1009 事業家としての基礎教養科目
先日、某偉大なBtoB企業の代表と打ち合わせをする機会があった。
その方と話していて驚いたのは、現場から離れていてもおかしくない会社規模なのに、営業・マーケティング活動に関するパイプラインの一通りの数字は頭に入っているし、顧客への解像度も高く、戦略・計画も当然のように明確だったこと。
また、別の日に、別の某偉大なBtoB企業の役員と打ち合わせした際も、全く同じだった。数字が一通り空(そら)で言える状態になっており、顧客やパートナー含め、それぞれのステークホルダーに関する解像度が高く、戦略と計画が明確に描かれている。
当たり前といえば、当たり前なのかもしれないが、自分はまだまだ自社の経営に関して、あそこまで明確にいろいろな物事を見通せていない。この辺りを当たり前のようにクリアにしておくのが、事業家としての基礎教養なのかもしれない。
以前、『テニスがうまい人は球出しが早い話』で書いた通り、かれこれ20年近く続けているテニスでもインカレプレーヤー以上からアドバイスをもらうと、アドバイスの内容は良い意味で似通ってくる。凡事徹底だし、基礎が大事だし、基礎の反復こそ上達の近道だ、と彼らは語る。
テニスよりは複雑性が高いように感じる経営や事業だけど、
・事業上の数字を常に頭に入れる
・顧客をはじめ、ステークホルダーに関する解像度を高める
・当たるにせよ、当たらないにせよ、明確な戦略と計画を持つ
あたりをどれぐらいちゃんとできるかが、結局、経営や事業のパフォーマンスを規定するのかもしれない。
第16代ローマ皇帝のマルクス・アウレリウスはかつて
見なさい、充実した意義深い生涯を送るためになすべきことがいかに少ないか
と語った。
自社の経営や日々の生活が複雑性を増しているな、、いろいろなことを考えて、いろいろなことをやらなきゃな、、と感じているのであれば、結構いらないことをやっている可能性があって、ゴールから遠ざかっているかもしれない。
そんな時は思い切って、基本的なことの繰り返しに立ち返るのも選択肢の一つになるだろう。
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