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綿生さんちの素朴な毎日/亥の子餅と、虎屋の和菓子の話🐗
今日のお菓子は亥の子餅(いのこ餅)。いのししの子どもみたいに見えるから亥の子餅。毎年この時期になると町に現れる伝統ある和菓子だ。
季節のお菓子にもいろいろあるけど、亥の子餅の凄いところは味が美味しいところである。見た目がかわいいだけじゃない。かわいさと美味しさが合理的に交わっている。
今日食べたものだと、焦げ茶の求肥はいのししの毛色を表現しているわけだが、これがニッキ(シナモン)の香りがしてと
5月3日(日)好きなお寿司の食べ方
好きなものの話をすると健康に良いとの研究結果が出ているので(当人比)好きなお寿司の食べ方の話をします。
前々から薄々勘付いていた事実がある。それはお寿司を食べると寒いということだ。
あれは数年前の冬の日のことだった。私と友人は寿司を食べるためだけに街合わせ、駅前の回転寿司屋に入った。カウンター席だけの、入口からの風がびゅうと吹き込んでくるような、小さな店であった。
私と友人は流れてくる寿司を
4月17日(金)主よ、食べられるものが増えることの喜びよ 〜十ヶ月ぶりのバタートースト編〜
人間という生き物は成人を迎えると出来ないことが増えていく一方である。
大人になり仕事や家政を始めると新たな知識や技能を習得する……という意味では確かに成人後にも出来ることが増えているような印象を受けるのだが、私がここで言いたいのはもっと生き物として根本的なこと、つまりは赤ちゃんが立ち上がれるようになるとか、喋れるようになるとか、離乳食が食べれるようになるとか、お箸を使えるようになるとか、そういう
綿生さんちの素朴な毎日/たまごのふしぎ
お昼ご飯はいつもその日の気分によって目玉焼きなりオムレツなり、卵を使った出来立てのお料理を作ってもらっている。こういう調理法はあつあつが美味しい。だけどいつも出来立てを作ってもらうのは難しいわけで。
今日は家族が忙しいので、用事の前に卵焼きを作っておいてもらった。黄色く綺麗なふんわりと丸まった玉子。佇まいからなんて可愛いんだろうか。
コウケンテツさんいわく、毎日同じものを食べていると味が洗練さ
綿生さんちの素朴な毎日/紅葉色のきんとん
今日のおやつは虎屋のきんとん。銘は『紅葉重ね』といって、そぼろ状の二色の練り切りの中には粒の白餡が入っている。ピンクとイエロー、二色の対比が美しくて、暫しのあいだ眺めてうっとり。
いつもはプラスチックのケースからそのままいただくのだけど、せっかく写真を撮るので手近なところにあったお皿に置いてみた。特別なお皿ではなくて、『ひのきのぷら』という、ひのきを練り込んだ樹脂のプレート。手が不自由なので、軽
綿生さんちの素朴な毎日/カレーの王子さま
今日のお昼はカレーの王子さま。まさかこの年になってカレーの王子さまを再び口にすることになるとは。人生って不思議なものですね(美空ひばり)。カレーの王子殿…!?
胃腸が不調で(ラップ)ずっと刺激物を避けてきたけど、近頃回復傾向にあるので昨晩は久しぶりのカレーライスだった。バーモントカレーですらスパイスに不安があるので、1歳のお子様からでも食べられるカレーの王子様を作ってもらった。
日々の生活が赤
小芋の揚げたん【#夜更けのおつまみ】
関西の料理は名前が可愛い。なんでも最後に「たん」が付いて、語感が良いしゆるキャラっぽい。焼いたん、炊いたん、和えたん、揚げたん。調理方がそのまま名前に活かされるので、素材そのまんまの料理も立派な一品としてメニューに載る。
とりわけ私の心を掴んで離さないのは「小芋の揚げたん」。と言ってももう何年も食べていない。最後に食べたのは中学生の頃だっただろうか?
子どもの頃はよく外食に連れて行ってもらった