月見バーガー慕情
いつもとは、少し違うテーマで書いてみようと思います。
まさしく、この気持ちは、慕情と表現するにふさわしい。
【慕情】慕わしく思う気持。恋い慕う気持。
この季節になると、必ず思い出し、
まだか、まだか、まだか、
と心待ちにしている。
香ばしいゴマのバンズ。
こんがり焼かれたベーコン。
オーロラ色に輝く、トマトクリームソース。
プルプルたまご。
ジューシーなビーフパティ。
昔から、ほとんど変わらない構成で、
昔から、私のココロとオナカを満たしてくれる存在。
この時期になると、
私は哀愁を感じやすいのだが、
月見バーガーの魅力が、
その哀愁をそっと柔らかく包み込み、
少し上向きにさせてくれる。
哀愁を消すのではなく、
その存在の確からしさを、感じさせてくれる。
ついこの間まで、眩しい光を避けていたのに、
今度は、急に、そんな光が恋しくなる。
そんな時に、そっと穏やかな光が私を照らす。
下を向いて歩いていた私を、上に向かせてくれる。
考え過ぎなのかもしれないが、
こういう季節モノで、
私は、時々、"生"を実感する。
月見バーガーもそのうちの1つ。
今年の月見バーガーの包装紙に書かれていた言葉を見て、
ふとその存在の確からしさに、再び気付かされた。
月を見る。心が上を向く。
だから、私はいつだって、この時を心待ちにしている。
また、来年も、私に気付かせてね。
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