Ugui Hideki

教育・医療に関わる領域の教材作成・発信を主目的としています(その他の記事もあります)。…

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教育・医療に関わる領域の教材作成・発信を主目的としています(その他の記事もあります)。 教育学部卒(心理学専攻&教員免許持ち)の駆け出し医師の提供でお送りします。

マガジン

  • 医師を目指す児童・生徒に贈る、〇〇科を学ぶ理由

    将来の職業として医師を考えている中学生~高校生を対象に、学校で学ぶいろいろな科目が、将来医師として働くにあたってどのように活きるのかをお伝えしたくてNoteを綴りました。少しでも、日々の勉強のやる気の種になったらうれしいです。

  • Module.2 Major Emergency

    救急外来で働き始める研修医を想定した学習資料です。

  • Module.1 救急外来のFirst Aids

    救急外来で働き始める研修医を想定した学習資料です。

  • 論文を読んでみよう!

    ・・・・・・と思って読んだ論文を簡単にまとめてみました。

  • エッセイ

    特段の統一的なテーマもなく、思ったことを。

記事一覧

医師を目指す児童・生徒に贈る、"理科"を学ぶ理由

はじめに医師は、将来なりたい職業として、人気のものの1つだと思います。ただ、実際になるのはそんなに簡単ではなくて、まずは受験勉強という形で、たくさん努力しないと…

Ugui Hideki
2年前
2

医師を目指す児童・生徒に贈る、"英語"を学ぶ理由

はじめに医師は、将来なりたい職業として、人気のものの1つだと思います。ただ、実際になるのはそんなに簡単ではなくて、まずは受験勉強という形で、たくさん努力しないと…

Ugui Hideki
2年前
1

医師を目指す児童・生徒に贈る、”家庭科”を学ぶ理由

はじめに医師は、将来なりたい職業として、人気のものの1つだと思います。ただ、実際になるのはそんなに簡単ではなくて、まずは受験勉強という形で、たくさん努力しないと…

Ugui Hideki
2年前
2

生活のピースを組みなおせ!~医療職を志す学生への職業紹介:作業療法士編~

はじめに将来、医療系の仕事に就きたいと思っている人は少なくないでしょう。そんな中高生のために、こんな面白い職業があるぞ!ろいうご紹介記事をNoteに準備しました。私…

Ugui Hideki
2年前
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医師を目指す児童・生徒に贈る、"社会科"を学ぶ理由

はじめに医師は、将来なりたい職業として、人気のものの1つだと思います。ただ、実際になるのはそんなに簡単ではなくて、まずは受験勉強という形で、たくさん努力しないと…

Ugui Hideki
2年前

医師を目指す児童・生徒に贈る、”国語”を学ぶ理由

はじめに医師は、将来なりたい職業として、人気のものの1つだと思います。ただ、実際になるのはそんなに簡単ではなくて、まずは受験勉強という形で、たくさん努力しないと…

Ugui Hideki
2年前
3

[教材]医療系学生のための教育学講座

医学領域における教育学の教材です。学習にご自由にご利用ください。 特に現在設置が進められている、学生参画型カリキュラム委員会に参加する医療系学生、関わりのある教…

Ugui Hideki
2年前

[教材]A4×2でざっくり学ぶ心不全

心不全についての学習教材です。学習や指導にご自由ご利用ください。 以下教材はA4×2で心不全のコア部分を掴めるように作成しました。 内容に関しては、分かりやすさを重…

Ugui Hideki
2年前

現場の医療の覚エ書1-せん妄と不眠症-

1.せん妄と不眠症の関係せん妄とは、突然に生じてしばらく継続する「意識の障害」である。具体的には、注意力・集中力が低下して、見当識が失われる。 せん妄は、「高齢・…

Ugui Hideki
2年前
1

講義と映画 *授業料の話です*

〇大学と映画館の共通点〇突然のテーマですが…… 大学と映画館には共通点があります。 FD界隈では有名な話ですけどね。 それは、時間とお金です。 「何を言っているん…

Ugui Hideki
3年前
1

心理学的に”よい”記憶の方法

〇ここでお話すること〇大学生になって特定の学部に入ると、物事を大量に暗記する必要に迫られることは少なくないでしょう。それこそ「どうせぇっちゅうねん」というくらい…

Ugui Hideki
3年前
1

授業評価アンケートを機能させるには

〇授業評価アンケートとは〇おそらく、学生であれ教員であれ職員であれ、「授業評価アンケート」と聞くと、「めんどくさいなぁ」という思いとともに「ああ、あれね」と思う…

Ugui Hideki
3年前

プレゼンの聞き手には、スライドを読ませてはいけない!!(プレゼンテーション講座Ⅶ[特別講座:情報処理心理学②])

〇前回の続きです〇大変恐縮なのですが、前回の続きです。 いきなり小人(認知資源)とか言い出しますのでここから読み始めても、頭にいっぱい?を浮かべるだけだと思いま…

Ugui Hideki
3年前

プレゼンの聞き手には、考えさせてはいけない!!(プレゼンテーション講座Ⅵ[特別講座:情報処理心理学①])

