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Epilogue2021 | #2021年の出会い

年の瀬が間近に迫る、今日この頃。

多くの人が、今年一年を振り返る中、
私も同じ様に、振り返ってみようと思う。



1月・2月

記憶にないほど、忙しない日々だったように、記憶している。

それは、修士論文の執筆と修士論文発表の準備があったから。

締切に追われながら、修士論文を修正する。

発表時間を意識しながら、発表資料を作成しては練習の繰り返し。

2020年は、コロナ禍の真っただ中で、
普段のゼミでさえも、オンラインでの発表だったのに、
最後の修士論文発表は対面、という事実に、
少しの煩わしさと多くの不安を胸に秘めながら。

発表直前まで練習して、久しぶりに声を枯らした。

発表は、緊張と不安で、震えた。
聞かれた質問に冷静に対応できなかった。

満足のいく発表には、程遠かったが、
発表が終わると、オンラインでは味わえない安堵感。

それが過ぎさった後、不思議と終わることへの不安と喪失感に襲われた。


3月

多くの同期は、就職準備をする中、私は、新たな実験に取り組む。

かつて傍にいた同期がいない研究室は、
騒がしくても、どこか静かで、
春が近づいているのに、冷たさを感じた。

虚無感を感じなくさせるためにも、
実験に集中しようとしたが、
上手くいかない上に、
邪魔をされる始末で、散々だった。

宣言が解除された期間で実験を進めねば、と逸る心。
実験を邪な心で妨げられたことに、血が上る。
同時に、再び湧き上がる虚無感。

行き場のない思いをずっと出せないまま、
傍にいた同期を笑顔で、送り出した。

だけど、私に空いた穴は、大きすぎて、
とても私には耐えられなかった。

だから、少しでも、自分を失わないようにするために、noteを始めた。


4月・5月

私にとって、いつの年も、新学期は、あらゆる憂鬱が降ってくる。

今年は、特に、重かったように思う。

博士後期課程の学生を支援するプロジェクトの申請書を書き、
新たに入ってくる後輩の指導を行う。

そんな中、3回目の宣言発令。
研究活動を制限された。

在宅で、申請書の修正。
そのたびに、先生の言葉に踊らされる意識。
ずっとこびへつらうようような姿勢。
それでも裏切られる心。

その日々が、私を蝕んでいった。

これまでで、初めて、
心の痛みが、体に広がり、動けなくなった。

激しい痛みでも、本当に動けない程の痛みでもない。

何かがのしかかったように、左半身だけが、重い。

座っていても、寝ていても、立っていても。

あの時は、何もやる気が起こらず、
ただ、悲しみに暮れる時間が続いていた気がする。

思えば、半分、鬱状態にあった。

てんかんを発症した事実を受け止めきれなかった時と、
同じくらいの無力感、脱力感。

もう立ちあがれなくなるかもしれないと、
何度か頭をよぎった。


6月

痛みが残ったまま、迎える梅雨。

動けない原因は、分かっていた。
だけど、それを取り除く術が見当たらなかった。

それでも、周囲の人は、かつての師は、私を見捨てなかった。

今の道に悩んだとき、
心が痛むとき、
身体が弱っているとき、
私は、いつだって、あなたのシニカルな笑みを思い出す。

まるで、「まだ、そこにいるのか」と言わんばかりに。

あえて、私は、その挑発に乗り、
「いまにも脱して見せる」と強気に出る。

いつも、それで、おおよそは脱するのだが、
今回は、半分くらいしか脱することができなかった。

まだ、本調子でないまま、在宅で作業する。
私は、PCで作業する際は、常に、YouTubeで音楽を聴いている。
そこで、出会った、強い女性たち。

遠く離れた場所にいる彼女たち。
だけど、私には、とても近くにいる存在に思えた。

I’m ready, rain on me

Rain on me by Lady Gaga with Ariana Grande

「いいわ、かかってきなさい。雨よ、降り注ぎなさい。」
彼女たちの強さに、感銘を受けた瞬間に、
私も少し強くなれた気がした。


7月・8月

初企画に、挑戦しました。

非常に多くの方にご参加いただき、とても嬉しかったです。
気が早いですが、来年も開催できればと思っています。


緊急事態宣言下ではありましたが、
東京オリンピック・パラリンピックが開催され、
日本人選手の活躍に、とても勇気づけられました。

しかし、SNS上での選手への誹謗中傷を決して許してはいけない。

オリンピックの最中、
コロナワクチン接種が始まりました。

2回目の接種前に、微熱症状があり、
接種日の変更等で、関係各所にご迷惑をおかけしましたが、
無事に接種を終えることができました。

ただ、久しぶりの高熱で、とてもしんどかったです。


9月

初めての創作に挑戦。

そして、秋と言えば、のテーマで書いた記事。

本当に大好き。

さらに、この記事と併せて読んで頂きたい記事。

9月末には、とても喜ばしいことがありました。
私のこれからを励まして下さる出来事でした。

10月・11月

企画第二弾は、コラボさせて頂きました。

こちらも色々な方に参加して頂き、ありがとうございました。
とてもほっこり心温まるエピソードばかりで、とても嬉しかったです。


また、博士後期課程の学生の現状を、
私の同志であり、親友のエピソードを基に、記事にさせて頂きました。

ハラスメントが問題視される世の中で、
未だにこのような現状が残されている環境があること。

非常に残念な気持ちよりも、怒りが湧き上がる。

この状況が許されてなるものか。
だから、叫び続けよう、訴え続けよう。
そう思って、次の記事を書きました。

ちょうど、この10月・11月は、
実験を教えてもらうために、他の大学へ出張した。

その時に、出会った同じ博士後期課程の学生の話から、考えることが多く、
その内容を綴りました。

出張先で出会った方々は、素晴らしい方ばかりで、
とても良い時間を過ごさせて頂きました。

その方々のご恩に報いるためにも、実験に邁進したいと改めて思います。


12月

これまで蓄積された怒りや痛み。
それらを黙っているだけでは、いけないと思わせてくれた、
私に覚悟を持たせてくれた出来事がありました。

後輩の言葉で、5月・6月の痛みが再発しましたが、
ようやく目覚めた気もしています。

ある種、怒涛の出来事でしたが、
最後には、かつての同期たちや親友と話す機会を与えられて、
とても幸せな年末を過ごさせて頂きました。



何よりも、今年は、noteを始めたおかげで、
いつも支えて下さっているクリエイターの皆様と出会うことができました。

様々な企画にも参加させて頂きました。

もっとたくさん企画に、参加させて頂きたかったのですが、
なかなか時間を見つけられずで、ごめんなさい。
来年は、もう少し参加できればと思っています。



最後に、皆様、今年は、大変お世話になりました。

こんな未熟者に、
たくさんスキやコメントを下さり、本当にありがとうございます。

また、たくさんフォローもして頂き、とても嬉しいです。

来年もこんな私ですが、
"わたし"をnoteを通じて、お届けできればと思っています。


それでは、皆様、よいお年をお迎えください!


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