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Vennie World

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唯ならぬ世界観の表現
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黙って遠くへ往こう

黙って遠くへ往こう

余計な言葉は口にせず
淡々と目の前のことを
熟している人への憧れ

生み出すものこそ全て
無駄口やお喋りは程々
作品がその人を代弁し
作品がその人を形作る
だから口数に頼らない

そういう人になりたい
そういう人でありたい

誰をも崇拝せず媚びず
涙を売らず情を貰わず
ただ孤高の存在であれ

其の孤独があるが故に
自由を弁えられるのだ
此処に対する粋を知り
其の美を解せる人間が
ほんの少しいればい

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あなたの世界が好きです

あなたの世界が好きです

ふと気づいた。そう言えば最近、褒めてもらえたことが幾度となくあったなと。

キレイだとか美しいとか、そう言った類の褒め言葉はもちろん、全ての女性にとっての美容液である。わたしだってそりゃ、言われたら小躍りするくらいには嬉しい。だけどわたしがこのところ周囲に褒めてもらえたことは、そういった見た目どうこうの話ではなかった。

「紅さんの世界が好きだわ」
「紅ワールドいいね!」
「感性が好きです」
「あ

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わたしがしないと決めていること

わたしがしないと決めていること

1.お酒に体調を崩させること

お酒は愉しむもの、笑うためのもの、距離を縮めるためのもの

2.したいお洒落を年齢や世間体で諦めること

「もう何歳だから」なんてどうでもいい、自分が身につけるものは自分で決める

3.変化のないもの、見通しのつく何かに身を委ねること

この世に変化しないものなどあり得ないのだが、あえて

その逆に、大事にしてることはこの3つ。

わたしが大事にしてること

わたしが大事にしてること

1. 世界が沈んだら、赤を身につける
雨の日や曇った気分にこそ、赤を差し込むこと

2. 些細なディテールに気づくことここにしかない、細やかなものをいつも探してる

3.こどもとのおやつじかん

この子の好みを誰よりも熟知してるのは、このわたしなの

此の花

此の花

この花に棘があるのは
弱い自分を守るため
気安く触ろうとする人を遠ざけるため

この花が空を見上げて咲いているのは
大丈夫だと自分に言い聞かせているため
そのように見せていたいため

この花の葉っぱがぴんとしてるのは
柔い自分を隠すため
脆さから目を逸らさせるため

簡単に近寄ってこないで
遠くから眺めていればいいじゃない

甘い夢の在り処

甘い夢の在り処

ずっと思っていた
この宇宙からこの大海原から
君はいつわたしを見つけてくれるのだろうかと
あの日小さな煌きを発見した
彼のエクスプローラーのように

鏡と剣と盾
同じく三つの宝物を持つ
だけどぜんぜん違うひと
違うのに似てて似てるのに違う
わかっているのに疑ってしまう

立っていた足元は砂だったと気付き
住んでいたのは岩の上ではなく
期間限定の砂上の楼閣だったと知ったあの時の
あの瞬間が今もわたし

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屹立礼賛

屹立礼賛

君を勃たせる琴を探せ
その線を成す物を弄れ
自分を勃たせた世界で
身を震わせ血を巡らせ
快感に溺れて痙攣せよ
自分に萎えている内は
世界も小さく萎んだ侭

わたしには出来ませぬ
わたしには解りませぬ
なんて恥ずべきこと哉
其は奥ゆかしきご尤も
是ぞ清楚で可憐な乙女
君の美しき衣よ侭あれ
その下の柔肌に幸あれ

リコリタ

リコリタ

世の為に献げる血も涙もありゃしません
他が為に此の命を献上するなど罰当たり
人の役に立ちたいなど微塵も思いません
他人を幸せにしたいなどお為倒しも上等
他が為より我が為に生きる此の人生です
其の様にして世間が幸福を得る結果顛末
其れを信じられぬのなら其の道を不乱に
我が身を削り歯を擦り美麗な骨粉を墓に

プロパガンダの饗宴

プロパガンダの饗宴

さあプロパガンダの盃は如何
宴に花を添えるは皆の衆
ああ其処のあなた
隣席を拐かすのも程程に

さてご出席の皆さま
宴も酣ですが
そろそろ今宵も御開きに

待ってください
此の宴のご主人
今日もお見えにならなかったのよ
どうしていつもお越しくださらないのかしら
わたし一度も拝見したことがないのよ

まあいいでしょう
また明晩必ずや此処に参りますわ

わたしを虜にした一献は
此処でしか味わえません

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文章に快楽を乗せ  昇天する感覚で世界に放て

文章に快楽を乗せ  昇天する感覚で世界に放て

文章に快楽を乗せ
気持ちよく世界に放て
この快感を肉体に叩き込め

言葉に本音を乗せて世界に放った時
肉体は快感に包まれる
わたしはこの快感の中で言葉を操りたい
そしてこの快感に溺れたいんだ

丸の内イリュージョン

丸の内イリュージョン

まるでジオラマのようなこの街だ

ここに何食わぬ顔でいるわたしを
一年前の脳は想像すら出来なかった

だけどわたしがいる時の丸の内は
いつだって快晴なんだ

東京が交差するここに来ると
まるで異次元に迷い込んだかのような
そんな気分になる時がある

地面がぐにゃりと歪んで宙に浮くような感覚
ここは何処なんだろうという錯覚
なぜわたしは此処にいるのだろうという戸惑い

そうだわたしはどうして

この

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