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1110 ウェブマーケの効く、効かない

当たり前の話ですが、このデジタル全盛時代においても、ウェブマーケが有効な業界、有効でない業界、SEOが有効な商材、有効でない商材があります。

例えば、過去に調査したことがある領域だと、病院・クリニック向けのマーケはWebよりも、FAXとか学会とか、クローズドな勉強会にいかにネットワークを作れるかなどが重要でした。

もしくは当社でも提供している研修領域だと、大手企業向けに研修サービスを売ろうとした場合、大手企業の研修担当者にはすでに懇意の業者がいるので、あまり積極的に情報収集をしていない傾向があります(=検索していないし、研修会社がやるセミナーに参加するケースも少ない)。

しかしながら、今日、相談をもらった会社さんが、

ウェブマーケ系の会社から提案をもらうが、どの会社もSEOやリスティング→ LP制作・LPOをしましょう、という話ばかりで当社の商材特性とマッチしない

という話をしていました。

「ちゃんと顧客の購買特性を考えましょう」と言ってしまえば、それまでですが、ウェブマーケが効くか、効かないか、SEOやリスティングが効くか、効かないか、はシンプルに

・顧客の視点に立った時に、ウェブで業務上の情報収集をしているか
・顧客の視点に立った時に、検索して情報収集をするか
・するとしたら、それはどんなキーワードか
・その検索キーワードは検索数がどれぐらいか

などを考えれば、一定の精度で判断ができます。

もしくは、普段の情報行動・購買行動を、直接見込み顧客や既存顧客に聞いてしまうのが良いと思います。

これらをせずに、デジタル全盛時代だから、他の会社がウェブに取り組んでいるから、という理由だけで、デジタルマーケ、ウェブマーケに手を出すのは危険です。

泥臭く、アナログな、営業ドリブンな打ち手を重ねることが重要な業界もまだまだ多くあります。

もちろん、顧客の情報行動・購買行動はどんどんデジタルシフトしているし、高額な商材もネットで買う人は増えているのは事実です。この流れは止まらず、BtoBであろうともWeb経由の問い合わせや売上は増える一方だと思いますが、すべての業界のすべての顧客が一斉にデジタルにシフトするわけではありません。

・ウェブマーケ
・SEO、リスティング
・コンテンツマーケ
・MA
・ABM
・The Model

などなど、やはり自社のビジネスごとに合う・合わないをしっかり検討する必要があるよね、という話でした。

手法やツールにとらわれず、BtoBマーケ戦略・施策の設計・提案ができる才流では、コンサルタントを募集中です。興味のある方はぜひぜひご応募ください。


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