見出し画像

管楽器と呼吸( #今朝の一言_ラッパの吹き方 )

以前SNSでボソっと一言書いたのですが、もしかすると衝撃的な事かもしれませんが、僕がこれまでにレッスンをした方(個人レッスンで多分200人くらい)で、呼吸の原理を理解して演奏時に正しく使っていた方は偶然かもしれませんが0%だと認識しています。もしかすると1,2名は正しい使い方をされていたかもしれませんが、でもこんな感じ。

しかしこの呼吸、大げさでなく演奏前にして最大の分岐点になります。

使う方向性を間違えると、演奏に最も重要な体内の空気圧を発生させられず、他の部分で強引に空気圧を発生させなければなりません。
その負担がバテにつながり、ピッチの不安定につながり、音色の乏しさや、タンギングの不明瞭さ、音域変化(ハイノートが出ない)などの演奏表現の限界を生み出しています。

大げさでなく本当に演奏前の体の使い方でその後の未来が全部変わってしまうのです。電気が正しく通っていないのに家電を働かせようとしているのと同じです。

吹奏楽の世界では特に顕著ですが、「呼吸法」なんて大げさな名前で不思議なトレーニングをしていることが多い印象です。
「空気を全部出して」とか言っている本人は、それが比喩であると理解した上での発言なのかもしれませんが、受ける側へ「これは比喩である」と言わずに言ってしまうことがどれだけ危険なのかを理解しておく必要があります。

そしてその前にもっと原点の「呼吸の仕組み」を正しく理解することが先だと思います。
そこで先日こんなことをSNSに投稿しました。

#今朝の一言_ラッパの吹き方 のハッシュタグでTwitter(現X)やfacebook「ラッパの吹き方」ページに毎朝7:30に音楽やトランペットに関する一言を投稿しています。

管楽器を演奏する人は正しく呼吸を理解し、正しく使えるようになるだけで演奏が圧倒的に変化するので本当に重要である、と結構叫んで講習会などもしているのですが、どうもあまり関心を持っていただけません。どうしたらもっと伝わるのかなと常に考えているのですが、うーん。

とりあえずこの記事をご覧くださった皆様、トランペットに限らず管楽器の方や指導者の方、ぜひツキイチレッスンにいらしていただいて呼吸について確認して欲しいです。最初に書きましたが、本当にこれまで最初のレッスンから正しい呼吸でトランペットを吹いている方は0%なのです。

ツキイチレッスンは単発参加型で内容自由です。以下のページに開催日と詳細、お申し込みができますのでぜひご覧ください。


荻原明(おぎわらあきら)

荻原明(おぎわらあきら)です。記事をご覧いただきありがとうございます。 いただいたサポートは、音楽活動の資金に充てさせていただきます。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。