見出し画像

経理財務のベンチャー転職に強い資格7選!

【SYNCAオープン!】

経営管理部門・バックオフィス特化型の転職サイト「SYNCA」(シンカ)がオープンしました😁
皆様是非ご活用ください!


はじめに

今日は経理・財務及び経営企画、CFOという会計専門職に着目した記事を書きたいと思います。

ここ数年ほどの強い傾向だと思いますが、経理・財務などの会計専門職人材が不足していて、需要と供給のバランスが大きく崩れています。
その結果、ハイクラス層及びミドル層の所得が上昇傾向にありまして、主にスタートアップ・ベンチャー界隈で、企業側からとても人気がある職種です。

ベンチャー企業の経営管理部門に特化した転職サイトであるSYNCAでもその傾向が顕著で、スキルがあることがプロフィールから明らかな人材については、スカウトがたくさん来ています。

経理財務人材は、今こそ絶好の転職チャンスだと思うので、ぜひSYNCAに登録して、求人を閲覧してみてください!


さて、経理財務等の会計専門職は、基本的には資格と経歴で自分のスキルを証明する必要があります。
経歴に関しては運要素も大きいので何とも言えないところがありますが、資格については努力で獲得できる部分が大きいです。

そこで今回は、経理財務等の転職において、企業側から評価されやすい資格をご紹介していきたいと思います!



1.公認会計士・税理士

経理財務、経営企画、CFOなどのどの職種に置いても、この2つの国家資格はダントツで強いです。
どちらかを持っていれば、ほぼ間違いなくスカウトが量産されますし、いくらでも働き口があります。

そもそも、この2つのいずれかまたは両方(公認会計士の場合は税理士にもなれる)を持っている人は、企業内で働く必要すらないのです。
独立開業しても十分に稼げます。

それに、わざわざベンチャーに来なくても、大手企業でいくらでも職があるはずです。

それでも尚、最近はベンチャーやスタートアップに興味を持ってくださっている方が増えているのでとても嬉しいです😁
経理部長、財務部長(CFO)、管理部長等様々な職種で引く手数多なので、ぜひともSYNCAに登録していただきたいです!

主に会計専門職(会計士・税理士・経理財務経験者など)を対象としたベンチャーの副業案件マッチングプラットフォームであるWARCMOREもオススメです!
ベンチャーにいきなり転職するのはちょっと…という方は、ぜひ副業から関わってみてください!




2.日商簿記・全経簿記

続いて、日商簿記全経簿記が挙げられます。

この資格もとても有名なので解説は不要だと思います。
ただし、日商と全経では、同じ級でもレベルが違うので、そこだけは注意が必要です。

日商簿記は、3級・2級・1級の3種類で、最上級が1級となっております。
一方で全経簿記は、3級・2級・1級・上級で、最上級が上級です。

つまり、経理財務として最低限の資格といわれている日商簿記の2級は、全経簿記でいう1級と同等です。

できれば両方取得しておく方が良いと思います。

なお、日商簿記2級または全経簿記1級の取得者は、経理財務人材の中には山ほどいまして、差別化は図れません。
最低限の資格というイメージなので、それを持っていることが当然というレベルです。

差別化が図れるのは、日商簿記1級全経簿記上級です。

すべての統計を取っているわけではないので、正確な数値はありませんが、日頃見ている感じだと、経理財務人材が10人ほどいたとして、日商簿記1級または全経簿記上級を持っている人は、1割程度(その多くが公認会計士または税理士の科目合格者等)という感じです。

日商簿記1級または全経上級を持っていれば、経理または財務職としてスカウトが全く来ないということはほぼ無いと思います。
かなり貴重な人材なので、公認会計士ほどではないにしろ、引く手数多であることに変わりはないです。

なお、日商簿記1級や全経上級を取る人というのは、それがゴールの人はほとんどいません。
大抵はその先にある税理士または公認会計士試験を目指していた人たちです。

そのため、大半の人は、税理士の科目合格または公認会計士の短答式合格をしていて、それによってさらに転職市場での評価はさらに高くなります😁
日商簿記1級または全経上級を持っていれば、税理士試験の簿記論と財務諸表論には高い確率で合格すると思うので、その2科目を取っておくことを強くオススメいたします。
SYNCAなどの転職サイトのプロフィールや履歴書にも書きましょう!
なお、WARCMOREでも簿記を持っている経理・財務経験者の皆さんの登録を受け付けております!

