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中国の大学に行くと仕事に有利になるの?

你好我好大家好,どうもMuneです。あけましておめでとうございます。学園に戻らないままバタバタしている間に2年の月日が経とうとしています。時間の流れが恐ろしいことに、気が付いたら年男にもなってしまったので、日本と中国両方の厄払いを体験しながら過ごしていきたいと思います。

さて、今回はかなり等身大の話をしようと思います。来る2月末には私は大学に復学し、3回生の下半期からの学業に専念することになります。そこで、目前に迫って来ている社会に歩み出る選択肢について考える機会も日に日に増えてきました。実際のところ、同級生や先輩方の選択や考えを見て思うこともあるので、「中国の大学に進学した後の仕事の優位性」の話題について等身大の意見で話してみます。

大学卒業後はどうしよう

さて、中国という日本国外に本科留学を決め、4年間の月日を通して様々な刺激や発見をし、多くの人と関わり、日本にいる頃には到底得る事のなかった知識や価値観を入手して思う存分闊歩してきた学生達は、日本の大学生以上に選択肢の幅を与えられていることになります。当然ですがその見える世界や触れる社会を増やすべくして頑張ってきたのですが、その選択肢の幅ゆえ、卒業後の方向性を考える必要性も増えていることが現実でもあります。

もちろん、そんなの自分の居たい国にいて、やりたい事やればいいじゃんと言えばそれまでなんですが、主観的意見を一度棚に上げて、客観的な条件を出発点として考えてみようと思います

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中国に残って仕事する

まず、ここでの前提は本科留学者の進路についてです。そしてあくまでも私個人の知り得る情報と経験談を下に話させていただきます。もし補足がある場合は記事のコメント欄にてお知らせ下さい。

さて、中国の大学を卒業するし、中国で4年間生活して中国語もペラペラだから、そのまま中国に残ってお仕事をするのはどうでしょうか?

中国に残って仕事をする良い面としては、主に2つあると思います。

1つ目は、日本の会社などに就職するよりも経験や成果を得やすい環境が多い点です。中国の会社は日本に比べると自由度の高い仕事環境がある場合が多く、中国人の人柄も相まって自分を発揮する場をもらえる機会が多いようです。これは、中国国内の企業や中小企業の幅に留まらず、大企業や日系企業ですら、日本と中国では差があるようです。無論、一概に言える訳では無いですが、その比率が大きいのであれば、伸び伸びと自分らしさを出して生活できるのでは無いかという期待が少なからず生まれます。

更には、この点は収入にも影響があるようです。中国の多くの企業は今日本市場に注目しており、日本語ができる人材を欲している所は少なくありません。なので、仕事のその他スキルなどにもよりますが、早い段階で同世代のアベレージよりは高い収入を得られるケースも多いようです。

2つ目は、培った経験や知識を更に深めていきながら、自分のユニークを活かせる点です。中国での生活を4年或いはそれ以上経験し、外国出身の者として、2つの視点を持ち合わせながら中国の社会を見ていける立場を入手しているので、仕事の方向にもよりますが、この異なる視点を発揮できる場面は多々あると思われます。事実、私の知り合いの先輩方で、SNS関連やゲーム関連、貿易関連に就職している人は自分の中国と日本の両方を知ってる視点を現地の仕事の中で活かせる場面があったと話していました。

そして、卒業後も現地に残って、中国社会と関わることで、学生時代には見えて来なかった事や考え方にも触れて、より理解を深めていけるのも面白い点だと思いました。

しかし、中国に残る場合の少しネガティブな点や困難な点もあります。

1つとしては、その高い自由度が故に生まれる強い競争性です。先程、中国の企業は日本語ができる人材を欲していると話しましたが、何も必ずネイティブスピーカーでないといけないわけでは無いのです。

私たちは、日本人として中国語をある程度マスターして、中国で仕事ができる、そのスタートラインには立てている状態にあります。ただ、中国の学生も日本語を専攻したり、はたまた独学でマスターしたりして、私たち日本人と遜色無い人も多々います。そうなると、私たちは中国語を母国語としている方と同じ環境下で競争する事にもなります。これは駆け出すポイントが違うという不利を背負う事になるので、より一層私たちへのチャレンジになるでしょう。

もう1つ懸念点となるのも、その自由性にあります。自由性が高いという事は自在にやりくりできるという事でもありますが、統率性の無い物とも捉えられます。実際、中国の会社は日本の会社ほど研修というものが盛んでは無いようです。研修期間というものを設けている企業も比較的少ないとのことです。となると、日本の企業にいる時ほど、鍛えてもらえる機会が少なくなるということでしょう。それが良いのか悪いのかは人それぞれですが、後から中国から日本に戻った人でなかなか日本の仕事方式に慣れないという方の話も伺ったことがあるので、いささか無視できない事ではあると思います。

