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車椅子ユーザーやその周囲の人へのインタビュー

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記事一覧

【インタビュー】ヘルパー制度を利用して育児支援を受けるまでの経緯 -ぽいさんの場合-

【インタビュー】ヘルパー制度を利用して育児支援を受けるまでの経緯 -ぽいさんの場合-

※今回、ぽいさんご本人より、体験談を寄稿していただきました。

「障害者自立支援法上の居宅介護(家事援助)等の業務に含まれる『育児支援』について」をこの記事内では「ヘルパー制度を利用して育児支援を受ける」と表現します。

利用者である素人が書いているので、知識がある方が読めば穴だらけだと思いますが、体験談として読んでください。

※今回の話は、親に障害や疾病があり(福祉サービス支援対象)、子は健

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【インタビュー】1人で生きてた頃より障害を負い目に感じることが増えたけど、わが子のためにできることを楽しくがんばろう!小澤綾子さんの育児

「10年後、あなたは車椅子。その先は寝たきり。」

20歳の頃、進行性の難病 肢体型筋ジストロフィーと宣告され、現在車椅子生活を送る小澤綾子さん。
元気でいられる時間が限られているなら今を全力で楽しもうと決め、歌と講演の活動をしながら外資系のIT企業で働く小澤さん。念願の赤ちゃんを出産し、夫と共に育休を取得。現在育児に奮闘中です。

以前の記事はこちら

https://note.com/whee

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【インタビュー】閉塞感と罪悪感。太陽の下で遊ばせてあげたい…核家族、ひとり育児に限界を感じた車椅子ママの決断

【インタビュー】閉塞感と罪悪感。太陽の下で遊ばせてあげたい…核家族、ひとり育児に限界を感じた車椅子ママの決断

二分脊椎という先天性の障害で車椅子生活を送り、日中はひとりで育児に奔走していたぽいさん。
ひとり育児に限界を感じ彼女が頼ったのは?

※この記事の内容は2020年3月、娘さんが1歳の時にに取材させていただいたものをベースにしています。

私の障害は潜在性二分脊椎による両下肢麻痺(2級)と膀胱直腸障害(4級)です。家族は夫と私と3歳の娘の3人です。

私は外では車椅子生活ですが、支えがあれば少しの歩

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【インタビュー】歩ける彼を知らない私、歩けた頃を忘れられない彼

【インタビュー】歩ける彼を知らない私、歩けた頃を忘れられない彼

脊髄損傷で車椅子ユーザーの彼との性生活に悩んだという、愛美さん(仮名・22歳)愛美さんと車椅子の彼、その恋の行方は?
(性的な表現があるため、有料とさせていただきます。)

ーーー出会いについて教えて頂けますか?

愛美さん:彼と出会ったのはエレベーター待ちをしていた時でした。スタイリッシュな車椅子に乗る彼に、思わず「その車椅子、かっこいいですね。」と話しかけたことが切っ掛けでした。

そんなこと

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私、娘に忘れられてた。退院して信頼回復!!なんてカッコいい展開にはならなかったな、、、。

私、娘に忘れられてた。退院して信頼回復!!なんてカッコいい展開にはならなかったな、、、。

大切に育ててきた娘さんも成人し、今は体のメンテナンスをしながら映画やイラスト、ゲームなど趣味を楽しんでいるという頚椎損傷(C7 ブラウンカーセル症候群)の主婦、Yさん(40代)

事故の日私が事故に遭ったのは今から24年前のことです。

当時、娘はまだ1歳半でした。仕事に育児に家事に忙しく、それでも娘の成長が楽しくて、可愛くて仕方ありませんでした。

いつもは義母に娘を預けて仕事をしていましたが、

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【インタビュー】妊娠出産で変わる体、私は脳性麻痺のママ。「子どもが無事でいてくれれば、私はどうなってもいいやぁ」

 YouTubeやブログでご自身の体験を伝える活動されている、杉並区在住の小川さん(56)現在21歳になる息子さんを妊娠出産された当時のことを振り返っていただきました。

はじめに 「息子は反抗期が無かったんですよ。きっと本人の中では親に対しての反抗心があったんでしょうけど、親に気を使っていたのか押し込めていたのか、目だった反抗期はありませんでしたね。
 反抗期って必ずやってくるから、自分の子ども

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【インタビュー】選んだ道は険しいけれど、ゆるく楽しく生きていく-進行性筋ジストロフィーの夫と歩む、ゆみさん-

【インタビュー】選んだ道は険しいけれど、ゆるく楽しく生きていく-進行性筋ジストロフィーの夫と歩む、ゆみさん-

夫は先天性の進行性筋ジストロフィーという難病で、出会った頃から電動車椅子生活です。筋肉がだんだん動かなくなる病気で、今動かすことができるのは口と指先だけです。私は専業主婦です。10年ほど前に結婚して、その後2人の子どもに恵まれました。

初めての出産1人目の子の時は、
出産予定の病院の広さや対応がこちらのニーズと合わず、
総合病院で出産することになりました。

おかげで夫も出産に立ち会うことができ

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【インタビュー】初めての出産、準備から見えてきた壁の数々。今を全力で楽しむと決めた小澤綾子さんの思い

【インタビュー】初めての出産、準備から見えてきた壁の数々。今を全力で楽しむと決めた小澤綾子さんの思い

「10年後、あなたは車椅子。その先は寝たきり。」
20歳の頃、進行性の難病 肢体型筋ジストロフィーと宣告された小澤綾子さん。
元気でいられる時間が限られているなら今を全力で楽しもうと決め、歌と講演の活動をしながら外資系のIT企業で働く彼女は今、車椅子で生活しながら赤ちゃんを妊娠中です。(インタビュー当時)。

子どもを育てることに対して不安はなかった?

