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【SLAM DUNK GI】82話「それぞれの抱擁」


ピー! ピー!」
「整列! 挨拶しっかりして下さい。」審判

「バスケフェスティバル「デサフィアンテ」ノブナガフレンズVSシルバフレンズと題しまして行われましたルース・オエステVSボアノイチは、
86-85、ルース・オエステが勝利をおさめました。
両チームに盛大な拍手が送られています。
ノブナガとシルバが抱擁します。」

これがサムライ魂ってやつか?」シルバ

「かっかっ(笑) まぁな 日本も捨てたもんじゃないだろ?」清田

「ああ 借りができてしまったぜ。」シルバ

「俺達でフリースタイルバスケも盛り上げていこう! またやろう!」清田

オブリガード。」シルバ

プロ入りを目指すべく万を持して試合にのぞんだ桜木花道、


NBAシャーロット・ホーネッツ所属流川楓はなぜ日本に帰国していたのか?

圧倒的なパワーとフックショートを放つ等、柔の面を見せたファント・ガルサ、

序盤はチームの潤滑油となる役割を果たしながらシューターの一面や快速を見せたセバス・ベノンが並ぶ。

「カエデ・ルカワ、ハナミチ・サクラギ オツカレサマ。」ガルサ

「日本語??」桜木

「カエデ・ルカワ、ハナミチ・サクラギ オリンピックデマスカ?」べノン

「たりーめだぜ!」桜木
「いや、こいつはでない。」流川

「あー 何だと! ルカワ! てめー! やんのか!?」桜木
「どあほう。」ルカワ

「リベンジスルネ。」ガルサ

「かかってこい!」桜木


安西光義の命日に勝利を届ける為、赤木剛憲、三井寿はコートに戻った。

ストリートバスケでトップを目指す藤真健司。
試合全体で見れば確かな実力を示し、シュートも高確率の成功率を誇った。

ラストトシーンを除いては。


「最後、さわってたのか?」藤真
爪だけな。」赤木

まさか 流川まで来るとはな。でも俺はインターハイでは数10分しか出なかったからな。」藤真

「こっちもびっくりだ! 藤真、お前とフルに戦うことになったこともな。」赤木

・・まったく おまえら 揃うと ホントに厄介だな!」藤真

「いや、ホントやられそうだったぜ。」三井

楽しかったよ。三井、肩を貸すぜ。」藤真

「サンキュー。」三井

藤真が三井に肩を貸し引き上げる。この光景に会場から暖かい拍手が贈られた。

ウインターカップ決勝リーグ陵南戦敗退以降、燃え尽き症候群に陥った宮城リョータがバスケを取り戻すきっかけとなったのは、ハングリー精神を閉ざさなかった福田吉兆との再会だった。


頑張れと言われ続け、様々なプレッシャーに押しつぶされた男と褒めてほしかった男、
対照的となった男たちの抱擁。

おい。頑張れよ。」宮城

「・・おめーに負けたわけじゃねーからな。」福田

ああ わかってるよ。そんな甘くねーよな。バスケはさ。」宮城

「たりーめだ。」福田

「でもよ、、、。やっぱり バスケ 楽しいな!」宮城


会場の彩子もこの様子を見ていた。


「やっちゃん、リョータいい顔してるね!」彩子


「うん!そうだね。」安田


「ありがとよ! 今度は負けねーぞ。」宮城
「フン! 勝つのは俺だ!」福田


宮城が放った頑張れの言葉は、自身が言われ続けた言葉とは違った。一見皮肉めいた言い回しだったが福田へのリスペクトが込められていた。

そして

陵南高校の先輩である魚住純が声をかけた。

「おい! 福田! 素晴らしいプレーだったぞ!」魚住

「魚住さん!?(気付いていたけど だいたいなんで向こうのベンチに、、、、。)」福田

「魚住さん、、、、いかめし たべそこねました、、、。」福田

「わっはーは(笑) そうか! じゃお前も祝勝会にこい! たらふくご馳走してやる!」魚住

「えっ!? なんでこいつらと!」福田

細かいことは気にするな。おーい藤真! お前も来るだろ? 花形もくるぞ。」魚住

「おう! 腹減ったぞ!」藤真

俺はどちらの味方でも敵でもないからな。」花形

会場はプレーヤーから運営スタッフに惜しみない拍手が贈られている。


「よーし!! 祝勝会だ! お前ら 行くぞ!」桜木

ゴン!」赤木


いてーな! ゴリ!」桜木


「その前に安西先生の墓参りだ!」赤木



かつての仲間とそのライバル達が作り出し、熱い試合を繰り広げたバスケフェスティバル「デサフィアンテ」は大成功に終わった。

しかしこの戦いが終わりではない。

これからも繰り広げられる熱き戦いの序章に過ぎない。


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