簿記1級の人の電卓さばきは神っている



3.ビジネス会計検定

経理財務等の職種における最強資格は、上記のとおり公認会計士・税理士で、次に日商簿記・全経簿記です。
これらの資格でほぼほぼ勝てるのですが、ついでに暇なら取っておいた方がいい資格(転職に強いかといわれるとそうでもないけど、持っていると間違いなくプラス評価は得られる資格)もご紹介していこうと思います!

ビジネス会計検定は、簿記は持っているけど、1級や上級を取れるほどの実力はまだない。
でも、何とか他の人と差別化を図りたい。

そんなときに受けてみると良いかもしれない資格です。
この資格は、大阪商工会議所が主催していて、3級から1級までございます。

履歴書に書くのは2級からで良いかなと思います。
1級はよほど暇なら取ってもいいかもしれませんが、ビジネス会計検定の1級を目指すくらいなら、もう少し頑張って日商簿記1級を取った方が市場価値は高くなりそうです。
日商簿記とビジネス会計検定では、認知度が全然違いますので。

なお、ビジネス会計検定2級の出題範囲は、以下の通りです。

(1)財務諸表の構造や読み方、財務諸表を取り巻く諸法令に関する知識

  • 会計の意義と制度

  • 連結財務諸表の構造と読み方

(2)財務諸表の応用的な分析

  • 基本分析

  • 安全性の分析

  • 収益性の分析

  • キャッシュ・フローの分析

  • セグメント情報の分析

  • 連単倍率と規模倍率

  • 損益分岐点分析

  • 1株当たり分析

  • 1人当たり分析


上記のとおり、日商簿記が記帳技術を問う試験である一方で、ビジネス会計検定は、財務諸表を読み解く能力や分析能力を問う試験です。
そのため、どちらかというと財務・経営企画職などで使える知識が身につくと思われます。
また、簿記の知識と合わせることで、更に深く会計がわかるようになると思うので、理解の深化のためにも有益だと思います。

ただし、知名度が低い資格なので、転職にとても強いかといわれると、そうでもないです。
経理財務の専門家の皆さんなら知っている人も多いと思うので、評価してもらえると思います。

詳しくは、公式ホームページを御覧ください。



4.証券アナリスト

続いて、専門分野が少し違いますが、証券アナリストという資格も有益だと考えています。
この資格は、主に株式等の証券分析を行うプロフェッショナルの資格ですが、勉強の分野に企業価値評価なども含まれているので、財務や経営企画としての専門スキルと被っています。

数学を多用する資格なので、文系には若干キツいところがありますが、高校の数学Ⅲくらいまでをちゃんとやっていれば十分に合格可能性のある資格です。

財務や経営企画、M&A担当役員等には、証券アナリストの資格難易度の高さや試験内容を知っている人も多いと思うので、持っていれば評価が高くなると思われます。
少なくとも低くなることはありませんし、証券会社出身のCFO等などであれば高く評価してもらえると思います。

取得するのに比較的お金と時間がかかる資格ですが、数学が好きな人は持っておいて損はないと思われます。

数学LOVEな人向け



5.IPO実務検定(上級)

これもまだ知名度が高くない資格ですが、未上場ベンチャーの経理マネージャー・財務マネージャー・CFO等を目指すなら持っておきたい資格です。
標準レベルと上級レベルがありますが、できれば上級を取得しておくべきです。

この資格は、上場準備の実務を遂行するにあたって必要となる知識を総合的に学べる資格で、上級まで取得しておけば、上場準備実務を分析・体系化して学べる内容になっています。
監査法人や証券会社のIPO実務担当者くらいしか受けない資格だと思いますが、だからこそ専門性が高く、未上場ベンチャーがこれからIPOを目指す際に必須の知識が詰まっています。

IPOの実務経験がほしいと思っている経理・財務の方は多いと思いますが、その際に知識があることの証明として取っておいて損はないと思います。
ただし、知名度が低い資格であるため、この資格の価値がわかる経営者・人事が少ないというデメリットはあります。

IPOの鐘を鳴らすのが夢



6.中小企業診断士

この資格はかなり有名なので、解説は不要かもしれませんが、簡単にご説明させていただきます。
中小企業診断士というのは、経営コンサルタントのための国家資格です。

主な試験科目は、「経済学・経済政策」「財務・会計」「企業経営理論」「運営管理」「経営法務」「経営情報システム」「中小企業経営・政策」となっていて、経営に必要な総合的な知識を修得できます。
試験はマークシート→筆記→口述と3段階ありまして、難易度がかなり高い資格です。

