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カナダの山奥で日本人のアイデンティティを実感した話。

「自分は日本人🇯🇵だ!」と感じた瞬間って人生の中でありますか?

今回の記事は「アイデンティティ」についてです!別にお堅い哲学的な内容でも何でもありません(笑)

さて、「アイデンティティ」とは簡単に言うと「自分の所属、自分を構成する要素」みたいなものです。日本国内なら、自分は道産子だ!関東人だ!関西人だ!九州人だ!ウチナンチュだ!などが身近な例です。他の地域で暮らすと意外なカルチャーショックで自身のアイデンティティがはっきりすると思います。(さすがに、国内で自分は日本人🇯🇵だ!という経験はあまり無いと思いますが…)

私自身も、今まで○○県民というアイデンティティはありましたが、「日本人🇯🇵」というアイデンティティはカナダ🇨🇦で1年間、日本人との関わりを断絶して、日本語も一切話さない英語のみの生活で初めて実感しました。

カナダでどんな生活をしてたか?

☆ズバリ、山奥のロッジに住み込みスタッフとして働いていました!

スタッフは15人ほどの白人系カナダ人🇨🇦だけで構成され、英語・仏語の2言語が飛び交う空間で、ゲストも驚くべきことに9割がヨーロッパ諸国や豪州、北米、南米などの白人系であり、気付いたら99%白人系に囲まれた環境にいました(笑)

当初、海外経験ならそこそこあるし自分の英語レベルなら上手くやっていけると考えていましたが、周りに白人しかいない中、1人だけ日本人🇯🇵という空間は想像以上にキツいものがありました…。

しかし、そんな生活が私に日本人🇯🇵の
アイデンティティを考えさせる貴重な機会となりました!

( 本題… )

〜「私は日本人だ!」と初めて
アイデンティティを強く実感した瞬間〜

【アウェイ感】

仕事中、人種差別は無かったですが、いくら英語が話せても白人集団の中に1人だけ日本人という超マイノリティの立場にいるとアウェイ感浮いてる感?が常にありました。

ゲスト達とディナーを共にする時もたまにありましたが正直、気まずさハンパなかったです。人種だけでなく文化的距離も近いスタッフ達は自然とゲスト達に溶け込んでいましたが、私は正直なかなか溶け込めず、慣れてきても常に気疲れしていました…。

やはり私の所属は日本🇯🇵だ!私は日本人だ!と考えさせられた瞬間でした。

【食の違い】

住み込みのため、家賃ゼロで食事付きという好条件の契約でした。私は当初、食文化の違いも全て受け入れてカナダ🇨🇦に溶け込むつもりでしたが、初日で栄養失調で倒れかけて食事スタイルを合わせるのは止めました…。

【理由①】「スタッフが中途半端にビーガンだったから」

→ 初日の途中でダウンした理由、それは前日に初めて出された昼飯がナチョスだけ(ポテチ的な)、夜は野菜クレープ、仕事初日の朝はバナナのみ、昼食は野菜スープのみ…そして、栄養失調で死にかけました(笑)

その後、夕食ではゲストの余り物で肉🍗か魚🐟を食えると判明しましたが、ゲストの食事 = スタッフのディナーだったので、もしゲストがビーガン系ならスタッフ飯はつまり…そゆことです😰

【理由②】「食事量があまりにも少なかったから」

→ 体格の大きいカナダ人🇨🇦なら食事量も多いと思っていましたが、実際スタッフ達は日本🇯🇵でも小柄な私よりも少食で驚きました…。
また、スタッフのディナーはあらかじめ少なめに作られ、それ+ゲストの余り物を食べていました。そのため、少ない食事10人程のスタッフで分け合って食べることもあり、私は全然足りませんでした。(多分、男子高校生3人で食える量)

【理由③】「そもそも白人とアジア人は発育が全然違うから同じ食事スタイルは無理がある」

白人系平均身長や体格が違うので、ベジタリアンやビーガン、冷凍食品など多少偏りある食事の人や、少食な人でも勝手にスクスク180cm位まで育つ傾向があります。(実際、女性スタッフでも170以上あり、男性スタッフ175〜180超でした。しかも超少食。)

しかし、バランスの整った栄養満点の日本食をたくさん食べていても残念ながらアジア人の中でも小柄な日本人🇯🇵は180cm近くまで到達できる人など極わずかです。皮肉なことにスタッフの中で断トツで小柄な日本人🇯🇵の私が1番食べる量が多く、まるで私が大食いみたいになってました(笑)

はっきり言います、日本人🇯🇵が白人の食事スタイルに合わせてたら、いつか栄養失調で倒れます。
(逆に、スタッフ曰く白人系は太りやすい人が多いので、日本食だと確実に太るそうです。)