育児に対する不安はありました。
だから、

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【インタビュー】色んなことを天秤にかけたら、精子凍結しないなんてリスクしかないって思った~頸髄損傷・さわたけさんの精子凍結のはなし~

【インタビュー】色んなことを天秤にかけたら、精子凍結しないなんてリスクしかないって思った~頸髄損傷・さわたけさんの精子凍結のはなし~

大学生の頃にスポーツ事故で頚髄を損傷。四肢麻痺の障害を負い
車椅子で生活するさわたけさん。

いつか子どもを持つ選択肢を諦めないため、4年前にTESE(精巣内精子回収術)精子凍結をしました。

脊髄損傷の生殖という現実

 不思議なことに、障害を持つ前に障害のある人を見たことがなかったんですよ。見たことないはずがないのに、僕は不思議と見たことがなかった。人って、本当に見たいものしか見ないんだなっ

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平凡だった私の幸せが音を立てて崩れていく気がした、、、先が見えなくて

平凡だった私の幸せが音を立てて崩れていく気がした、、、先が見えなくて

頚椎損傷のご主人と2人のお子さん(長男4歳、次男1歳)と暮らす、みきたろうさん(31)

ご主人は1年の入院を経て、在宅生活に。現在は障害者雇用で仕事を始め、みきたろうさんもパートで働き始めました。再び家族で暮らし始めて1年が経った今、当時を振り返ります。

事故当時のことーーー事故当時のことをお伺いしてもいいですか?

私たちは2015年に結婚し、長男が生まれました。夫は仕事を独立したばかりで、

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抱っこもできずに泣いた日々、だけど私は妻でママ!

抱っこもできずに泣いた日々、だけど私は妻でママ!

私は3歳の娘を持つ34歳の杖ユーザーのママです。超未熟児で仮死状態で生まれ、両親は医者に「この子は全盲になるでしょう。」と言われていました。(つぐつぐさん/主婦)

これが私成長につれ笑ったり目で物を追うようになり両親が「この子、目が見えてるよ!!」と喜んだのも束の間、2歳になっても全く歩こうとせず。不安になって病院に連れて行き、脳性麻痺と告げられたそうです。

現在は未熟児網膜症からくる弱視と痙

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【インタビュー】独身ケイソンボーイに聞く、恋愛結婚のハードル

【インタビュー】独身ケイソンボーイに聞く、恋愛結婚のハードル

プールでの飛び込み事故により頚髄を損傷(C5)。胸から下が麻痺、上肢にも障害が残り現在車椅子生活を送る真一さん(31)。中途障害を抱える真一さんが恋愛や結婚についての自身の葛藤を語る。

恋愛に消極的になった受傷後ーーー受傷前後での恋愛に対する変化は?

真一さん:受傷当時に交際している人はいませんでしたが恋愛には積極的な方で、それなりに出会いも豊富だったと思います。受傷当時はもう彼女ができるとか

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【インタビュー】ある日突然、車椅子ユーザーの妻に。私を支えてくれる人は誰?

【インタビュー】ある日突然、車椅子ユーザーの妻に。私を支えてくれる人は誰?

家族で幸せに暮らしていたある日、夫が突然事故で脊髄損傷の車椅子生活を余儀なくされることになった主婦、ナツさん(30代)現在育児をしながら介助生活を送る彼女に心の内を聞いてみました。

ある日突然、車椅子ユーザーの妻にーーーご主人がある日突然事故に遭われて、まず不安だったことは?

ナツさん:「この人は何言ってるんだろ……。」そう思いながら、夫の状況を説明する先生の白衣のボタンをぼんやり見つめていま

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【インタビュー】自分で選んだ道だけど、、、車椅子ユーザーの妻に夫との育児について聞いてみた

【インタビュー】自分で選んだ道だけど、、、車椅子ユーザーの妻に夫との育児について聞いてみた

車椅子ユーザーの夫と赤ちゃんを育てるのは大変だった。そう語るのは脊髄損傷で車椅子ユーザーの夫と共に5歳になるお子さんを育てる主婦・こぶたさん(36)。核家族で頼る手のほとんどない中である日突然、難病を発症。そんな車椅子ユーザー・核家族家庭の乳幼児期育児を振り返る。

夫の障害:脊髄損傷Th12 下肢全廃で常時車椅子使用 自宅内では日常生活動作は自立 緊急時などは介助を要する ヘルパー等利用なし

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