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「#買うときのこだわり」素敵な作品をピックアップ! vol.3「サステナビリティ」「本」「ファッション」

noteさんと一緒に開催したコンテスト「#買うときのこだわり」にご応募いただいた作品の中から、テーマ別に素敵な作品をご紹介する連載企画。最終回となるvol.3のテーマは「サステナビリティ」「本」「ファッション」です。

■ 他のテーマの作品紹介はこちらからご覧ください。
vol.1 :【御礼】「#買うときのこだわり」 素敵な作品をピックアップ!vol.1~6つのテーマに分けてご紹介します。
vol.2:「#買うときのこだわり」素敵な作品をピックアップ! vol.2「接客」「ファン心理」

「サステナビリティ」にまつわる#買うときのこだわり

昨今、環境やサステナビリティに配慮したブランドや商品が増えていますが、そのような変化は買う側の人たちにも生まれつつあるのかもしれません。実際、ご応募いただいた作品でも、環境負荷が少ないものを選ぶ、サステナビリティを意識して買うものを決める、といった“こだわり”を書いてくださった方がたくさんいました。その中でも印象に残った作品をいくつかピックアップしたいと思います。

飯田二歩さんはスーパーへ買い出しに行くときのルールとして、「必ず食べる食品→1週間以内で食べ切れる食品」という優先順位を決めているそうです。まとめ買いをすると食材が余ってしまうので、トクバイというチラシ掲載サイト・アプリから1週間で食べ切れる食品だけを選び、野菜は小分けされているものを買う、といった「無駄をなくすこと」を徹底した買い物に、確かなこだわりを感じさせられます。無駄な買い物をなくせば廃棄するものも減らせるのでサステナビリティにもつながりますよね。まとめ買いすることで1個あたりの金額がお買い得になる商品はたくさんありますが、目先の利益だけでなく、買い物をするときに「本当に使い切れるかどうか?」という視点を忘れないようにしようと思います。

デンマークで開発された食品ロス対策アプリ「too good to go」の体験談を紹介してくれた、ゴール花さん。「too good to go」はスーパーや飲食店で余った野菜やパンを消費者に安く売ってくれるアプリで、日ごろ愛用しているちょっとお高めのスーパーでも使えるということで利用してみたそうです。古いパンといってもまだまだ食べられるレベルですし、福袋のような楽しみを味わえるということもあって人気のようですが、何より物価が高騰しているドイツで通常よりお安く手に入るというのは嬉しいですよね。noteを通じて「too good to go」の情報を知り新たな体験につながる。こんな風に、あるnoteの情報が他のクリエイターの方たちのストーリーにつながっている。というのも素敵だなと感じました。

Maho🌾さんは以前、地球環境問題や社会課題のことを知れば知るほど、「この選択基準を守らなければならない」というプレッシャーが生まれ、「自分の選択に制限をかけるもの」に感じていたそうです。でも、その発想を変えて「自分で選べるという事は自由なんだ」「むしろ選択肢が増えたんだ!」と考えるようになると、幸せな感情を感じる買い物ができるようになったようです。確かに、サステナビリティに配慮し過ぎてモノを買うことが少し窮屈に感じている人もいるかもしれませんね。Maho🌾さんの発想の転換方法はとても参考になると思いました。他にも地球環境について「自分一人がどうにかしようとしたって、何もならないんじゃないか」と不安になる気持ちに対して、「隣に座った誰か1人に影響を与えられるだけでも、その可能性や価値は計り知れない」という発想の転換を促してくれるなど、前向きな気持ちになれる作品です。

韓国ではエコバッグの代わりに市指定のゴミ袋を持ち歩くケースがあるようです。レジ袋の代わりに2〜3度使い、その後ごみ袋として利用する。といった韓国の合理的すぎるエコバッグ事情を紹介してくれた、ichigo ichieさん。買い物時にもらったレジ袋にごみを入れて捨てた経験がある人も多いと思いますので、ごみ袋に書かれたデザインさえ気にしなければ、最初からエコバックとして使用してしまうという考えもありますよね。一方で、最近のエコバッグは可愛いものやお洒落なものがたくさんありますが、レジ袋有料化から2年経った今も至るところでエコバッグが売られており、「大量生産&大量廃棄」の域に達しているのではないか?というichigo ichieさんの指摘には考えさせられるものがありました。お気に入りのエコバッグを持つことも買い物の楽しみの一つかもしれませんが、本来の目的を忘れないことも大切ですね。

「本」にまつわる#買うときのこだわり

欲しい本はインターネットで検索し、簡単に購入できる時代だからこそ“本屋”というリアルな空間に特別な思いのある人も多いのではないでしょうか?
今回、そういったリアル店舗への想いを寄せる作品がいくつか寄せられていたことが印象的でした。
本や本屋とのエピソードには、買い物体験を考える上で大切なヒントが隠されているように感じましたので「本」にまつわる作品もいくつかピックアップしたいと思います。

旅先の商店街でたまたま出会った本屋さんに「いい意味で裏切られた」エピソードを紹介してくれた、せやま南天さん。そのお店は店主のこだわりがふんだんに詰め込まれていて、見たことのない本や昔からの定番本がセンス良く並べられており、店主の豊かな人生を感じる「唯一無二」の本屋だと感じたそうです。
せやま南天さんの知的好奇心を刺激し、ついには旅先にもかかわらず2冊の本を購入してしまう、そんなクリエイター心をくすぐってしまうような本屋自体がまさに魅力的なコンテンツだったのではないでしょうか?“場所を応援したい”という、本を購入するだけの場所を超えた空間であることが伝わってくる作品です。

