、1−2週間で最終選考まで進んだケースもあると聞きます。

また、開催場所が東京、大阪、ボストン、ロサンゼルス、ロンドンと多く、時期も3月6月7月11月12月と被りが無くほぼほぼ年中どこかで開かれています。

ここでは、私が実際参加した毎年6月末に開催されている東京サマーキャリアフォーラムについて紹介します。
よりイメージしやすいよう、私が参加したCFNの実際の紹介画像を添えさせていただきます。(もし運営側に怒られたら消します)

東京サマーキャリアフォーラムは毎年4000人以上が参加し、約180社の企業がブースを展開しています。

CFN説明会より引用

参加企業も国内大手から外資まで幅広く、業種も多いので単に足を運んで説明会を聞いたり人事と話してみるだけでも得られるものは多いと感じます。
1−2年生は特にその場の雰囲気を事前に見て感じてイメージを膨らませるのをお勧めします。

CFN公式よりスクリーンショット抜粋

また、公式サイトでも便宜上「日英バイリンガル人材」という記載をしておりますが、これを見て、「私中国語はできるけど英語はまだ自信ないかも」と自信を無くさないでください。
実際は企業側はバイリンガル人材を欲しているのであって、英語能力に対するハードルは企業によってまちまちです。もちろん多くの言語ができることに越したことは無いですが、中国語のエキスパートであるという自負を持って臨むのも他と差別化する方法だと思います。
前述もしましたが、企業側は面接などにおいてあなたがどの程度の言語力があるかはほとんど言及しないです。「バイリンガルであることが最低条件」なので、他の就活イベントとの前提が異なる状況です。

CFN説明会より引用

では、
1)具体的にCFNをどのように利用したら良いのか。
2)会場の雰囲気はどのようなものか。

1)について
CFNは公式ホームページもしくはアプリ版でアカウントを作成する必要があります。
そこで一番最初に自分の履歴書を作成することになります。
この履歴書がかなり大事で、後の企業応募の際、自動で企業側に送信されることになります。
制限文字数も各項目3000文字ほどあり、他の就活サイトのものよりは多く用意されております。
履歴書の書き方までは話しませんが、簡潔であり魅力が伝わる内容を目指したいです。(何千人もの履歴書を見る人事の気持ちになったら良いかも)

その後はアプリやネット上で希望するキャリアフォーラムへの応募をするのですが、それだけに終わらず、必ず定期的に参加企業をチェックし、自分の興味のある企業には事前応募をしてください。
キャリアフォーラムのシステム上、当日まで参加する企業を募るという形を取っているので、期日が近づくにつれて企業数はどんどん増えます。また、応募期間を設けている企業もあるので、そこも前もって確認したいところです。

企業によってはキャリアフォーラム当日より前に1次面接や2次面接まで終わらせ、キャリアフォーラム当日は直接幹部面接を設定している場合もあるので、事前にどんどん応募していくのがいいと思います。
特に、1−2年生で説明会やインターンに臨みたい場合は事前の応募予約などのことがあるので、企業に合わせてチェックすると当日スムーズです。

CFN説明会より引用

2)について
キャリアフォーラム当日、特に初日は開場後すぐその年の参加者に向けた全体の就活説明会があるので、できるのであれば参加したいところ。違う国に留学している人とも知り合えるかも。なので東京の会場周辺に前のりするのがいいと思います。

初日朝の説明会

当日は受付時文系、理系のタグを渡され、企業側がそれで認識してくれます。開場後、事前予約していた時間帯に説明会や面接、人事面談を受ける他、キャリアフォームならではのウォークインというシステムがあります。実際に気になる企業のブースに足を運び、人事と直接話し、その場で履歴書を出し、時間帯を決めてそのまま面接に臨むことも可能です。

開場後すぐ各ブースへ向かう

もちろん、100を優に超える企業があって一つ一つのブースに行くのは不可能ですので、事前にある程度自分の中でその日の日程を組んでおく事をお勧めします。場合によっては、企業Aの説明会を聞いた5分後には企業Bの面接が始まることもあるので、マッピング等も入念にチェックしたいところです。

会場マップ

会場での直接面接の雰囲気が他の就活のソレとはだいぶ違うので、前もって把握する必要があります。
前提として、仮設スペースでの面接なので、面接官との物理的な距離が近く、その上音漏れもするので、基本的に周りがずっとガヤガヤしている状態です。自分が想像しているよりも元気な状態で臨むのが良いかもしれません。(唐突な幹部面接&待機中に聞こえる前の人の声はなかなか緊張を煽ります)