真面目に勉強して、働きながら1~3年かけて取得する試験なので、生半可な覚悟で受けに行くと玉砕する国家資格です。

ただ、その知名度の高さと難易度とは裏腹に、この国家資格には独占業務がありません
そのため、別に無くてもできてしまう業務のために取得する資格という位置づけなので、そこまで実用性が高い資格かと言われると怪しいところがあります。

また、転職時に高評価を受けるかというと、大手企業の面接では有効かもしれませんが、少なくともベンチャーの転職では、あまり重要視はされない印象があります
あって損はないですし、知識的には間違いなく有益なのですが、得られる評価リターンが、試験を突破するのにかかる労力には見合ってない感じがあります。

なお、試験内容としてはMBAと大きく被っているので、MBAを取得した後、さらに国家資格で補強したい人や、海外MBAに行く前にMBAの全体知識を修得しておきたい人には良い資格だと思います。

ただ皮肉なことに、転職市場では、中小企業診断士の資格より、一橋や早稲田、慶應等のMBAの方が評価が高かったりします。
中小企業診断士を取得する方が何倍も難しいのですが。

凄い資格なんですよ!


7.財務報告実務検定

最後に、経理財務と関連して、IR分野の知識が得られる資格もご紹介しておきます。
IPOを目指すベンチャー企業の場合、N-1くらいまでくると、ディスクロージャー(開示)の整備が進んできます。

しかし、IR担当者を専任で雇うのはまだまだ先のお話で、通常は経理または財務のメンバーが兼任する形になると思います。

ただ、経理・財務の専門職といえど、IRはわからないというケースが非常に多いはずです。
関連はするけど別の専門分野という感じなので、致し方ないことです。

でも、ベンチャーでは関係なくそういうタスクが振ってきます🤣

そこで、自己防衛のためにも、IRの基礎的な知識は持っておきたいところです。
そして、その知識を証明できる資格もほしいですよね。
そんなときに使えるのが財務報告実務検定です。

この資格は若干わかりにくい仕組みですが、開示様式理解編と連結実務演習編という2つの試験があります。


まず、開示様式理解編には、獲得した点数に応じて、
Basic(ディスクロージャー・アドミニストレーター)
→Standard(ディスクロージャー・プロフェッショナル)
→Advanced(上級ディスクロージャー・プロフェッショナル)
の3段階評価がなされます。

Advancedのレベルは、8割以上の得点率なので、相当なレベルです。
スキルレベルとしては、金融商品取引法・会社法・適時開示にまたがる各財務報告書類間の整合性や決算・財務報告プロセスの全体像を把握し、連結グループ各社、社内各部門及び監査法人・印刷会社・株主名簿管理人等の意見を調整しながら、財務報告書類の作成・開示をディレクションすることができるレベルとなっています。


次に、連結実務演習編は、開示様式理解編よりも広範囲の知識が必要で、試験範囲も大きく拡張されます。
そして、試験の種類は、標準レベルの試験と上級レベルの試験が実施されていて、それぞれ別の試験なので、受けたい方を受けるという形式です。

この資格を知っているのはIRの経験者やCFO経験者くらいだと思うので、転職で有利なのかと言われると効果は限定的だと思いますが、あって損はない資格だろうと思います。



おわりに

ということで今日は、経理財務、経営企画、CFO等の会計専門職の方向けに、ベンチャー転職で強い資格をピックアップしてご紹介させていただきました!

皆様の今後のキャリア設計の参考になれば幸いです。

そして、ベンチャーへの転職を検討している方がもしいれば、ぜひベンチャー企業の経営管理部門に特化した転職サイトであるSYNCAを活用ください😁
きっとお役に立てると思います。


では、また次回!



【お問い合わせ】

この記事は、株式会社WARCの瀧田が担当させていただいております。
読者の皆様の中で、WARCで働きたい!WARCで転職支援してほしい!という方がいらっしゃったら、以下のメールアドレスにメールを送ってください😁
内容に応じて担当者がお返事させていただきます♫
この記事に対する感想等もぜひぜひ😍

recruit@warc.jp


【WARCで募集中の求人一覧】


【次の記事】


【著者情報】

著者:瀧田 桜司(たきた はるかず)
役職:株式会社WARC 法務兼メディア編集長
専門:法学、経営学、心理学
いつでも気軽に友達申請送ってください😍

Facebook:https://www.facebook.com/harukazutakita
LinkedIn:https://www.linkedin.com/in/harukazutakita/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?