本屋さんに陳列されている本の中からビビッと来るものをさがし、自分が読みたいと思ったタイミング(“旬”)にすぐ読む。そのためには「本だけは本屋で買う」という、だいきさん。その場、その瞬間の気持ちや感覚を大切にされている人にとっては、ずらりと陳列棚に並ぶ本に囲まれた空間で、歩き回って探すという行為、装丁の質感や肌触りなども含めて、買い物体験を構成する重要な要素の一つなのだと感じさせられました。

自らを「本の虫」ならぬ「本の変態」と形容するほど本が好きな、はむくらぶさん。10年前も、そして10年後の、電子書籍化が大いに進み、紙媒体の書籍もインターネット上で購入する人が増える時代でもなお、「絶対に書店で買うべき」と本屋で買うことにこだわりを持っているようです。本屋へ足を運び、本を選んで購入する。その一連の体験がはむくらぶさんにとって、「ささやかで慎ましい、小さな楽しみ」であり、ときめきを感じる体験であることが伝わってくる。そんな作品です。

インターネットショッピングはとても便利で効率的ですが、クリエイターの皆様が教えてくださった「思いがけず出会える体験」や、「ビビッとくる一冊に出会える体験」は、本屋というリアル店舗ならではの価値なのだと改めて感じることができました。こだわりの空間や時間というものは大切にしていきたいものですね。

「ファッション」にまつわる#買うときのこだわり

最後にご紹介するのは、「ファッション」にまつわる“#買うときのこだわり”。買い物の失敗体験やクローゼットの悩みといった「ファッション」に関するストーリーが寄せられました。同じ悩みがある方も多いと思いますので、参考になりそうな作品をいくつかご紹介させていただきます。

今年買ったけど着なかった洋服をリストアップし、なぜ失敗したのかを分析してくださった、みおり@賢くおしゃれを楽しむワーママスタイリストさん。購入に至った理由や着なかった理由を言語化することで、ご自身の買い物の傾向を丁寧に整理されています。「着なかった服」は自分の内側を知ることができる鏡。思考を整えて次の買い物に生かすことができれば、着なかった服も価値があるものに変わるのではないでしょうか?そんなことを教えていただいた作品です。

「試着」は面倒だと感じる人もいますが、こだわりが強い人にとっては欠かせない行為でもあるようです。国語の庭さんは、もともと“試着しない派”でしたが、失敗した経験から“必ず試着する派”に変わったと言います。さらに、“試着しない派”のお母さんすらも“試着する派”に変えてしまったようです。今では「試着」を親子のコミュニケーションとしても楽しんでいるという、国語の庭さん。試着がお店の人だけでなく、身近な人とのコミュニケーションにもつながるという、素敵なエピソードですね。

洋服の「迷子経歴」を教えてくださった、高塚アカネさん。完璧なクローゼットを目指すも、クローゼットがパンクして何が似合うのか分からないまま断捨離を繰り返した経験を経て、スタイリストが自分に似合うコーデをお届けし、気に入ったものだけを購入できる「DROBE(ドローブ)」というサービスにたどり着いたそうです。「試着」の大切さを実感しつつもリアル店舗での試着にハードルを感じる人にとって、こういったサービスを活用するのも一つの選択肢ですよね。同じような悩みを抱えている方にとっても参考になりそうな作品です。

続いてご紹介するこちらの作品も、クローゼットに服はたくさんあるのに着たい服がないという、「服迷子」を経験したエピソードです。沢山の選択肢の中から自分に似合う服を選ぶのは至難の業。洋服選びに苦戦するという経験は共感する方も多いのではないでしょうか?アトリエリモンチェッロさんは、『フランス人は10着しか持たない』という本に出会ってから、自分に似合う服や心地よく着られる服を考えるようになり、骨格診断やパーソナルカラーも勉強。その結果、自分に合ったブランドが分かり、今では多くても7着しかないのでコーディネートも絶対に迷わなくなったそうです。直感で洋服選びをすることに自信がない方や本当に似合う服を探したいと思っている方は一度試してみてもよいかもしれませんね。こちらも参考になるエピソードをありがとうございました。

最後に私たちの活動をご紹介させてください。東芝テックもデジタル上での試着を可能にする「バーチャル試着」ソリューションの開発をスタートアップ企業様と一緒に取り組んでいます。ご興味ある方はこちらもぜひチェックいただけると嬉しいです。

以上、3回にわたって「#買うときのこだわり」にまつわる素敵な作品をピックアップさせていただきました。
今回ご紹介できなかった作品からも、たくさんの共感や発見をいただき、個人としても東芝テックCVCとしても本当に多くの学びを得られました。

改めて、コンテストにご応募いただいた皆様、ありがとうございました。
今回のコンテストをきっかけに東芝テックCVCを知っていただけた方が多いと思いますが、引き続き“買い物”にまつわる記事も発信していきますので、応援していただけると嬉しいです。

noteでは買い物に関する国内外のトレンド情報や有識者のインタビューも掲載しています。よろしければこちらもご覧ください。


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