色んな企業が隣り合う面接ブース

以上が私が実際参加した東京サマーキャリアフォーラムの内容です。
内定直結の事ももちろんですが、何よりもたくさんの企業と近い距離で接することができるチャンスは海外留学生にとっては貴重すぎますので、学年に関わらず、いずれ迎える就活のことが脳内にあるのでしたら是非足を運ぶ事をお勧めしたいです。
もちろん、このキャリアフォーラムはバイリンガルであれば良いので、交換留学で海外の大学での経験がある人にもお勧めです。

CFN説明会より引用

また、中国留学する学生に向けて、HSK(汉语水平考试)の運営が毎年、HSK中国留学就職フェア(https://www.hskj.jp/hsk_fair/year_2023/tokyo/)というものを開催しております。
こちらには、中国国内の大学と中資系企業が参加していますが、企業の数はそれほど多くはありません
ただ、dodaを運営するパーソルキャリアも参加しています。この会社は中国にも展開している人材会社で、日中両方での就活サポートをしているので、相談窓口として利用するのもありだと思います。

公式HPスクリーンショット

3.就活サイトは有効活用を覚える

日本には今マイナビ、ワンキャリなどと多くの就活用サイトがあります。どれをどう利用するかがかなり迷うポイントであり、正直結構めんどくさいです。(多すぎ)
なので、個人的経験上、このサイトは海外大にいる身として良かったな、助かったなと感じたものを特に2つ紹介したいと思います。良い点と活用方法も合わせて紹介します。

①GlobalCareer(https://globalcareer.com/)
このサイトはCFNとおそらく関連のある運営が展開している就活サイトです。所謂スカウトをもらえるサイトです。
CFNは自ら自分の興味のある企業・業界に応募しますが、GlobalCareerは「あなたに興味のある企業があなたに直接オファーを送るサービス」です。
こちらもCFNと同じく、海外経験のある人や語学力がある人をベースとして募集しています。
こちらのサイトの面白いところは、自己プロフィールをとても細かく設定することができる点です。
自分の今までの経歴を綴ることはもちろん、動画やパワポファイルなどもアップロードできるので、自分にあったアピール方法を選ぶことができます。

そして、そのプロフィールに目を通してくれた企業人事の方から直接オファーが来て、その後企業面談などに移るので、ある程度自分の事を知ってもらえている状態でスタートし、自身の深掘りや企業への逆質問に時間を多く使えるので時間をかなり有効に使えていると感じました。

また、こちらのサイトでは海外留学生に向けたレジュメ添削や講座などのサービスもあるので、需要に応じてオンラインで就活準備を進めるのに便利だと思います。

②キャリタスhttps://job.career-tasu.jp/top/
言わずと知れた大手就活準備サイトの一つです。
もちろんたくさんの企業が利用しており、機能面の充実しておりますが、特筆したいのはキャリタス就活の面談サービスです。

キャリタスは完全無料のオンライン面談・オンライン面接対策サービスがあります。その面談の上で、担当してくれたアドバイザーの方が自分の傾向に合うだろう企業をおすすめしてくれます。
ただ、こういうアドバイザーの進める企業に関しては一歩引いてしっかり観察理解をしてから応募するのを先にお勧めしておきます。
前提としてこのタイプのサービスは成果報酬制なことが多く、お金をもらうためにおすすめをしてくる事もあります。なので、勧められたから闇雲に受けてみようではなく、本当に良さそうだな、興味あるなと判断したものだけ受けましょう。(アドバイザーによっては結構推しが強い人もいるので、負けないように)

ここのオンラインでの面接練習は、やはり多くの企業の前例をもっているだけあって、過去実際に聞かれた質問や希望業界によくある質問パターンなどを把握しているので、うまく活用できればすごく有意義な練習になるかと思います。先輩や先生とのオフライン練習が難しい分活用していきたい。

全体的に就活=就活サイト頼りではなく、自分の必要に応じて利用するのが一番ですので、合いそうなのを選ぶのをおすすめしたいです。

4.オンラインでのイベント参加とサマーインターン

この部分は私も実際就活の時なかなかうまく実行できなかった部分です。
きっと参加出来ていれば可能性をもっと増やせたのだろうと感じております。
中国現地で留学しているとなかなかオフラインのイベントに参加できないので、オンラインで開催されるイベントは徹底的にマークするべきです。
企業独自で行っているオンラインワークショップ、ワンデイインターンから就活サイトや学生団体が行っている就活説明会などのイベントは、自分が一番興味のある業界ではなかったとしても、是非参加することをおすすめします。意外とその中で想いもよらない発見があったりします。(もちろん時間に余裕がある場合)