〇心理学者としてのスキル〇さて、ここからはプレゼンテーションを行うにあたって+αにあたる、少し学問的な内容のご紹介です。 ベースとなる学問は、情報処理心理学(人…

Ugui Hideki
3年前

プレゼンテーション講座Ⅴ[トーク編]

〇芸者・話者としてのスキル〇講座Ⅳまでで、プレゼンテーションの下準備はほぼ完了です。 最後に求められるのは、芸者・話者としてのスキルです。 実際にオーディエンス…

Ugui Hideki
3年前

プレゼンテーション講座Ⅳ[デザイン編]

〇デザイナーとしてのスキル〇 発明家、小説家ときて、次に求められるのは芸術家としてのスキルになります。 ちょっと長くなりますが、そのスキルの中身を詳しく見ていき…

Ugui Hideki
3年前
医師を目指す児童・生徒に贈る、"理科"を学ぶ理由

医師を目指す児童・生徒に贈る、"理科"を学ぶ理由

はじめに医師は、将来なりたい職業として、人気のものの1つだと思います。ただ、実際になるのはそんなに簡単ではなくて、まずは受験勉強という形で、たくさん努力しないといけない職業だと思います。その中で、「これ、医者になったときに役に立つの?」と迷いながら学習することも多いでしょう。このNoteでは、そんなお悩みを医師の立場から考えてみたいと思います。

本日の要点1)医学の基礎としての理科

2)研究の

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医師を目指す児童・生徒に贈る、"英語"を学ぶ理由

医師を目指す児童・生徒に贈る、"英語"を学ぶ理由

はじめに医師は、将来なりたい職業として、人気のものの1つだと思います。ただ、実際になるのはそんなに簡単ではなくて、まずは受験勉強という形で、たくさん努力しないといけない職業だと思います。その中で、「これ、医者になったときに役に立つの?」と迷いながら学習することも多いでしょう。このNoteでは、そんなお悩みを医師の立場から考えてみたいと思います。

本日の要点1)最新の情報を自分の診療に活かすための

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医師を目指す児童・生徒に贈る、”家庭科”を学ぶ理由

医師を目指す児童・生徒に贈る、”家庭科”を学ぶ理由

はじめに医師は、将来なりたい職業として、人気のものの1つだと思います。ただ、実際になるのはそんなに簡単ではなくて、まずは受験勉強という形で、たくさん努力しないといけない職業だと思います。その中で、「これ、医者になったときに役に立つの?」と迷いながら学習することも多いでしょう。このNoteでは、そんなお悩みを医師の立場から考えてみたいと思います。

本日の要点

1)栄養管理を行う基礎としての家庭科

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生活のピースを組みなおせ!~医療職を志す学生への職業紹介:作業療法士編~

生活のピースを組みなおせ!~医療職を志す学生への職業紹介:作業療法士編~

はじめに将来、医療系の仕事に就きたいと思っている人は少なくないでしょう。そんな中高生のために、こんな面白い職業があるぞ!ろいうご紹介記事をNoteに準備しました。私の職種は医師なので、どうしても「医者から見て」という記事になってしまい、本職からするとそれは違う!という部分も含むかもしれませんが、それでもよければ是非どうぞ!

1)作業療法士の魅力医師として修業中の私ですが、実のところ医師よりもこっ

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医師を目指す児童・生徒に贈る、"社会科"を学ぶ理由

医師を目指す児童・生徒に贈る、"社会科"を学ぶ理由

はじめに医師は、将来なりたい職業として、人気のものの1つだと思います。ただ、実際になるのはそんなに簡単ではなくて、まずは受験勉強という形で、たくさん努力しないといけない職業だと思います。その中で、「これ、医者になったときに役に立つの?」と迷いながら学習することも多いでしょう。このNoteでは、そんなお悩みを医師の立場から考えてみたいと思います。

本日の要点1)社会科の視点1:水から考える私たちの

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医師を目指す児童・生徒に贈る、”国語”を学ぶ理由

医師を目指す児童・生徒に贈る、”国語”を学ぶ理由

はじめに医師は、将来なりたい職業として、人気のものの1つだと思います。ただ、実際になるのはそんなに簡単ではなくて、まずは受験勉強という形で、たくさん努力しないといけない職業だと思います。その中で、「これ、医者になったときに役に立つの?」と迷いながら学習することも多いでしょう。このNoteでは、そんなお悩みを医師の立場から考えてみたいと思います。

今日の要点1)患者さんの言動を理解するために、国語

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[教材]医療系学生のための教育学講座

[教材]医療系学生のための教育学講座

医学領域における教育学の教材です。学習にご自由にご利用ください。
特に現在設置が進められている、学生参画型カリキュラム委員会に参加する医療系学生、関わりのある教員のNeedsを念頭において作成しました。

