【たまに映画】表面的言葉と内面的物語。『ベイビー・ブローカー』当事者と観客との視点差。
お盆休みに突入しました。
お仕事ひと休みして、家族でゆっくり過ごしたり、やりたかったことをやったり。ひとりでで観たかった映画を観るのもいいですね。
いま、AmazonPrimeビデオで観れるおすすめ映画をご紹介します。
■『ベイビー・ブローカー』作品情報&予告
解説
■言葉のイメージとブローカーらしからぬ人たち
『ベイビー・ブローカー』というタイトルを観る限り、赤ちゃんの人身売買をする闇組織の悪い奴のイメージ。事実、やろうとしていることはその通りである。裏売買で赤ちゃんを売る。決して許されることではない。
しかし、そこに行きついた人にも物語がある。肯定することではないが、「タイトル」と「登場人物の当事者たちの人間模様」のギャップが大きく、題材を考えさせられ、セリフが胸に響いた。
「釜山の売春婦が男性を殺して逃亡中邪魔になった赤ちゃんをベイビーボックスに捨てた」端的に物語はこのセリフ。その中でひとりの赤ちゃんを中心に、不思議な家族のようなつながりが生まれてくる。家族がいない孤独な人たちが集まったとき、形が違う家族にもなれる。
今回は映画を観ながらセリフがとても印象的で考えさせられることが多かった。なので、そのセリフを紹介したいと思う。
「産んで捨てるより、産む前に殺す方が罪は軽いの?」
赤ちゃんを捨てた母親のセリフ。
「僕を捨てなくちゃいけない理由があった」
母親に捨てられて孤児院で育った男のセリフ。
「生まれてくれてありがとう」
孤独な人たちにとって自分の存在意義がわからない時に言われたら。
「あなたは子どもを捨てたんじゃない。守ったんです。」
育てることができない親がベイビーボックスに入れることを、違う視点から切り取ったセリフ。
色々と今まで考えたことない題材で、頭の中も感情もぐるんぐるんいろいろなことを考えていた。想像していたものとは違う観賞後感で、すぐにnoteに書こうと思って書いてます。
【たまに映画】#30DaysFilmChallenge まとめ
是枝監督の作品は好きでほとんど見ているのですが、今回の作品に出ているキャストの作品も好きなものが多かった。以前やった #30DaysFilmChallenge に3作品もありました。映画を見たいなと思った時の参考までに!
是枝監督『海よりもまだ深く』
ペドゥナ『リンダリンダリンダ』
ソン・ガンホ『殺人の追憶』
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