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「心の優しい人」とか「心の穏やかな人」になれるかは分からないけど、「心のある人」にならなれる気がするし、ならなきゃだめだ。
ぼくのことを知っている人の誰もいない土地で、「バッハ」という言葉を発してみる。すると、通りすがりの誰かが笑顔でこちらを振り向くかもしれないーーぼくがバッハの音楽を愛しているのは、この可能性を信じているからだと思う。
詩人がカッコつける時代って、きっと悲しい時代だ
本を読むためには、おにぎりひとつで十分なのに、事務的なことをやるには、カレーを腹一杯食わないとだめだ。そして気づいたら寝てる。苦しい。
【詩】この言葉のうちに
きみのすべての いとしさを この言葉のうちに・・・
だが それは、かなわぬ おもい
与えられたこの 時間
いつか嵐がやってきて あなたを 渡り鳥に変えてしまう
その前に
きみのすべての いとしさを この言葉のうちに・・・
だが それは、かなわぬ おもい
<ふるえる瞳>・・・それはもう、あなた瞳ではない
<わずかに膨らんだ頬>・・・それはもう、あなたの頬ではない
<つりあげられた睫毛>・・・そ
偉大な思想家は、あまりにも真面目すぎて、どこか滑稽なものだ。ニーチェも、ヴェイユも、ブランショも、みんな・・・。そうした嘲笑こそ、文学や思想が身に背負うべき運命だったのに・・・・。羨望の眼差しではなく、軽蔑のまなざしこそが思想の健全さを証明していたのに・・・。
言葉が溢れすぎている。黙っている人間が一番偉いというのに。彼らの栄光のためだけに、ぼくは社会を罵倒する言葉を吐く。
いろんな申請書を書いているとむしゃくしゃして泣きそうになる。「説明してください」「理由をかきなさい」って不可能なことばかり求められる。仕方がないけど、、、
小林秀雄が、若い頃は死が「問題」として、つまり「解明しなければならない何か」として現れてきた、と述べていた。けれど年を取ると、死は問題ではなく、現実として、必ずそこへ帰着することとなっている目的地として現れる、と述べていた。僕の場合まだ死は問題だけれど、きっとそれは幻想なんだ。