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#仕事

お金があることの「真の豊かさ」とは「諦めなくてもいい選択肢が増えること」である

お金があることの「真の豊かさ」とは「諦めなくてもいい選択肢が増えること」である

多くの人が、もっとたくさんのお金がほしいと思っている。

「いま一番ほしいものはなんですか?」について調査をすると、過去も現在も不動の一位は「お金・経済力」。

お金は手段だから、1億円の札束を持っていること自体に意味はない。そのお金を使って何を買いたいのか(何を手に入れたいのか)が大切なはずなのに、多くの人は「お金が欲しい」と答える。

お金さえあれば、裕福な暮らしができる――。

そう考える人

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1009 事業家としての基礎教養科目

1009 事業家としての基礎教養科目

先日、某偉大なBtoB企業の代表と打ち合わせをする機会があった。

その方と話していて驚いたのは、現場から離れていてもおかしくない会社規模なのに、営業・マーケティング活動に関するパイプラインの一通りの数字は頭に入っているし、顧客への解像度も高く、戦略・計画も当然のように明確だったこと。

また、別の日に、別の某偉大なBtoB企業の役員と打ち合わせした際も、全く同じだった。数字が一通り空(そら)で言

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1104 BtoB企業のマーケターにオススメのメディア3選

1104 BtoB企業のマーケターにオススメのメディア3選

最近、立て続けにオススメの書籍やサイトを聞かれたので、noteでも回答させていただきます!

①Stockclip
様々な企業の決算情報や著名経営者やサービスを取り上げたストーリー記事などがアップされているサービスです。

各企業の戦略について触れられていることも多く、いまどのようなビジネスが伸びているのか、どの領域がどれぐらいの規模のビジネスになっているのかなどを把握できます。

『センスは知識

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1111 鋭く刺さるユーザー層からエントリーし、橋頭堡を築く

1111 鋭く刺さるユーザー層からエントリーし、橋頭堡を築く

今日、ブルーライトカットで話題になった「JINS PC」のマーケティング戦略を聞いて、まずはブルーライトによる目の疲れへの関心が高いであろう層(エンジニアや情報感度の高いITユーザー)に絞ってマーケティング活動を行い、そこから段階的にターゲット層を拡げていった話を聞きました。

発売から約半年間はあえてマスプロモーションを展開せず、徹底的にウェブでのプロモーションに注力。エンジニアや情報感度の高い

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1105 『リードの質』という危険な言葉

たまにマーケティング部門の方から『営業からリードの質が低い、と言われている』と相談をもらうことがある。

ぐぬぬ、改善せねば!という感じであるが、これをそのまま受け取ってしまうのは危なくて、

・ターゲット外のリードが多いのか
・見込み度の低いリードが多いのか
・製品/サービスは検討してるけど、コンペになっていて営業コストがかかるリードが多いのか
・すべてのリードの質が悪いのか、展示会などの特定チ

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1013 継続 is Kingだった話

1013 継続 is Kingだった話

私の出身の中高は、茨城では1番か2番の進学校でした。東大合格者も毎年10名強はいる中高一貫校です。

私の代も東大に10名強合格したのですが、私の代で一番頭が良かったのが田中くん(仮称)でした。全国模試の数学で1位を取っていたり、結構ダントツで頭が良かった記憶があります。当然のように東大の理一に現役合格していました。

私から見ると、田中くんの学力は雲の上の存在というか、どうしたらあんな点数が取れ

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1014 プレゼンが面白くなる、たった一つのコツ

1014 プレゼンが面白くなる、たった一つのコツ

経営者やコンサルタントという職業柄、プレゼンをしたり、聞いたりすることが多い。特にここ数ヶ月は、プレゼン、セミナー、研修などについて集中的に考える中で、面白いプレゼン(=役に立つのは前提で、聞いていて面白い/惹きつけられる)をするメソッドを考えていた。

