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三人組シリーズ 時系列と関係性
今回は小説ではなく、ちまちま書いている三人組シリーズの登場人物および時系列についてのまとめです。
本当は順序よく出したかったのですが、如何せん私が思いついた話から無計画に書いていくので、時系列がぐちゃぐちゃ、おまけに投稿頻度もまちまちと、実に不親切な状態となってしまったのでここで一度整理しておきたいと思います。また新たな話の度に追加・変更する予定です。
*()の年齢は一番初めに出した「夏、いつもの
【小説】のけものけもの(3)
二人暮らしを始めるため、数駅離れたミケを訪ねにいった椎菜と雪華。ようやく始まった二人暮らしだが、雪華の顔は浮かなくて――
上記の話から続く少女と鎌鼬のでこぼこ親子話。
電車内の人はまばらだった。雪華は背の高い椎菜の影に隠れるように扉付近のスタンションポールを掴もうとしたが、椎菜は有無を言わさず、一番端の座席に座らせた。そしてその横にどっかりと腰を下ろした。手触りのよいシートとほのかな温もりが
【小説】のけものけもの(2)
ひとまず鎌鼬の椎菜が雪華を保護するということで話が落ち着き、人間に詳しい天狗を訪ねに一行は隣の山、尾曾山を目指す。そこで出会ったものとは?
上記の話から続く少女と鎌鼬のでこぼこ親子話。
車内には延々と喋り続けるヤタの声と言葉少なに相づちを打つ椎菜の落ち着いた声、乾いた海苔の音で満ちていた。工場で生産された握り飯の味は大昔に母が握ってくれたおにぎりよりも温かみはなかったが、計算しつくされた美味
【小説】のけものけもの(1)
社会からはじきだされた獣が二匹。
唯一の肉親に見捨てられた少女とひょんなことから少女を拾った孤独な鎌鼬が衝突しつつも寄り添いあっていく話。
6話程度で終わる予定です。
「反省するまでそこにいな! このクソガキ!」
鈍い衝撃が走り、一拍遅れて頬がじんじんと痛みを訴える。少女は呆然と母親を見上げた。傷んだパーマを振り乱し、彼女は鬼のような形相で吐き捨てると、荒っぽくドアを閉めた。
「ご、ごめん
長編紹介 陰影の照明 氷雪の竜
今回はNolaノベルのほうで連載している長編小説の紹介です。リンクはこちら。
まだ二章分(クエスト)しか公開してはいませんが、全十章、随時更新していく予定です。ジャンルはファンタジー。魔物も魔法も出てきます!
あらすじ「約束しているんだ。必ずあの竜の存在を証明してみせると」
動きやすい麻の服、丈夫な厚手のマント、革の長靴。腰のベルトには剣ひとふりと金入れ袋、小さな道具袋をいくつか、あとは衣服の