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服を買うときにこだわっていること

私のこだわりは、「服を買う前に必ず試着すること」です。
以前は、「これ、かわいいな」と思ったらすぐレジに直行していました。
でも、家に帰ってさっそく着てみると、「あれ、イメージと違う」なんてことがよく起きていました。

試着は面倒だけど

「急がば回れ」ということわざがありますが、まさにそれだなぁ、と思います。

気に入った服を手に取って、そのままレジに通す。

これだとお買い物が早く済みます。

でも、家に帰って着てみたら、「あれ、何だか違う」。

結局、着ないままタンスの肥やしになるか、返品の手間をかけることになってしまいます。

毎回、そんな感じでした。

納得のいかない結果になるのなら、最初から時間と手間をかけて試着した方がいいのでは?

せっかくお金を出して買うのなら、お気に入りの1枚としてクローゼットの仲間入りをしてほしいなぁ。

そう思い始めてから、試着をするようになりました。

こだわりの強い私

こだわりが強く、なかなか自分が納得する服と出会えない私。

「首元はこのくらい詰まっていた方がいい」
「肌ざわりが気になるなぁ」
「汗ジミは目立たないだろうか」
「太って見えたらどうしよう」

チェック項目はかなり多い方です。

私みたいな人にこそ、試着が必要だったんですね。

今までなんでしてこなかったのか、振り返ると不思議です。

母も試着しない派

私の母も、試着をしない人でした。

一緒に買い物に行ったとき、セールで安くなっているトップスを見て一言。

「これいいんじゃない?買おうかしら」

トップスをひっくり返し、後ろもちょっと確認。
そのまま、レジに直行。

「いいの?試着してみれば?」

そのころ、私はもう試着派になっていたので、この買い物中もずっと「試着は?」「試着は?」と言い続けていたような気がします。

それでも母は構わずお支払いの列に並びます。

「めんどくさいからいいや。似合わなくても、安いから惜しくないわ」

でも、私はその後の展開をだいたい知っています。

帰宅後、試着してみると案の定、
「あら、意外と丈が長いのね」

思っていたのと違う。

そういったことが何度も続きました。
買い物に付き合ううち、「いいから、試着してみなよ!!」とどんどん圧が強くなる娘。

「今日の服はボタンが多いのよ。着替えるの大変だし」
ーいやいや、それでもひと手間かける価値はあるって!
「ダメだったらパジャマにするからいいの」
ーこれ高いよ!お金がもったいないよ!

猛プッシュを続けた結果、最終的にはしぶしぶ応じてくれるようになりました。

でも、いざ試着してみると、要望がどんどん出てくるんですよね。

サイズがどうだとか、色違いを着てみたいとか。

服を選んでいる時間より、試着室で過ごす時間の方が長いような。

でも、たくさん吟味した結果お気に入りを見つけることができるので、買い物の満足度は上がったんじゃないかなと思います。

それに、ああだこうだ言う時間って、結構楽しいんですよね。

試着コミュニケーション

今は両親と離れて暮らしています。

一緒に買い物に行く機会もめっきり減りましたが、時折、家族のグループラインが賑わうことがあります。

始まりは唐突な父からのライン。

父が撮影した母の写真が送られてきます。

「どう?似合うかな?」と添えられた写真には、母が試着室から出てこちらを見ている写真。
(もちろん許可を取って撮影させていただいています)

「似合ってる!」
と送ろうとすると、再び通知音がピコピコ。

「こっちもイイ。どっちがいいかな?」
「迷ってるんだよねぇ」

店員さんと何やら相談している母。
鏡に向き合って首をかしげている母。
鏡に映り込む、スマホを構えた父。

次々と写真が送られてきます。

ーこっちは持ってる服に合わせやすそう。もう一着は柄がかわいいね。
「これ、若作りしすぎに見えない?」
ーそんなことないと思うよ。いいんじゃない?
「そう?もう1着気になってるのがあるから見てくれる?」

何通かやりとりが続きます。

そして、しばらく時間が経った後、「これにしました!」と、帰宅後に再び着ている写真が送られてきます。

よほど気に入ったのでしょうね(笑)

今では、逆に母の方が試着を勧めてくるようになりました。

たまに帰省して買い物に行くことがあるのですが、試着はゼッタイ!です。

「着てみた方がいいよ!ほら、あそこ、試着室あるから!」

部屋着用の服なんだけどな…と苦笑いしながら、試着室に向かいます。

服を買う時には、必ず試着する。

私のマイルールが、今では親子のコミュニケーションの1つになっています。

ピックアップしていただきました!

【追記です】
東芝テックCVCさんの「#買う時のこだわり 素敵な作品」に取り上げていただきました。

ありがとうございました!!

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