【そして、私が取った行動… 】

→ 誰にも迷惑をかけず日本🇯🇵とカナダ🇨🇦の食文化を保つ方法を考えた結果、自分専用のご飯を毎日炊くことで足りない食事量を補い、オフの日はビーガン系のディナーの日に備えてカレー、ハンバーグ、チキン煮込みなどの自分専用のおかずを大量に作って冷凍保存しておき栄養を確保しました。(※個人的な食料はもちろん自腹です) スタッフ皆に説明して納得してくれましたが、最初はディナーの時に私だけガッツリ米を食べているのを見て「あなた、そんなに食べるの!?」的な反応されました(笑)

やっぱり種類も豊富で、美味しくて栄養満点な日本食が恋しい…それが正に日本人🇯🇵のアイデンティティを強く感じた瞬間でした

【パワーの違い】

日本🇯🇵の中でも小柄な私ですが一応、働く前はジムで細いなりに鍛え、自分の体重以上のベンチプレスを持ち上げる程度には筋力を付けました。しかし、体格の大きいカナダ人🇨🇦スタッフとのパワーの差は歴然でした。前述の通り女性スタッフでも170〜175cm程あり体格も一般的な日本人🇯🇵男性よりも大きくパワーもあります。50kg近くあるシーツとかタオルのギッシリ詰まったボックスを運ぶ作業では、彼女たちみんな平気でスイスイ運んでいるのに、私だけ死にそうな顔して運んでいました(笑)

また、あるスタッフが1ヶ月バケーションを取っていた時、代理としてカナダ人🇨🇦の17歳の男子高校生(約190cm)が短期バイトでやって来た時、私は清掃、キッチン補助、チェックイン手続き、薪割りなど一通り教えました。バイトは初めてと言っていたけども重い荷物も軽々と運び、力のいる清掃作業も素早くこなし、初体験だと言う薪割りも私の何倍ものスピードでパンパンと割っているのを見て、「ヤベぇ…カナダ人🇨🇦強すぎるわ…清掃の正確さなら勝てるけど、力作業じゃ全く歯が立たない…。」と率直に思いました。

パワーで白人系に勝つのはほぼ無理…やっぱり自分は日本人🇯🇵なんだな…と感じた瞬間でした。

【白人系のハイテンション】

もちろん国民性や性格もそれぞれなので白人と一括りにはできませんが、とにかく陽気でアクティブな人が多いです。

Foooooooooooooo!!!!!!
「 (☝ ՞ ՞)☝ウェェェェェェェェェェェィイ!!!!!」

常にこんなテンションの白人の集団の中にいるとシャイな日本人🇯🇵の中でも特に大人しい私はめちゃくちゃ疲れていました。住み込みだったので24時間ほぼそんな空気でした…。

アクティブなのは悪くないけども、正直付いて行けない…と感じてしまう自分はやはり日本人🇯🇵だからなのかな…?と感じた瞬間でした

【笑いのツボが謎】

話題はコロコロ変わるし、黙々と食べながら話を聞いていても何がそんな面白いんだ??みたいなことが多々ありました。もちろん、ジョークの意味が理解出来なかった時はスタッフに聞いて解説してくれましたが、えっと…本気で笑い所がわからない…どうしよこれ…?みたいな反応に困ることもよくありました。

やはり笑いのツボって国民性や文化で通じる通じないが激しいものだ…と感じた瞬間でした。

【アジア人ゲストの存在】

数少ないアジア人ゲスト(台湾人🇹🇼・韓国人🇰🇷・マレーシア人🇲🇾)が来た時の安心感文化圏が近いため通じる話題の多さ、割と親日的で日本🇯🇵に関するたくさんの知識、カナダ人🇨🇦スタッフでは無く、誰が見ても1番下っ端で英語もネイティブでない私をわざわざ選んで頼られた時…など普段、白人系ゲストが多い中でのアジア人ゲストとの交流は私にとってなにか特別な時間のようでした。

私はアイデンティティはアジア人でもあり、日本人🇯🇵でもある!と改めて認識した瞬間でした。

【母国語の有用性】

当たり前ですが、英語は母国語では無いので話す時は常に頭をフル回転させながら話すし、表現の引き出しが増えるほど、それらを片っ端から開けまくる作業が脳内で行われるので、脳の疲労感は想像以上でした。また、言いたいことの8割程しか伝わらない状況が続くとストレスも溜まり母国語「日本語」の存在の便利さに気付かされました。

やっぱり日本語🇯🇵を喋りたい!と時々思った時が日本人のアイデンティティを感じた瞬間でした。

以上、私が日本人🇯🇵としてのアイデンティティを感じた瞬間でした!

皆さんは、どういう時に「自分は日本人🇯🇵だ!」と感じたことがありますか? 是非、私も色んなエピソードをお聞きしてみたいです!

(´-`).。oO(最後までお読み頂きありがとうございました。)

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