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都会育ちが「新規就農」できるのか(2)
2年前に、夫が自然農や自給自足を学ぶオンラインコミュニティ「原点回帰」に入り、わが家の畑では「菌ちゃん先生」こと吉田俊道さんが提唱する農法を本格的にチャレンジ。土の中の微生物が元気になる環境を作るために、竹炭作って土に混ぜ、乾いた雑草を利用し、漬物をつけるかのように土づくりをする。結果、毎年作っている青大豆は虫食いが大幅に減った。萩に来られた際に会わせてもらった吉田俊道さんは、陽気なあたたかい人で
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阿吽の呼吸
「木が苦しそう」
5年前、「みかん狩り」観光農園の方が、たわわに実った蜜柑の木をそう表現した。鮮やかに色づいた果樹からは、ハッピーな印象しかなかったので驚いた。果実をたくさんつけた木は、妊婦さんのような状態で、負担が大きいから、早く収穫をしなくてはいけないということを、柑橘の生産地に移り住んで7年目の今ならわかる。
農業は家族経営が多く、属人的に受け継がれてきた面が大きい。地域や
土に還る。土を愛でる
土に還る
「死んだら、どうなるの?」
小5と小3の子どもたちが、聞いてくるようになった。夜、寝る前、布団にもぐって「こわい」と泣く。空の星になるよ、とも、天国にいくよ、とも答えられなかった。
「人の心や意識、記憶はどうなるの? 全部消えちゃうの? そんなのいやだよ」
12年前、東京で初めての出産を迎えるころ、本を読み、自然育児にあこがれて布オムツにしてみようと思っていた。真っ白な布オムツを買