デフォルトで簡単な仕事、デフォルトで難しい仕事 1121
過去10年以上、仕事をしてきて思うのは、そもそも簡単な仕事と、そもそも難しい仕事があるな、ということ。
ポール・グレアムの『デフォルトで生きているのか、死んでいるのか?』的に言えば、デフォルトで簡単な仕事と、デフォルトで難しい仕事がある。
「デフォルトで簡単な仕事」は、多くの人がそこまで大きくない労力で成果を出すことができ、受益者の満足度も高い仕事。
「デフォルトで難しい仕事」は、多くの人が大きな労力を注ぐけど、成果を出せる人はごく一部で、受益者の満足度も低い仕事。
例えば、「デフォルトで簡単な仕事」の代表例は、
・少人数の勉強会
・インサイドセールスとフィールドセールスの分業
・オンライン商談(による生産性の向上)
・少人数の会議のファシリテーション
・即レスや締切を守ることで信頼を得る
・掃除や挨拶をちゃんとやる
などで、やっている側の労力の割に、得られる成果が大きい。10人やったら8人ぐらいは受益者の満足度が高い仕事ができそうな領域。
逆に、「デフォルトで難しい仕事」の代表例は、
・セミナーでの1時間のプレゼン
・フィールドセールス
・6人以上が参加する会議のファシリテーション
・現場から会社を変えようとする
・素晴らしいアイデアや戦略を提案することで信頼を得る
・ミッション、ビジョン、バリューの浸透
などで、やっている側の労力の割に、得られる成果が小さい。10人やったら8人ぐらいは受益者の満足度が低い仕事になってしまいそうな領域。
やはり、スケーラビリティのあるビジネスをするためにも、日々、満足度高く働くためにも、「デフォルトで簡単な仕事」の割合を増やし、「デフォルトで難しい仕事」を減らす努力が必要だろう。
例えば、いま通っているABCクッキングスタジオは、私から見ると完全に「デフォルトで簡単な仕事」でビジネスが回っている。5人ぐらいで集まって料理するとか、楽しくないわけがない! 通っていて最高に楽しい。関わる人が高確率で幸せになれる素晴らしい仕組みだ。
逆に、「デフォルトで難しい仕事」を上手にこなし、競争優位を得る道もあるけど、会社として、『「デフォルトで難しい仕事」をこなす集団を作る!』という強いコミットメントが必要になるだろう。(※マッキンゼーや浜松ホトニクス、ファナックとかはこのタイプな印象)
中途半端に「デフォルトで難しい仕事」でビジネスを組んでしまうと、社内のカリスマに頼ることになるため、拡大再生産ができなくなる。やはり、人間、難しい問題は解けないので、「デフォルトで簡単な仕事」を研ぎ澄ませにいくのが最大多数の最大幸福の近道なのかもしれない。
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