夏場は中国国内での旅行や地元に帰る事ももちろんいいですが、2・3年生のうちにサマーインターンの経験を積むときっと働くことへの関心や自己分析の深掘りにつながると思います。だいたい5・6月頃(中国の期末テストの頃)にどの企業も募集を開始するので、その頃に時間を割いて探してみるといいかも知れません。

私はサマーインターンではなく、大学3年生の休学時に長期インターンを経験した為、夏場のインターン最盛期を経験出来ませんでした。夏場のあのどこの学生も活発に動いている独特な空気感を体験するのも良かったのだろうと今思っております。

個人的就活の自己分析・企業分析ススメ

私は今振り返ってみると就活の色んなステップの中でも自己分析は一番大事な一歩だったと感じております。
自分を理解する」ということは思ったよりも難しい。
そして同様に企業について十分に理解することも意外と着眼点が難しい。
これらが曖昧のままだと、選考においてなんとなくで自分をいいようにラッピングしてしまい、後に進むにつれてだんだんと自分の本当にやりたい事ってなんだっけ、この企業で大丈夫なのかと不安が増えていくと思います。
なので、一番最初の自分を見つめ直すという段階が結局一番力を入れるべき点だと感じます。他を見る前に自分を見る

ここで僭越ながら、自分の経験上、きっとこのように考えたら少しは役に立つのだろうという考え方をシェアしたいと思います。あくまで個人的経験則上この考え方に至ったというものですので、参考までに。

1.やってみたい事の前に楽しかった事の言語化

就活を始める際、とりあえずは人気な企業や年収が高い仕事、かっこいいと思う仕事などを受けようと自分の中で出来上がっている先入観で最初の判断をしがちだと思います。

海外駐在したいな、年収何百万以上がいいな、この職業って聞いた感じかっこいいな等動機はたくさんあると思います。
ただ、その前にまずは自分は今まで何をするのが一番楽しかったか、何に対して喜びを感じたかを分析するのがきっと役に立つと感じます。
自分が元々名前を聞いて憧れていた仕事は必ずしも自分に向いているとは限らないです。

自分自身が今まで本当に楽しめたことの延長線に思い描いた職業があるというのが理想ですが、例えば、自分でコツコツ何かに取り組んで調べ物するのがずっと好きだったけど、イベント事などに参加して人と関わるのは結構億劫だった人が、肩書きの憧れで大手の営業職などを志すと結構自分自身が無理をすることになると思います。
「その憧れに到達するために私は努力をします。」という考え方は個人的にあまりおすすめしません。なぜなら、その努力で乗り越えた先に元からその素質を持ってる人が結構たくさんいるからです。努力値100の自分=努力値10の誰かが同じ環境で働いたところで自分自身が辛くなりやすいと思います。

なのでまずは自分が今まで経験して楽しかったこと、自分から進んでやってみたこと、自分はそれのどの点が楽しかったのか、どの点が難しかったのかなどの事を紙にどんどん書いていって言語化すると自分を少しずつ可視化できるのでおすすめです。どんなに些細な事でも構いません。(マインドマップもいいかも)
仕事は誰かに見せる為でも尽くす為でもなく、自分の為が出発点ですので、時間をかけて自分を分析するといいと思います。

自分に関するマインドマップを作ってみる

2.ゴールは〇〇で働きたいではなく〇〇な人になりたい

前述内容の延長線になりますが、就活で憧れが先行して自分の方向性を決めるのはあまりいい結果がないと感じます。

この企業で働きたい、この職業に就きたい、という考えを軸にするのではなく、自分は将来こういう人になりたいからその為にここで働こうというマインドが大事です。
大学までは、自分はどこどこの学生ですと言うだけで、周りからそれによる承認を得ることができました。誰にでもある所謂学歴厨的な思考です。
もう少し言語化すると、特定の組織に所属することによって自分の承認を満たす。と言う考えです。
学生の頃はステージが次々と変わり、環境が変化するからこそ特殊の帰属意識で自分を形成する事もありますが、社会人になってもそれが続くときっとすごく生きがいが減ってしまうのではないかと考えます。

ただただどこどこに就職したい、そこの社員だっていう肩書きが欲しいと言う念で進んでしまうときっとどこかのタイミングで空っぽになりかねないと思います。

一人の人としての強さを持つためにも自分の考える理想像を持って、目的ではなく手段としての就職という考え方がとても大切だと感じます。(こういう社会にしたい、こういう事をやりたい等)
この考え方がうまくいくと、選考の中でも心に幾分か余裕が生まれると思います。