[教材]A4×2でざっくり学ぶ心不全

[教材]A4×2でざっくり学ぶ心不全

心不全についての学習教材です。学習や指導にご自由ご利用ください。
以下教材はA4×2で心不全のコア部分を掴めるように作成しました。

内容に関しては、分かりやすさを重視しております。内容の正しさについても注意を払っておりますが、使用時はご自身の責任でお願いいたします。

現場の医療の覚エ書1-せん妄と不眠症-

現場の医療の覚エ書1-せん妄と不眠症-

1.せん妄と不眠症の関係せん妄とは、突然に生じてしばらく継続する「意識の障害」である。具体的には、注意力・集中力が低下して、見当識が失われる。

せん妄は、「高齢・認知症」といった素因を持つ人に「身体疾患、薬剤、手術」などが引き金を引くことで引き起こされ、「環境の変化や不眠」などによって悪化が後押しされる。

ここに、せん妄と不眠症を合わせて考える意味がある。せん妄が発生したときに、「高齢・認知症

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講義と映画 *授業料の話です*

講義と映画 *授業料の話です*

〇大学と映画館の共通点〇突然のテーマですが……

大学と映画館には共通点があります。

FD界隈では有名な話ですけどね。

それは、時間とお金です。

「何を言っているんだ?」とお叱りを受けそうなテーマですが……

〇大学の学費を計算する〇大学の年間の学費は国公立大学を基準によると、50万円を上回る程度です。

ですので、4年生大学の場合は

50万円×4年間=200万円/4年間

と、4年間で2

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心理学的に”よい”記憶の方法

心理学的に”よい”記憶の方法

〇ここでお話すること〇大学生になって特定の学部に入ると、物事を大量に暗記する必要に迫られることは少なくないでしょう。それこそ「どうせぇっちゅうねん」というくらいの量を。

ここでは、心理学的に考えて”よい”と思われる記憶の方法について、考えをお伝えさせて頂きたいと思います。

〇大半は、覚えられないのではなく思い出せない〇

記憶に関する嘆きは多くの場合、「覚えれん……」という表現をとります。

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授業評価アンケートを機能させるには

授業評価アンケートを機能させるには

〇授業評価アンケートとは〇おそらく、学生であれ教員であれ職員であれ、「授業評価アンケート」と聞くと、「めんどくさいなぁ」という思いとともに「ああ、あれね」と思うのではないでしょうか。

そう、多くは講義終了時点にとられる、”講義改善のため”のアンケートですね。

ただきっと、多くの大学では、「授業評価アンケートって意味なくね?」と思っている人が多いのではないでしょうか?それは、学生も教員も職員も。

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プレゼンの聞き手には、スライドを読ませてはいけない!!(プレゼンテーション講座Ⅶ[特別講座:情報処理心理学②])

プレゼンの聞き手には、スライドを読ませてはいけない!!(プレゼンテーション講座Ⅶ[特別講座:情報処理心理学②])

〇前回の続きです〇大変恐縮なのですが、前回の続きです。

いきなり小人(認知資源)とか言い出しますのでここから読み始めても、頭にいっぱい?を浮かべるだけだと思います。

ですので恐縮ですが、前回の記事をご確認頂いて、小人がなんたるかだけでいいので、把握してきて頂けませんでしょうか?

前回から引き続きの方は、ようこそ!

〇小人が仕事をする作業室がある〇さて、前回は小人の人数に注目して、小人が作業

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プレゼンの聞き手には、考えさせてはいけない!!(プレゼンテーション講座Ⅵ[特別講座:情報処理心理学①])

プレゼンの聞き手には、考えさせてはいけない!!(プレゼンテーション講座Ⅵ[特別講座:情報処理心理学①])

〇心理学者としてのスキル〇さて、ここからはプレゼンテーションを行うにあたって+αにあたる、少し学問的な内容のご紹介です。

ベースとなる学問は、情報処理心理学(人が脳でどのように情報処理を行うかを扱う学問)なので、心理学者としてのスキルと書かせて頂きました。

例によって、わかりやすさを重視するため、学問的な厳密性にそこまで注意を払わないことをご了解頂けたら幸いです。

〇人間の脳では小人が働いて

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プレゼンテーション講座Ⅴ[トーク編]

プレゼンテーション講座Ⅴ[トーク編]

〇芸者・話者としてのスキル〇講座Ⅳまでで、プレゼンテーションの下準備はほぼ完了です。

最後に求められるのは、芸者・話者としてのスキルです。

実際にオーディエンスの前に出て話すというそれ自体にスキルが必要になります。

〇プレゼンテーションは、話者が10割〇ここまでしっかりとスライドづくりに勤しんできて頂いたのにこのようなことを申し上げるのは恐縮ですが、しかしはっきりいって、PowerPoint

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プレゼンテーション講座Ⅳ[デザイン編]

プレゼンテーション講座Ⅳ[デザイン編]

〇デザイナーとしてのスキル〇
発明家、小説家ときて、次に求められるのは芸術家としてのスキルになります。

ちょっと長くなりますが、そのスキルの中身を詳しく見ていきましょう。


〇まず考えるのは、PowerPointでいいのかどうか〇
当然のことですが、ストーリーが出来上がったら、次は見やすく美しい視覚資料を作るプロセスになります。

ただし、最初(というかその前)に考えてもらいたいことがあり

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