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発達障害のお子さんを持つ方へ



X(Twitter) のフォロワーさんに自閉症を含む発達障害のお子さんをお持ちの人が多いので、その方々に向けて書きます。

「治療」という考えが抜け落ちた日本

発達障害のお子さんをお持ちの方に、福祉制度・療育・特別支援学級、あるいは自助グループを探し、悩み検討している方は非常に多いと思います。

僕は子どもを持ったことはありませんが、日々の大変な心労をお察しします。

また、そのようなご両親をもつお子さんはとても愛情深い大人になるだろうと思っています。

ですが、現在の日本では、上記の「支援」ばかりが強調され、根本治療の情報がほぼ共有されていない現実があります。

実際、「発達障害」「自閉症」などのワードでググっても、公的制度や支援や「周囲の理解」の話ばかり出てきます。

これは日本特有の現象です。

僕がお世話になってきた医療機関は、保険適用が少ないにもかかわらず、初診予約が1~2か月待ちだったり、田舎の小さな医院に全国から患者が集まったりすることが多いです。

つまり「発達障害は一生付き合っていく」という認識を持つ人と、既成概念を疑って自身や家族のために様々に手を尽くす人では、情報格差がひどいです。

対して、アメリカや韓国は脳神経治療の先進国で、精神科の薬でない治療・症状改善の医療の認知度は高く、気軽に相談できる場所が多いようです。

そういったケーススタディをもとに研究会を作り、精神科医が匙を投げた根本治療に挑んで実績を上げている臨床医は、日本にもいるんです。

実際の治療症例もこのマガジンにどんどん追加していきます。

これは7歳のお子さんの例です。

また、 の記事には発達障害のお子さんのためにニューロフィードバック療法を試そうとして相談されてきた方の事例も書きました。

このマガジンの目的

僕の社会復帰のストーリーは大人の発達障害の例ですが、子どもの場合も考え方は変わらないので、少し自分の病歴について書きます。

に書いたように、僕は十代半ばから原因不明のうつ状態が忍び寄ってきました。

「発達障害あるある」に載るような「症状」も山ほど抱えており、大手企業に就職した後は休職・復職をくりかえし、ついに退職してしまいました。

その後は就労不能となり、超貧乏・超無気力状態で布団に寝そべり続け、両親との関係も断っていたので、誰も助けてくれる人はいませんでした。

ですが30代半にばに、ふとしたきっかけから精神科がさじを投げたこの状態を治す方法は本当にないのか?と考え始めました。

それから約一年半の試行錯誤を経、今(2023/10)の状態にもちこみました。

僕は今クローズド就労でITソリューション企業の正社員です。

年収500ちょいなので、このご時世、健常者の年相応かもしれません。

うつ状態や浪費癖はなくなり、日常生活の困りごとも少なくなりました。

そのノウハウを、多くの人に当てはまるよう解説するのがこのマガジンの主旨です。

発達障害/精神疾患にいたるさまざまな根本原因と、その特定法・治療法、また治療にたずさわる医療のジャンル・クリニックの紹介がメインです。

これらはほぼ実体験をもとに書いておりますが、上記の主旨のため追加で調査し脳神経医学・心理学系の研究者に裏を取りに行った情報も含まれます。

必要な情報を集約し選択肢を増やすことが、「多くの人に当てはまる」ために必要だからです。

そしてまた、根本治療に一番大事なことは自ら試行錯誤することです。

僕はそのお手伝いをできればと思っている次第です。

親御さんに一番伝えたいこと

僕は無収入かつ就労不能のうつ状態から抜け出したわけですが、その過程は99%が情報戦でした。

疾患を引き起こした原因を推測し、仮説を立て、頼れる医療従事者を見極め、どうにかして資金調達をする。

うつで無気力の状態からです。

そのことは、多くの人が根本治療を考えもしない原因になっています。

ですが、孤立無縁だった僕とは違い、心配してくれている両親がいるというのは巨大なアドバンテージです。

収入は人それぞれですが、障害年金に頼っていた僕よりずっと多く使える人がほとんどかと思います。

しかも、一般的に子どもの発達障害は大人より治療が早いです。

なぜなら、根本原因の多くは時間の経過とともに厄介さを増していくからです。

筆頭は精神的なトラウマです。

いじめや虐待のようなひどい経験をしなくても、障害や疾患を持っている人は、対人コミュニケーションなどで日常的に傷つき体験を重ねます。

それは時とともに積み重なり、心理学でいう「認知のゆがみ」を悪化させます。

(余談:僕の育った環境は に詳しく書いてあります。ご参考までに)

また、脳内に侵入した有害物質や微生物のたぐいも厄介です。

健常者なら少しずつ排出されますが、何らかの要因でその機能が止まると、時間とともに蓄積量が増えていき、デトックス治療をするにも時間がかかります。

なので、大人の発達障害の治療は子どもに比べてハードルが高いのです。

僕も現在、生活に支障はありませんが、依然として困りごとはあり、完治まではまだ少し時間がかかりそうです。

「どこまで治療するか」は人により様々ですが、もし療育や自助会等と並行してお子さんの脳機能の改善をしていきたい方がいましたら、このマガジンに目を通して知識を集め、試行錯誤していただければ幸いです。

子どもはいつか大人になる

ここまでお読みいただきありがとうございます。

以下は僕が経験から学んだことにすぎず、さまざまな意見があるとは思いますが、書いておきます。

家庭で愛情を受けて育つことは、幸福な人生を送るためにとても重要なことです。

しかし大人として幸福を築く土台は、心身の健康自分で稼げることではないでしょうか。

心の余裕を失えば、幸せな家庭環境もただの思い出となり、誰かとそれを分かち合うことはできません。

百人いれば百通りの幸福がありますが、健康とお金はすべての土台だと思います。

また、障害を個性として捉え、子どもの自己肯定感を不要に傷つけないことは、非常に大事なこととは思います。

ですが、本人が個性的であることと、幸福であることは全く別問題です。

生活の不具合は千差万別ですが、脳機能の改善を試みない限り、周囲にどれほど愛が満ちていようと幸せになれない人はたくさんいます。

僕自身もそうでしたし、SNSでそのような人をたくさん見てきました。

僕自身、子どもを育てた経験はありませんが、子どもだった事はあるので、いま一人の大人としてそのように感じています。

依然として執筆途中ですが、お子さんの人生の全体のためにこのマガジンがお役に立てれば幸いです。

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頂いたお金は新しい治療法の実験費用として記事で還元させていただいております。 昔の自分のようにお金がない人が多いと思いますので、無理はしなくて結構です。