目的の為の1目標がその仕事

3.塊ではなく個で見る企業分析

自分自身の分析を進め、将来なりたい自分の理想像を思い描いた後、いよいよ手段としての企業を探す段階に入ります。
最初はもちろん、聞いたことのある企業、使ったことのあるサービスや製品から延長線で調べるかと思います。
また前述した各種プラットフォームも活用していくと本当にたくさんの企業と出会います。

そして企業分析の際、そこの業界、事業内容、成長速度、収益、展開範囲、事業規模などたくさんの情報に目が留まると思います。
ここで大事にしたいのが、事業規模が大きいから、年収高そうだからなどの考えですぐ判断しないことです。

一番軸として考えて欲しいのは、そこの企業に入った際、自分はどのようなことに携わって、一社員としてどのような生活をしてどのような仕事ができて何を得れるのだろうと想像することです。

いくら大手でも、いくらそこの事業領域が広くても、私たちには関係ないです。漠然と企業全体を見つめるのではなく、自分がそこにいた時の事を想像しましょう。企業を仮に森のような場所だと考えたら、私たちはその中のとある木を切り倒す役割をする。というイメージです。ミクロで自分ができること、そこで自分が得ること、自分が目指すものを照らし合わせる分析が大事だと思います。
大手であればあるほど、細部のイメージが大事です。
こういった想像が選考中によくある企業への逆質問の時にも役に立ちます。

森がいくら広くても自分は中の1木としか関わらない

4.自分に逆質問してみる(海外大卒の優位はどこ)

自分の分析も企業の分析も終えた後、いよいよ選考の段階に進みます。そこで考える必要があるのが、企業は自分に何を求めているのか、自分の優位性は何かという点です。

ここでは時間をとって自分に逆質問してみるのをおすすめします。
海外経験を通して何を得たか?日本にいた場合と何が違うのか?
語学以外に特筆する点は?今話そうとしているエピソードで自分はどう苦悩したか?困難をどう乗り越えたか?など自分に意地悪するつもりでどんどん聞いていきましょう。友達同士で話してみるのも良いかもしれませんが、こういうのはどんどん深層心理的な部分に近づくので恥ずかしい人もいるかもしれないですね。

留学をした、語学ができるで完結するのは勿体無いので、留学を経験して、経験してない人や同様な経験をした人との差別化が図れる経験や考えを言語化できると良いのかもしれません。
新卒はあくまでポテンシャル採用なので、自分はあれもこれもできるとアピールするのではなく、あの時にこう考えてどう行動したというのが吉です。

CFN説明会より引用

まとめと応援

長くなりましたが、私個人が日本国内への就活を目指す際、聞く人も少なく、かなり手探りだったので、経験則に基づいた内容を綴らせていただきました。

私は当時中国北京の学生団体に所属しイベント運営に携わり、卒業論文に取り組んでいた中で、体調も一時期崩してしまっていたので、時間の活用が上手くいかず就活に本腰を入れて取り組むのがかなり遅くなりました。しっかりとESを書いて出したのが4月頭で、約3ヶ月詰め詰めで就活に取り組み、6月中旬で就活を終えました。結果から見ると自分の納得のいく内定をもらえてしかも短期決戦でいいように思えますが、前述した考えへ至るまで自分の中で試行錯誤を繰り返し、毎日のように面接を受けることになっていたので、決して真似してほしくないと感じました。(心身ともにかなり疲れます)
余裕を持って遅くとも3年生前期(9月の秋学期)までには何かしらはじめたいですね。

実際、選考段階が進むにつれて企業についてより深く知ることになるので、複数の企業の選考を同時に進める中で自分の考えが更新されていく事も多いと思います。その時に、不安や迷いが出てもしっかり冷静に対応するためにも時間にゆとりを持って進めるのがいいでしょう。

学生から社会人に上る大切なタイミング、中国から日本に戻る決断、やりたい事やるべき事は何か、考えることがたくさんあり、全く不安や迷いがない人なんてきっといないと思います。
その上周りに聞ける人が少ないとまた焦燥感に追われやすいかと思います。
ただ、応援してくれる人や力になってくれる人はきっといるので、少しずつ自分のペースで進めるといいです。

ここに中国の大学に進学留学した人がみんな自分自身が納得のいく結果に繋がれることを微力ながら応援しております

ガンバッテ

さて、ここまで読んでくださり、ありがとうございます!

今回は私が経験した中国の大学を卒業し、日本の企業への就職活動についての経験談と考え方をシェアさせていただきました。
これから就活を控えている誰かのお力に少しでもなれたらとても幸いです。

これからも、留学などの経験や考えを中心に色々と書いていきたいと思います。良ければ是非、いいねやフォロー、コメントもよろしくお願いします!!(^v^)p


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