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教養をつけたい方に:あらすじだけで人生の意味が全部わかる世界の古典13


マイナポイントやっと入りました

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自慢ですねすみません。
皆さんはマイナポイント申請無事に終わってますか?

今更言うなって話ですが、15000ポイントってめっちゃデカいですよね。

昨日美容院でお金払おうと思ったらポイントが一気に増えてて
「え?なんで?」と思いましたが、あぁそういえば、と思い出したのでつい感動を文字に起こしてみたくなりました。

「あらすじだけで人生の意味が全部わかる 世界の古典13」を紹介します

その古典が面白くなかったのは、本のせいではない。あなたのせいだ。あなたが悪いのだ。いやいや、なにもわたしごときが断罪しているんじゃない。人類の「歴史」が、そう言っているのだ。

本文より引用

本書は世界の有名な13の古典ついて語られた本です。

引用はイントロダクションからなのですが、結構辛口から始まりますねw
ジャーナリストの近藤廉太郎さんの著作で、その激しい気性は本文から十分に伝わってきます。

とはいえ、本書は私のようななんちゃって書評ではなく、切れ味抜群で読み応えがあるのでおすすめです。

各章割とコンパクトにまとまっているのですが、非常に内容が濃く、どれも読んでみたくなる魔力を備えていると言っても過言ではないでしょう。

愛することのすべてを知る決闘

まずは1作目、決闘です。

いきなり重たいの持ってきたな、と思われる方も多いのではないでしょうか。

恋をして/幸せになる以外、人生は無意味な出来事の連続だ。そして、恋に落ちることは、人生で最も簡単なことのひとつである。

本文より引用

近藤廉太郎さんはご自身のエピソードや独特な切り口と言い回しで各古典を理解されていて、本書は決闘そのものではなく愛を切り口に取り上げられています。

人生で最も難しいのは、その女(男)を愛し続けること。すなわち、幸せになることだ。

本文より引用

ううん、なんかロマンがあるのかないのかわからないですね。

すべての男性には不倫願望があるとか言われますよね。

男ってしょうがないやつだな、と思ってたら上戸彩さんの昼顔みたいな、女性の観点から描かれる不倫もあるわけで、確かに愛し続けることの難しさは永遠のテーマのような気もします。

〈「そりゃ、厭になった女と一緒にいるのは辛いものさ」と、サモイレンコが長靴の砂を振るい出しながら言った、「だがね、ワーニャ、人情ということも忘れちゃいけないね。仮りに僕がそんなことになったとしたら、まあ厭になった素振りも見せずに、死ぬまで添い遂げるね」〉(『決闘』神西清訳、チェーホフ全集八巻・中央公論社)

本文より引用

なるほど、冷めた愛を繋ぎ止めるのは情

だという観点です。

これはこれで真に迫っているようにも思いますね。

百貨店で一緒に買物をしたり、食事をしている老夫婦を見ると心落ち着くように、私もやっぱり添い遂げる幸せを信じたい派です。

恋は3年で冷める

読んでいて心が震えた一節を紹介します。

少し長いですが、胸を貫かれそうな感覚を覚えたので、ぜひ読んでいただきたいです。

いろいろな考えが入り込んで来た。ふたたび、一生のあいだ自分がマルファを一度も哀れまず、一度もいたわらなかったことが思い出された。一つ小屋に一緒に暮らした五十二年間は、思えば長い長い年月だったが、なんということもなく、その間じゅうたった一度も彼女のことを考えず、まるで彼女が犬か猫のように何の注意も払わないような結果になってしまった。彼女のほうでは毎日、暖炉を焚いたり煮焚きをしたり、水を汲んだり薪を割ったり、彼と一緒に一つ床に寝たり、彼が婚礼の席から酔っ払って帰って来た時には、いつも大事そうにバイオリンを壁にかけて、彼を寝かせてくれた。しかもそうしたことをすべて、おずおずした心配そうな顔つきで、黙ってやってくれたのである(『ロスチャイルドのバイオリン』)

本文より引用

本書とは全然関係ない著作の引用ですが、痛むというか、胸がズクズクするくらいに、心に刻まれたのでご紹介しました。

情すら抱かなかった伴侶と惰性の生活を送り、ついに亡くなった直後のヤーコフの心情です。

ここで語られているのは、妻の目に映る自分を想像したか?ということです。

自分にとって妻は関心の対象外で、恋愛の対象外で、特になんの感情も抱かない、ただ一緒にいるだけの存在。

果たして妻にとってもそうか?ということです。

妻がどんな気持ちで自分と暮らしているか、妻にとって自分は何者か、そういうことを考え、相手の気持ちを想像してみたか、そんな投げかけで本章は幕を閉じます。

一章は非常に短く簡単に読めるので、ぜひご一読ください。

また、別の章も順次紹介していきますのでよろしくお願いします。


関連書籍:昼顔

私が本書を読んで思いだした本を気ままに紹介するコーナーです。そのため、関連していないかもしれません。

決闘じゃないんかい!といいたくなるとこかもしれませんがw

上戸彩さんの話が出ましたが、こちらそのタイトルの元ネタになったケッセルの小説です。

軽い気持ちで読める浮気不倫系の本かと思いきや、全然違います。もっとずっしり重たいものを感じずにはいられない、大戦中のフランスが舞台の本です。

よろしければあわせてご覧ください!

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