年金1級からの社会復帰⑫失敗を重ねた己の執念
前章の続きです。
重金属デトックスするしかない
(※本章の時系列は、小売店倉庫・情報システム担当時代~現在のITソリューション企業での勤務開始後にまたがっています。)
社会復帰の過程で僕が潰した根本原因は、リーキーガット症候群とトラウマでした。
特にうつ状態の治療は、腸壁の修復から有害物質の脳への侵入を食い止めたことですが、残る問題からは目を背けていました。
それは、
「すでに侵入したモノはちゃんと排出できているか?」
ということです。
つまり、異物の排出能力は回復しているか?ということです。
体内(血管・細胞中)に侵入した物質そのものが酵素を阻害し、排出そのものがしにくくなる。
それが発達障害/精神疾患の治りづらい理由の一つです。
僕はまず統合医療(オーソモレキュラー)の「オリゴスキャン検査」を受けに行き、末端細胞における有害金属の蓄積を確認しました。
結果は、そこそこの残存あり。
「生活に支障はないが、よくいるパッとしない人」という自分の現状をリアルに反映したような数字でした。
僕はそのままそのクリニックで治療を開始しました。
デトックス開始には、腸内環境の再検査が必要です。
カンジダ菌というカビの一種が繁殖していると、炎症が発生し、デトックスに必要な物質(いわゆる抗酸化物質)が炎症の抑制で手いっぱいになってしまうからです。
ですが、僕はそこでまた致命的なミスをしてしまったのです。
検査のためのお金をケチりました。
また、医師の選択を完全に間違えました。
「話ぶりからその人の自信のほどを察するのが得意」と豪語しておきながら、対面で話すとき相手に意識を向けようとしませんでした。
他と比べ格安だったので、他も当たってみるという選択肢がなかったからです。
およそ4か月、その医師の指導に従ってサプリメントと内服薬を服用をしていましたが、体調の改善は見られませんでした。
その後にオリゴスキャンを再度行ったのですが、数値の上でもほぼ変化はありませんでした。
悩んだ末、オリゴスキャンを国内に普及させた医師を聞き出し、直に相談に行きました。
かなり焦っていた僕が、知識を総動員してデトックス状況に関する質問をぶつけたので、「うわっ、めんどい患者来た」と思われたのでしょう。
医師の回答は、
「このぐらいの人はよくいるし、さほど健康に支障がないわけだから気にするとかえってよくないですよ」
でした。
そのとき僕は、その言葉に妙に納得してしまいました。
「もし過去へ戻れたら、責めて叱りつけたいのはいつの自分か?」
という問いはよく聞きますが、僕にとってはその瞬間の自分です。
また、人はどうしても周囲の環境に左右されます。
僕には十年来の友人がいますが、彼は健常者の中でもきわめて能力が高い人間です。
正論しか言わないけど、正論しか実行しないタイプです。
とても口が悪く、言いたいことを一切はばからず、しかも真面目で友達思いな男です。
付き合っていくのは壮絶なストレスなのですが、僕がここまで自分の問題を解決できたのは、そいつに見下げられたくない思いがあったからで、複雑な気持ちはあるものの感謝しています。
その時はたまたま彼と連絡をとる頻度が減っていて、現状維持でいいのかも、という思いが首をもたげていたのでした。
恥ずかしい限りです。
何があっても完遂するしかない
結果、20万近くをドブに捨てて終わりましたが、わけあって今年(2023/02)から再開することにしました。
要は、その友人との関係がまた密になり、プレッシャーがかかってきた、という単純な理由です。
ですが、厳しめの環境に自分を置くということは、多少なりとも脳機能を回復させてきた自分にとって、一番大事なことに思われました。
今お世話になっている関西の先生は、真面目で研究熱心な人で、自分の見解をはっきり喋ります。
処方する薬品やサプリメントにも強いこだわりがあり、重金属デトックスなら4か月で終わりますよ、などという甘いことは言いません。
年齢を考えると最低一年は見ておいてください、という事でした。
失敗した方の医師と比較すると、毎月飛んでいくお金ははるかに高額です。
が、幸いにも僕は独身子どもなしなので、月の手取りのほとんどを治療につぎ込み、最適化・最速化させています。
それでも飽き足らず、自宅から往復8時間かかるバイオレゾナンスの医院にも月一で通っています。
オリゴスキャンの検査項目にない有害物質(パラジウム合金や微生物等)も当然存在するので、必要なことです。
また、必要に応じて田崎先生の心理療法も受けにいっています。
2023/10現在、そのような治療を開始して8か月ですが、ずいぶんと身体の調子がよくなり、頭の回転も加速してきました。
精神的な落ち着きが増してきたことも、例の友人との関わりで実感しています。
最短で2024年の年明けにはデトックスがひと段落つくといいな、と思っています。
話はまだ続きます。
最後の章では今後の展望についてお話しします。
以上です。
頂いたお金は新しい治療法の実験費用として記事で還元させていただいております。 昔の自分のようにお金がない人が多いと思いますので、無理はしなくて結構です。