メイちゃんだった夏 | #夏の想い出
私は、ジブリが好きで、
特に、となりのトトロは、一番好きなジブリ作品だ。
私が生まれる前に公開された作品だが、
私が物心つく前から、今まで、
何度も、何度も、何度も、見たいと思う程、大好きだ。
そんな大好きなとなりのトトロを見る度に、
私は、私自身の幼い頃を思い出す。
となりのトトロを見ている時、
私の母親が必ず言うことがある。
「本当に、メイちゃんは、あなたの小さい時にそっくり」
「あなた(= メイちゃん)が出てきたね~」
そう、私は、かつてメイちゃんだったのだ。
私は、幼い時、茶髪で、二つ括りをしていた。
茶髪は、元々で、決して染めていたわけではなかったが、
当時は、よく染めているの?と聞かれることが多かった。
当時は少し珍しかった茶髪が私は好きだった。
今は、その茶髪も消えてしまったけれど。
二つ括りにしてもらった髪と一緒に、
たくさん走り回って、
顔を真っ赤にして、
いつも一人で冒険をしていた。
顔の半分を占めるくらい大きく開いた口で、
おなかの底から笑ったり、
響くくらい大きな声で泣いていた。
あの頃は、
サツキちゃんになってしまった今の私とは、違って、
とても活発だった。
小学校の時も、
校庭でみんなとドッチボールをしたり、
鬼ごっこで走り回ったりしていた。
夏は、祖母や同年代の親戚と一緒に、
セミ取りやプールによく行ったし、
親戚のお家に泊まりに行った。
泊まりに行ったら、必ずスイカやアイスを一緒に食べた。
とても楽しくて、
私にとっては、
少し恥じらいと輝きの酸味がする夏だった。
あの時の夏は、
私は、メイちゃんだったし、
メイちゃんであることに、
何の恥じらいも、躊躇いも、気にすることもなかった。
伸びやかに、思うがままに、自分を生きていた。
そんなメイちゃんだった夏は、
今となっては瞬く間に過ぎ、
酸味も苦味に変わって、
サツキちゃんになってしまったけれど、
メイちゃんだった夏の想い出も、
メイちゃんも、
サツキちゃんの中にしっかり残っている。
あの頃の様にメイちゃんに戻って、
心も体も自由に走り回ることができる夏を、
いつか過ごしたいと思う今夏。
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遅ればせながら、(想い出要素が少ないかもしれませんが、)
RIRAさんの企画に参加させて頂きました。
素敵な企画、ありがとうございます。
皆様もぜひご参加ください。
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