そして、制度的な面にはなりますが、そもそも中国の企業によっては新卒の日本国籍のものにビジネス用のビザが出せない場合も多いそうです。母国での2年以上の勤務経験がないといけないらしいのですが、そのまま中国に残れている人もいるので、これに関しては曖昧で、やりくりできる可能性はあると思います。

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日本に戻って仕事する

では、日本に戻る場合はどうでしょう。

これに関してはまず中国の大学を出た学生が日本の企業に就職したい際の難点について話したいと思います。

日本の大学生は4年生になると大抵の場合は、就活ゲームに参加して、エントリーシートから面接などなどと沢山シミュレーションを積み、各会社にチャレンジして行くと思います。更には会社側も学生がこのシミュレーションを如何に積んできたかを見る場合も少なくないと思います。

これが本科留学経験者にとってはなかなか骨が折れることになります。中国の大学はそもそもこのような訓練はなく、就活という時期の様なものも来ないので、備える機会がとても少ないです。

最近になって、この市場の需要に目を付けた日本企業がこぞって中国で留学している学生に対して就活訓練や面接練習を設けたり、日本でも外国留学経験者に向けてのキャリアフォーラムが開催されるようになりましたが、これもとても少数であり、そもそもこの情報を手に入れていない学生も多いです。日本の大学の友達に就活は情報戦と言われて痛し痒しに感じたことがあるのですが、仮に情報戦なのであれば、私たちは相当不利な試合をさせられていますね。

そして、もう1つ工夫をしなければならないのが、就活の時期です。中国は9月に学校が始まり、6月に卒業を迎えます。つまり、日本の就活の時期からはどう頑張ってもずれてしまうことになります。私の先輩方は卒業する前の3月などに日本に戻ったり、オンラインを通して面接をしていたり、半年待って、次の就活の時期に合わせる方もいました。もちろん最近は6月に卒業する外国留学経験者の人材を受け入れるため特殊な時期を設けている企業もありますが、いずれにしても、情報はもちろん、準備の面で一工夫必要になると思います。

以上が、私たち本科留学者が帰国した際に直面する就活の問題ではあるのですが、これらを乗り越えた先にある日本で仕事するメリットは何があるのでしょう。

1番は、やはり日本企業のしっかりとした制度にあると思います。中国と比較して自在で無いとも言えるかもしれませんが、この管理された制度や保証が日本企業の大きなメリットでもあると思います。前述した研修制度はもちろん、仕事の各種保証なども自分の母国だからこそ受けれる点もあり、生活に安定性と安心感を得れると思います。日本に帰国して仕事をする事を選択した先輩方はこの事を気にかけている人が多い印象でした。

もう1つのメリットとしては、母国の環境下で、第二外国語のスキルを活用できる点です。どんなお仕事でも結局のところ、その地域の言葉ができてからがスタートなので、日本語が出来る上で、中国語のスキルを活かせる機会も多々あると思います。実際、証券系や大手メーカーに就職した先輩方は外国人を担当する部門だったり、語学を活かすポジションについている人がほとんどでした。

また、中国に限らず、外国での生活で得た経験や価値観はやはり、どんな事においても一つの物事をみる際の着眼点を増やしてくれるので、日中のどちらにいてもアドバンテージになり得るとも思います。

ただ、日本で仕事する際のデメリットとしては、結局のところその頑迷的な環境が多いところにあると思います。良く言えば統率制があるんですが、悪くなる場合もあると思います。もちろんこれも一概に言えないですが、そうである場合が多いのも事実です。

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結局のところどちらが良いのか

結局、完璧なものはなく、それぞれの環境の自分が重視したいポイントで足し引きして、自分が満足して吝かではないと思える環境がいいと思います。

中国の社会は上へ進もうとする力が全体的に蠢いているので、各階層の敷居も薄く、チャンスが多いというものありますが、代わりに、そのチャンスを狙うための競争性や不安定性も付き物でもあります。そして、より刺激的な機会が多いとも考えられます。日本の社会は対照的に、既に安泰、飽和している部分が多いので、チャンスというものは中国に比べて少ないのだろうが、代わりにその社会がくれる安定性があります。

もっと、色んな面から沢山の違いを見つけられ、細分化すると話し終われないくらいその各々の良し悪しはあると思います。

私は、卒業後にどのような進路を選ぶかは、個人の背景にもよりますし、両国のどちらを選んで仕事をするか、はたまたどちらかの大学院に進学して行くかはまだ未知数ではあります。

ただ、どちらにせよ、自分の立場で梲が上がらないようなことにはならず、精一杯闊歩できるように努めたいと思います。

まとめ

さて、ここまで読んでくださり、ありがとうございます!

いかがでしたか、今回は私の等身大の立場で現在見える日本と中国の両方で仕事する際のメリットなどについて話させていただきました。今中国に留学中やこれから選択しようと思っている方、興味がある方に少しでも役に立てれば幸いです。

これからも、留学などの経験や考えを中心に色々と書いていきたいと思います。良ければ是非、いいねやフォロー、コメントもよろしくお願いします!!(^v^)p



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