その中で、見えてきたのが、結論、面白い話しかしなければ良いのでは、ということ。どういうことか解説しよう。

アメリカの某著名コメディアンの話

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1118 構造的チャーンレート

1118 構造的チャーンレート

最近、何名かの経営者・事業責任者と「解約されやすい領域と、されにくい領域がありますよね」という話になりました。

提供サービスの価値の大きさ、顧客満足度、カスタマーサクセス具合が解約率(チャーンレート)を左右するのはもちろんですが、それとは別の文脈で、解約が発生するケースがあります。

①SMBか中堅・大手企業という構造米国のベンチャーキャピタリストTomasz Tunguz氏によると、SMBの月

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1110 ウェブマーケの効く、効かない

1110 ウェブマーケの効く、効かない

当たり前の話ですが、このデジタル全盛時代においても、ウェブマーケが有効な業界、有効でない業界、SEOが有効な商材、有効でない商材があります。

例えば、過去に調査したことがある領域だと、病院・クリニック向けのマーケはWebよりも、FAXとか学会とか、クローズドな勉強会にいかにネットワークを作れるかなどが重要でした。

もしくは当社でも提供している研修領域だと、大手企業向けに研修サービスを売ろうとし

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施策のアップサイド 1123

施策のアップサイド 1123

BtoBマーケティングの各施策(展示会出展、セミナー、Webサイト、コンテンツマーケなど)には得られる成果のアップサイドがある。

例えば、WebサイトやLPのCV率を改善し続けるのは多くの企業にとって、あまりアップサイドがない。

現状、2%のCV率が2.5%になることはあっても、4%や8%になることはない。サイトへの訪問数が5,000程度のBtoB企業であれば、2%が2.5%になっても、月のC

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デフォルトで簡単な仕事、デフォルトで難しい仕事 1121

デフォルトで簡単な仕事、デフォルトで難しい仕事 1121

過去10年以上、仕事をしてきて思うのは、そもそも簡単な仕事と、そもそも難しい仕事があるな、ということ。

ポール・グレアムの『デフォルトで生きているのか、死んでいるのか?』的に言えば、デフォルトで簡単な仕事と、デフォルトで難しい仕事がある。

「デフォルトで簡単な仕事」は、多くの人がそこまで大きくない労力で成果を出すことができ、受益者の満足度も高い仕事。

「デフォルトで難しい仕事」は、多くの人が

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先人の知恵を学び、車輪を再発明しない 1122

採用をがんばっていくにあたり、最近『人材開発研究大全』を読んでいます。

800ページ以上ある分厚い本なのですが、採用・育成・研修・OJTなどの組織開発にまつわる研究論文がまとめられた論文集です。

これを読むと、採用面接でよく使われる手法(対面面接、Web面接、適性検査、ワークサンプルテストなど)のうち、入社後のパフォーマンスを予測しやすいものはどれなのか?等の先行研究が紹介されています。

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1115 業界や領域によって、取引期間の長さは変わる

1115 業界や領域によって、取引期間の長さは変わる

帝国データバンクが出しているこんな調査を見ました。

引用:http://www.tdb.co.jp/trivia/index.html

要は業界によって、企業間取引の平均継続期間が全然違う、というデータで、例えば、

・電気・ガス・水道・熱供給業…頻繁に契約先の変更を検討しづらいため、取引期間が長くなる傾向
・官公庁…都度の入札で決めるため公務は取引期間が短くなる傾向

があるようです。

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1116 わかりやすいネーミングの効用

1116 わかりやすいネーミングの効用

新規事業のマーケティング支援の相談をいただく際に、サービスのネーミングの話になることがある。

その時に当社では、小林製薬的なネーミングがおすすめです、とお伝えしている。

具体的には、「のどぬ~るスプレー」や「ナイシトール」のような、製品名を聞いた時にどんな提供価値を有する製品なのかが伝わるものが望ましい。

なぜかというと、「SXS-Studio」「OPNE DAMP」みたいなサービス名だと、

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