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自然のための観光業

みなさんこんにちは。今回の記事は観光業と自然環境について解説していきます。

観光立国の一つ「自然」

過去に投稿した「観光産業について」で繰り返し指摘していますが、観光立国を成立させるための一つである「文化、食、自然、気候」が四つの条件です。これらは日本では、多種多様に全て揃っており、観光資源にとても恵まれた国です。その四つの条件の中でも、「自然」は文化や食と同様に多種多様でかなりの強みがあります。日本中に美しい山や火山、森林、川、湖、海岸、平原、日本固有の生物などがあり、中には高野山や富士山、天橋立、稲荷大社、高取城や岩村城などの山城のような、歴史文化と自然を共同した神秘的な場所もたくさんあります。これほど美しく、多種多様な自然環境がある国はかなり希少です。

四季アピールは効果がない

よく日本人は”春、夏、秋、冬の四季”をアピールをしている人がたくさんいますが、それはあまり意味がありません。そもそも、四季がある国は世界中にたくさんあります。「四季」は日本だけの特徴ではありません。四季をアピールするより、「自然景観」や「自然体験」を整備してアピールした方が遥かに意味があります。

文化の限界を克服するために

私は過去の記事に文化や史跡に関してアピールをしてきましたが、しかし文化だけでは呼べる観光客に限界があります。歴史文化に関心のある層は40代以上の中年層から高齢層中心です。その逆に10代から20代、30代の若者層は自然観光に関心があります。もちろん歴史文化に興味を抱き、歴史文化を体験する若者層もたくさんいますが、基本的にはスキーや海などの自然観光の方が人気の傾向があります。

歴史文化は四つの条件に当てはまる観光立国にとって重要な部分です。どの分野も同じことですが、一つだけの観光サービスだと観光客数は限られますし、長く日本に居座る必要性が無くなってきます。一つの観光サービスだけで楽しむ観光客は一握りだけで、一般的な観光客は自然や文化などの様々な場所で観光したり、ショッピングや食事も楽しむのをしたりという複数の観光サービスで旅行するのです。文化、食、自然、気候はあくまで"選択肢の一つ"です。一つだけでは"限界"があります。

その限界を克服するために自然観光サービスを整備して、観光客に豊富なサービスを提供しなければなりません。そうすれば、幅広い観光客を呼び込むことができ、長く日本に居座ることができます。日本は文化や自然、どちらとも多種多様で豊富にありますので、充分可能です。

自然の観光整備で必要なこと

都市景観の整備

自然の観光整備に必要なこと、一つ目は自然の都市景観を整備することです。同時に文化的な景観も必要です。日本の都市景観は文化、自然、近代都市の景観が何もかもがバラバラで、日本の街並みは美しいとは言い難い状況です。地元住民や観光客が魅力するような地域の文化や自然のアイデンティティ的な歴史景観や自然景観は基本的になく、あったとしても小規模です。世界を見れば分かりますが、他国では文化や自然、社会の両立した発展の為に、文化財や自然に合わせて景観を整備して、美しく個性的な都市景観を整備や保存をし発展しています。

先程も言いましたが、日本はそのような認識はなく景観がバラバラで、文化や自然の芸術性が街並みに反映されていません。せっかく来た観光客がこのような酷い景観を見てガッカリします。実際に観光客の感想で「想像と違う」や「騙された」「美しくない」などと失望する観光客が多いです。また、地元住民にとっても都市景観の軽視はメリットがなく、文化的な生活やコミニュティの質や環境の質が向上されずに、地域社会にとって社会の発展性が向上されません。

世界では都市景観はしっかりと法律で守られており、歴史的な都市景観と自然景観都市、ビジネスの都市でエリアを区切って、社会と文化、自然の両立の取れた発展をしています。ですので、日本は文化、自然、社会の発展のために景観整備に動かないといけません。

滞在型観光の整備

二つ目は「滞在型観光」の整備です。滞在型観光とは、一ヶ所または一定の地域に宿泊して、現地の文化や自然などに触れ合いながら楽しむ観光スタイルです。

これまでの観光スタイルはバスツアーやレンタカーを借りて、複数の地域を巡るのが主流でした。複数の地域を巡るもの、観光サービスの一つです。ですが、滞在型観光は一定の地域に観光客が集中的にその地域にお金を落としてくれることや、これまで観光資源として注目や活用されなかった旧跡や自然などの資源が新たに発掘され、保存や整備に力を注がれたり、新たな観光客や雇用を生み出すことなどのメリットがあります。また、自然観光ほど滞在型観光におおすめなのです。

体験型観光の整備

三つ目は「体験型観光」整備です。体験型観光は複数あり、例えばキャンプや釣り、キノコ狩り、狩猟、カヤック、乗馬、マウンテンバイク、サイクリング、スキー、川下り、洞窟探検、ダイビング、カヌーなどがあります。体験の自然観光は複数あるので、自然観光を活性化するには多種多様な体験型観光を整備しなければなりません。

自然の体験型観光は文化的な観光と違って、基本的に時間を大きく使います。スキーや釣り、ダイビング、キャンプでも基本的には長く時間をかけます。自然の体験型観光は1日だけでは物足らないと思う人がほとんどです。つまり、自然観光は観光客の滞在日数を長くする利点があるのです。歴史文化の体験型観光は基本的に短く、特定の地域に長く留まらず、他の地域に移動する場合があり、一定の地域の長時間の集中的な観光収入はあまり少ないです。短い時間で、複数の地域にお金を落とす利点はありますが、一定の地域の長期的な利点はあまりありません。

