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わたしは、あなたのものではない


以前紹介した、博士後期課程へ共に進学した親友と、

お昼ご飯を食べに行った。


ここ最近、彼女から送られてくる、メッセージは、

怒り、悲しみ、諦め、やるせなさ、絶望であふれていた。


つい先日も、

辞めようかな

と送られてきた。


ずっと気になっていたから、食事に誘った。


お店に行く道中も、口が開かない程、疲弊した様子で、

私も、ただただ、黙って、歩調を合わせていた。


私には、彼女の気持ちや境遇が、口から多くは発せられなくても、よくわかった。

なぜなら、私もそうだったから。


だけど、彼女は、私以上に、しんどいと思う。


自分の研究遂行。

指導教員の共同研究遂行。

後輩の研究指導。

研究室運営。

講義出席。

書類作成、提出。

ミーティング。


挙げるとキリがない。



自分以外のことに、

自分以外の人に、

自分を侵食され、

自分を奪われ、

自分を失ってしまった。


彼女は、まさしく最終的な状況になってしまっていた。

私は、そう感じながらも、

彼女が取ってきた退学届を奪おうとは思わなかった。


彼女から、これ以上、何も奪うことはないし、奪ってはならない。


親友として、同じ博士後期課程学生として、

辞めることを止めない選択をした。

むしろ、これまで頑張ってきた彼女を休めてあげたい、と強く思うから、

辞める選択肢もありだと、心から思う。


だから、私は、

敢えて止めないよ

だけど、何かあれば、必ず言ってね

とだけ、彼女に伝えた。


冷酷に聞こえるかもしれないけれど、

私もこの半年で、痛感したから。




この春、彼女とほぼ同じ心境だった。

本気で、退学届を取りに行こうかと思った。

結局、取りに行ってはいないが、

その時に、もう一度考え直したことがあった。


私は、これまでの道のりを、

忍耐と継続を以て、乗り越えてきたけれど、

私には、"続ける"ことだけでなく、

"辞める"ことも選ぶことができる。



そのカードは、これまで、私の目には透明だったけれど、

そう思うと、色鮮やかに私の目に映ってきた。



また、私たちは、指導教員のために、進学を選んだのではない。

私たちは、私たちのために、

私は、私のために、

進学を選んだ。


私の体は、私のもの。私だけのもの。

私の心も、私のもの。私だけのもの。



わたしは、あなたのものではない。



そう私も考え直し、

確信できたのは、

これらの曲に偶然出会ったから。


私が語るまでもなく、

これらの曲が、

さっきの言葉を雄弁に語るだろう。



Plastic Doll


Don't play with me
It just hurts me
I'm bouncin' off the walls
No, no, no, I'm not your plastic doll
Don't play with me
It just hurts me
I'm bouncin' off the walls
No, no, no, I'm not your plastic doll
(Your plastic doll)


Free Woman


I'm not nothing without a steady hand
I'm not nothing unless I know I can
I'm still something if I don't got a man
I'm a free woman
(Be free)


Rain On Me


I’d rather be dry but at least I’m alive
Rain on me, rain, rain
Rain on me, rain, rain

Livin’ in a world where no one’s innocent
Oh, but at least we try
Gotta live my truth, not keep it bottled in
So I don’t lose my mind


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