しかしながら、自然の体験型観光は長い時間を使って楽しむもので、先程説明した「滞在型観光」に大きな効果を生みます。つまり、「体験型観光」を整備することで、一定の地域に長く滞在し、多くのお金が集中的に落としてくれます。歴史文化や博物館、美術館、食は一定の地域に"短時間"の弱点があります。しかし自然観光はその弱点を補い、観光業全体に大きな利益を生み出すことができます。

国立公園の再整備を

日本の国立公園は”古くから民衆に親しまれてきた風景地の名所、旧跡、伝統的な探勝地や山岳の保護"の理由に国立公園が制定されました。有名な日本の国立公園は、吉野熊野国立公園、十和田八幡平国立公園、釧路湿原国立公園などがあります。

日本の美しい自然を維持や興味を抱かさせるには、トイレやゴミ箱、展示板などの基本的な設備を整備しなければなりません。これは、文化財•史跡エリアや近代都市も同じことです。特にゴミ箱に関してはかなり未整備です。「ゴミはお持ち帰り下さい。/Please take away the garbage.」と看板を置くだけの対応です。有名な自然公園や国立公園は様々な国や地域の人達が訪れるので、外国人にこの様な看板が機能するとは思えません。ゴミ箱がない原因でゴミが散乱するだけです。この様な考え方は日本人を前提としての目線です。そもそも、日本人が必ず全員がゴミを持ち帰ることができることでさえ怪しいです。自然環境や景観を維持するためにゴミ箱の設置は不可欠です。

また、展示の整備も未発達です。
国立公園にはどの様な地形や地層、地質などの自然の特徴なのか、どんな植物や生物がいるのか、どの様な気候なのかなどの情報を展示や解説で観光客に伝えないといけません。同じ自然観光の水族館や動物園、植物園などの動植物を保護管理している施設でも必要です。しかし、日本の解説や展示の仕方は情報量が少なく、また専門的な説明で発信されてる場合が多いです。専門的で難しく解説している場合だと、観光客になかなか伝わることができず、なかなか自然のことが理解できません。伝わる客がいても、その分野が好きで、日頃から勉強しているオタク層にしか伝わりません。

これは歴史文化や美術館、博物館でも同じ状態で、専門的な解説で発信しています。観光客の知識レベルは違ってきますので、この様な発信はやめるべきです。もちろん、専門用語が全て不要ではございません。ただ、専門用語一筋では観光客にとっては難しくて困り果てます。私は"面白く、詳しくてわかりやすい解説をし、子供から大人、外国人まで幅広い層が理解してもらえる解説”にすべきだと思っています。

観光業は害獣問題の解決に繋がる

「害獣問題」は日本社会の問題に抱えている一つです。鹿、猿、熊、兎、イノシシ、ネズミなどの動物が山から降りてきて、人類社会のエリアに侵入して、農作物を食い荒らしたり、人に危害を与えるなどの被害が問題になっています。

害獣の被害金額グラフ-農林水産省より

また、森林被害も問題となっており、害獣による森林被害面積は、令和2年で約5,700ヘクタールになります。

害獣の森林被害面積グラフ-農林水産省より


このように害獣による被害は日本社会を悩ましています。しかし、その解決方法の一つの手段が「観光業」なのです。
例えば、国立公園や自然保護区で、自然観光整備をする際に、害獣や人との接触を避けるために、フェンスや柵を設置して、人や都市に接触しずらくする方法です。

また、もう一つの方法は、「ハンティング•ツーリズム」を活用して解消する方法です。ハンティング•ツーリズムとは、狩猟で観光を楽しむことです。日本では馴染めないスポーツですが、世界中にはたくさんの狩猟の愛好家がいます。狩猟愛好家の中には、様々な獲物を求めて世界中に飛び出す人達がいます。つまり、お金を使ってまで狩猟したい人がたくさんいます。日本で狩猟サービスを提供すれば、観光収入に効果が生まれます。また、同時に鹿やイノシシなどの害獣を狩りしてもらい、害獣を防ぐことができます。また、狩猟の観光サービスは異国の地で短時間のハイディングを楽しむ人はほとんどいませんので、観光地の付近にホテルや飲食店、狩猟道具販売店などの施設を充実すれば、大きな収入を生み出すことができます。狩猟の観光サービスは経済発展だけではなく、社会問題も解決することができます。

もちろん、ガイドの同行義務や、禁止エリアや規制保護の生物を制定したり、狩猟する数や狩猟する期間を制限するなどのルールの制定は必要です。もしこれが成功すれば、わざわざ国や自治体の税金を多く使わず、最低限度の税金まで抑えることができ、低い公的支出で社会や自然環境の課題を解決し、経済に大きな収益を上げることができます。

自然環境を維持するにはお金が必要−脱成長派の間違い

よく脱成長派は「自然環境のために経済を犠牲にしなければならない」などの意見があります。しかし、私はこの考え方は非現実的だと思います。

まず、自然環境を維持するには、維持するための"お金"や"産業技術"が必要不可欠です。経済力や産業技術がある国や企業は、環境保護に必要なお金や技術を開発・導入することができます。また、環境保護に必要な調査・認証、監査・評価、教育・啓発などの活動も、経済力があることで十分に実施することができます。経済をなしに、自然環境の保護は絶対にできません。アフリカ諸国などの発展途上国を見れば分かりますが、市場の活性化や経済成長していない原因で、汚染が広がったり、生活のために貴重な動物を狩りをしないといけない羽目になっています。

脱成長派は基本的に社会主義者ですが、仮に政府が代わりに社会主義的に経済をやっても、市場全体の需要や供給の把握やコントロールを100%できないので、必要とする投資や生産性向上をすることはできません。実際に競争があるかないかで、東ドイツや西ドイツ、北朝鮮や韓国で、技術力に大きな差がでました。必要なのは企業が市場競争で、経済成長やイノベーションをし、自然保護を支えるための力を強くすることです。

以上。




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